THOMASSIMA IIIのレビュー!フェラーリみたいなコヤツの正体は・・・![50628]
キミはトーマシーマ(トマッシマ)を知っているか!?
・・・長年気になっていながらついに入手することができました、THOMASSIMA IIIです。
これ、見た目的に何を想像しますか?
色こそ青ですが、なんとなく「フェラーリでしょ。フェラーリのレーシングプロトタイプでしょ。」って思いますよねっねっ?
なので「フェラーリベースの謎車」と思っている方がいてもおかしくないのでは・・・?と思っています。
実はこれ・・・実車モデルなんですよ!!
というわけで、THOMASSIMA IIIのレビュー・・・行ってみましょう。
トーマシーマ 3のレビュー
今回紹介しますのはこちら!
2001年のメインラインにて登場しましたTHOMASSIMA IIIです。
最近この年代のミニカーをたくさん貰ってて、まだまだ紹介しなきゃいけないヤツいっぱいあるんですが・・・なんかバンダイマテルの頃のヤツって手を出しやすいんですよねえw
大量に出回っていた時期だったのか、今でも結構安価に取引されてますし。
※特にパッケージが黄ばんでるヤツだと安かったり。
これも例外なく安く買い叩いたアイテムだったりします。
#BBチャレンジとか言って、結局高額アイテムを開封してハードル上げちゃった僕ですが、連休中にはこんなアイテムも開封してました。
※本当はこういうのをたくさん開けたかった・・・。
ちなみにカードには「Thomasimma III」という表記がありましたが、正しくは「Thomassima III」と「S」が重なります。
THOMASSIMA IIIについて
THOMASSIMA IIIはアメリカ人カーデザイナーのトム・ミード氏が手掛けた「ホットロッド・フェラーリ」です。
もともとマセラティなどのカスタムカーを作って販売していたトム氏が1968年、奇しくもホットウィールの誕生年に「330 P4のレプリカを作ってほしい」という依頼を受けて250GTベースで作ったものが初代トーマシーマでした。
・・・が、これがエンツォ・フェラーリ御大の逆鱗に触れる事になり・・・トム氏はフェラーリとのパイプが断たれてしまいます。
※要は「レース活動を通じてようやくたどり着いたP4を・・・勝手にレプリカ作って儲けてんじゃねー」っていうところだったんでしょうね~。
ただP4レプリカを見た顧客からの注文が止むわけではなく、その後シボレーV8エンジンを搭載したTHOMASSIMA IIを経て、事故車の250GTから拝借したV12エンジンをフロントに搭載したマシン・・・THOMASSIMA IIIが完成するに至ったのです。
つまり、まぁ「フェラーリだけどフェラーリじゃない一台」って感じです。
※トーマシーマが生まれるきっかけとなったP4と並べてみました。
THOMASSIMA IIIがホットウィールでデビューしたのは2000年のこと。
当時のホットウィールといえばフェラーリとの独占契約もあり、あえてこれを作る必要はなかったはずなのですが・・・あえて?逆に?「フェラーリあんならトーマシーマも行っておくべ」って感じで作られたのかもしれませんね。
ちなみにデビュー以降は2001年の本作と、2002年のバリエーションを経て、2005年には早々にFinal Runしてしまったアイテムです。
そういう意味だと全体的なタマ数が少な目なキャストと言えるかもしれません。
※余談ですが2000年デビュー時のアイテムにはタンポやホイールのバリエーションなどがいくつか存在した模様。
ホットウィールでのデザイナーはHOT SEATなどを手掛けたGreg Padginton氏でした。
では各部見ていきましょう~。
フロント・リア
どうでしょうか、このフロント&リアビュー。
このマシンのことを知らない人が見れば、「フェラーリの謎車」と思うのも仕方ないですよね。
いやむしろP4よりも洗練されてるかなぁ・・・。
どことなく当時のイタリアン・エキゾチックカーっぽさを醸し出している感じでカッコいいです。
サイド
ボディサイドにはTHOMASSIMA IIIというロゴが印刷されていました。
なので「トーマシーマ風オリジナルカー」でもなく、モノホンのトーマシーマIIIってことがわかりますね~。
初代トーマシーマはミッドシップだったそうですが、この3代目はV12エンジンがフロントに詰まれているということもあって・・・かなりのロングノーズ・ショートデッキになってます。
膨らんだフェンダーまわりにP4の面影が感じられるかな・・・?
