【ホワイトデカール diy】スタンピングリーフを使ったオリジナル白デカールでルースミニカーにホワイトレターを入れる
2019/12/18
ホットウィールを集めて、色を塗ったりして遊びだすと・・・そのうち「自分でタンポ印刷が出来たらなぁ・・・」なんて考え始めると思います。
タンポ印刷というのはホットウィールやトミカなどミニカーのボディに押してあるプリントの技法のこと。
パッド印刷とも言います。
これが出来れば、結構自由に「オリジナルウィール」が作れるわけですよ。
ただ、DIYタンポ用のキットもあるにはあるんですが・・・いかんせん導入コストもランニングコストも高すぎます。
僕らが欲しいのはもっと狭い範囲の印刷が出来ればよくて、もっと手軽な方法なんですよね。
そこでかねてより気になっていた「F式WD」というオリジナルホワイトデカールを作る方法を試してみました。
従来ホワイトデカールを印刷するにはアルプス社のMDプリンターなるものが必要とされていました。
普通のプリンターだと白い紙に他の色を乗せていく方式なので、「白い色を印刷する方法」がなかったんですね。
その後、レーザープリンター用の白トナーを販売する会社なんかも出てきたりしたのですが、結局はこれらもイニシャルコストがかかり過ぎるんですよ・・・。
ミニカー1台買うのにも悩む僕に導入できるわけがありませんw
その点、F式WDであればかなり安価にホワイトデカールを作ることができるのです。
※とはいってもホットウィール10台分ぐらいはかかるけど。。
というわけで、F式WDでホワイトデカールを作ってみた、という体験談です。
F式WDを参考にホワイトデカールを作る
F式WDだとレーザープリンターやラミネーターを導入するという前提で話が進みますが・・・ぶっちゃけ必要ありません。
いや、あればあったで便利だけど、なくても十分楽しめます。
必要なモノは以下。
- 図案データ
- スタンピングリーフ
- レーザープリンター用オリジナルデカールシート
- アイロン
- クッキングシート(あるといいかも)
- 除菌用アルコール(あれば便利、ってぐらい)
作業工程を見ていきましょう。
図案データを用意
まずはこれがなくては始まりません。
ワードやパワポなど、使い慣れたツールで作ればOKだと思います。
なんだったら紙に手描きでも大丈夫です。
僕は以下のようなデータを作りました。
これがハガキサイズに4枚分作れるので、A4サイズだと16枚かな。
ポイントは白デカールを作りたいところを白に、そうでないところを黒にしておくことです。
データが出来たら、家にレーザープリンターがある人はそのまま印刷。
僕は家にはインクジェットプリンターしかなかったので、データをUSBフラッシュメモリに入れてコンビニ(セブンイレブン)で印刷してきました。
USBやMicro SDなどのメディアを持っていない人でも最近ならネットプリントがあるので・・・いくらでもコンビニでレーザー印刷が可能です。
※手描きの人はコピー機でコピーするだけでOK。
僕は今回、普通紙への白黒とカラー、あとは写真プリントも試してみました。
結論からいうと、写真プリントだとうまくデカールが作れなかったので普通紙(白黒)を選べばOKです。
スタンピングリーフを熱転写
次にこれ。
F式WDの要であるスタンピングリーフで箔押ししていきます。
今回は白デカールなので「マット白」を選択しましたが、ゴールドやらシルバーを選べばその色のデカールが作れるわけですね。
ぺらっぺらの一枚(ハガキサイズよりちょっと大きい)を取り出して、ツルツルの面を上に、マットな面が先ほどの印刷物と触れるように重ねます。
そこで取り出したるは・・・僕が学生の頃に一人暮らしで使っていたアイロンw
かれこれ20年選手ってことになりますね・・・いまだに妻が現役で使っています。
これをスタンピングリーフの上から押しあてていきます。
実はここがF式WDの一番の肝でして・・・僕はここでつまずいて、3枚ほどスタンピングリーフを無駄にしました。
失敗しないためにはアイロンではなくラミネーターを使うといいらしいですが、アイロンでも気を付けて使えば問題ありません。
※そもそもスタンピングリーフ自体はアイロンでの使用を想定されたものなので。
アイロンを使う際の失敗というのは、高温のアイロンを急に押し付けることで起こります。
こんな感じの皺が出来てしまうんですね・・・。
皺になった部分は当然、使い物になりません。
ではどうするかというと、アイロンの設定を一番低いところにしてやればOKです。
さらにはスタンピングリーフの上にクッキングシートを敷くといいと言っている人もいたので、僕はそれも試してみました。
そして皺にしないためのもう一つのポイントとして・・・「アイロン台に適度な硬さのものを選ぶ」というのも挙げられます。
通常のアイロン台だと柔らかすぎてダメ。
僕が行ったのは机の上など硬いところだったんですが、これもダメでした。
一番うまくいったのは「分厚い本」です。
適度に硬く、適度に弾力があり・・・裏面からも熱が伝わりやすい・・・みたいなのがいいんじゃないかなと。
※ただ、本が熱で傷む可能性あり。
低い温度に