エンツォ氏に怒られてもなお、顧客の要望に応えて「フェラーリっぽいマシン」を作ってたのでしょう。
ちなみに実車はガルウィングドアが採用されていたんだとか。
・・・こんなのが街中走ってたらみんな注目するわ!
トップ・ベース
ボディトップの・・・特にキャノピーらへんの造形もすごく・・・フェラーリです・・・。
ロングノーズなコークボトルラインって意味ではコルベットっぽさもあるのかなぁ。
底面のデザインもガッツリ作りこまれていていい感じですねえ~。
特にウニョウニョしたエキマニがまさしくホットウィール的というか・・・まさにホットロッド版フェラーリって感じなのかも。
著作年表記は1999年で中国製。
さらには「DESIGN BY TOM MEADE」という一文も底面に記されていました。
おわりに
というわけで・・・ホットウィールTHOMASSIMA IIIのレビューでした。
ホットウィールにはこういう隠れた名車がまだまだ存在していて・・・本当に全部揃えようと思ったらすごいことになるんだろうなーと思わせられます。
(ていうかたぶん全部揃えるのは無理)
上の方でも書きましたが、2000年代前半のアイテムは比較的多く流通しているようなので、気になった方はぜひ探してみてくださーい。
Comment
偶然ですね
昨日ブリバリして
タイヤ、ホイール交換し
ますます素敵になりました。
赤メタも持っているのですが
発見出来ず残念です。
GW中は片付けに在庫確認で
2日つぶせました(笑)
HIDEじさん
コメントありがとうございます!
おおー!超偶然w
これホイール交換したらむちゃくちゃカッコよくなりそうですねえ~。
>赤メタも持っているのですが発見出来ず
コレクターあるあるですよね~^^;
見つけられないのは悲しい・・・。
>片付けに在庫確認で2日
おおw
良いGWが過ごせたようで何よりですw
おはようございます😃
おおお!これは知らんかったです!😳
c3コルベットと330p4を足して割った感じがいいですね!どちらも好きなマシンです😆
シェルビーデイトナっぽさもややあるかも🤔
ホットウィールらしくチョップド効いてんな〜と思ってたら実車もかなりルーフが低いんですねぇ〜🤣
機会があればゲットしてクロームのRR奢りたいですね😆
さーちゃんさん
おはようございます!コメントありがとうございます。
そそ、なんかコルベットやデイトナっぽさもあるんですよねえ~!
そこらへんはアメリカンスピリッツが入ってる感じなのかしらw
>クロームのRR
絶対似合うと思うんだが?
レース風のヤツでもいいんだろうなぁ~
こんばんは。
フェラーリをマッスルカーにしたようなケレン味のある感じが、ホットウィールっぽくていいですねぇ。
ファーストエディションのレースホイールのものとファイナルランの2つ持ってるんですが、ファイナルランの黒いボディカラーを活かしたフレイムスがきれいで、なかなか気に入ってます。
フェラーリのエンジンやシャーシを使って新たな車を組み上げたって感じのようですが、しかしフェラーリでそんなことしちゃうっていうのがアメリカ人らしいというか、なんかすごいですねぇ。
shubeeさん
こんばんは!コメントありがとうございます。
そうなんすよねえ~。
これがホットウィール発じゃないっていうのがまたなんともw
>ファーストエディションのレースホイールのものとファイナルランの2つ持ってる
おお~。始まりを終わりを押さえてらっしゃる。
その中間を持ってる僕。
何気に僕が持ってるヤツの翌年?に出たヤツも綺麗そうなんだよなぁ。
>フェラーリでそんなことしちゃうっていうのがアメリカ人らしいというか
でもあれですよ、ポルシェであんなことしちゃう日本人もいるぐらいですしおすしw
更新お疲れ様です。 すみません、ずっと謎車だと思ってました。 リサ店なんかで良く見かけるし買ってみようかな?ただ管理人さんの記事になったからあっという間に消えるかも?
雷電さん
コメントありがとうございます!
実は僕も最初に見た時はそうかなと疑いました。
でもなんか「III」ってところにちょっと引っかかったり・・・。
そうそう、結構リサ店常連だったりするんですよね~。
やっぱ当時のファンも「フェラーリっぽい謎車」とか思ってたかな??
>あっという間に消える
そう言われて消えた試しがないんだが・・・?
こんばんは!コレ持っています!
「謎車だけとデザインがメチャ格好良い!」と思って買ったのですが、
まさか実車で、それも「ホットロッド・フェラーリ」とは驚きました。
早速、保管場所をフェラーリコーナーに昇格させてあげたいと思います[笑]
sfxmanさん
こんばんは!コメントありがとうございます。
そうなんですよ。まさかのまさかですよね~。
こんなの・・・調べない限りわからん!って感じですw
パッケージにそういう「この車種は~」っていう説明があったらまた違うんでしょうけど・・・。
>フェラーリコーナーに
エンツォ氏大激怒の模様
にわか先生こんにちは。
ThomassimaIIIのレビューありがとうございます。
自分は大好きで3色持ってます。(実車は赤一台のみのはずですが。)
はじめて手にしたとき、シャシーにわざわざデザイナーの名前が刻んであり、?と思って調べてMead氏のストーリーに感動しました。
自分が見たのは、
http://thomassima.com/
です。I~IIIまでたくさん写真も載っていてお薦めです。
それによると、
Thomassima I は ’64 GTO をモデルにしたフロントエンジン車のようです。
その他諸々、面白いのでチェックしてみてくださいね。
ちなみに、先生が参照されたのはどの資料でしょう。 内容に違いがあるようなので
是非読み比べてみたいのですが。
Mead氏は、フェラーリに憧れて、貨物船で働きながら苦労してアメリカからヨーロッパに渡り、イタリアのワークショップで親方から車の組み方、ボディーワークを教えてもらい、中古のフェラーリやパーツをコツコツ集めて自分の夢のフェラーリを作った男。(でも金儲けには走らず。)、だと、自分が読んだ資料には書いてあります。
HotWheelsのシャシーに刻まれた
”DESIGN BY TOM MEAD” !
HWスタッフの彼へのリスペクトがビンビン伝わって来るような気がします。
肝心な人の名前をミスプリしちゃいました。
Tom Meade さんですね。ごめんなさい。(-_-;)
Avant 1968さん
こんにちは!コメントありがとうございます。
3色いいっすねえ~。僕も赤が欲しかったなぁ!(でも青は青でいい感じ)
トーマシーマドットコム!
こんなんがあったんですか~・・・とりあえず写真だけざーっと拝ませて頂きました^^
特にカラーのIIとIIIは観てて惚れ惚れしますね~!!!
>先生が参照されたのはどの資料でしょう
誰が先生やねーん!
ええと僕は検索したいろんなサイトの情報を頭の中でごちゃっとまとめてペッと出してる感じです・・・。
なのでおそらく内容的な違いは僕の解釈の違いかなと・・・。
引っかかる部分は「金儲け」的なところでしょうか?
エンツォ氏がレースを経て生み出したP4を安易に市販レベルに落としたことへ怒り、以降フェラーリとは取引ができなくなった、というようなことがWikipediaか(どこか^^;)に書いてあって、それを僕がそう解釈してしまったのかも。。
にわか先生
(いやいや、先生と呼ばせていただきます。楽しいページに感謝してます。)
早速お返事ありがとうございます。
自分も色々WEBをのぞいてみると、微妙に記述が違ってたりするんですよね。
どれがどこまで本当なのか、確かめるすべもなく…とほほ。
HotWheels WiKiには、フェラーリやランボのカスタムカーを作るカロッツェリアで、彼がデザインした有名な仕事、Ferrari Nembo に触れていて、EnzoはモデナサーキットでMeade氏に会い、divine grace(神の恵み??)を与えたと書いてあります。優しい言葉でも掛けてくれたのでしょうか。
その後、関係が悪化したことがあったのかもしれませんが、Thomassima IIIがフェラーリ博物館に借りられて展示されたりしているので、最後はハッピーエンドだったと思いたいですね。
Avant 1968さん
いやいやいや誰が先生やねーーーーーーーん!(再び)
史実というのは僕らは文献を参考に想像するしかなくて、「どこまでが本当なのか」というのは当人たちにしかわからない・・・というのはさておき、僕も何かの資料でトム・ミード氏がフェラーリの援助を受けていたというのは確認していますので、当初から険悪な関係だったというわけではないんでしょうね。
>Thomassima IIIがフェラーリ博物館に借りられて展示されたりしている
へえー!!!そうなんですか!!
これはフェラーリの懐の広さ、みたいなところでしょうか。
BMWの博物館に510ブルを飾る・・・とかとはまたちょっと違う感じかな。でもそういうのを想像したらすごいことですよね!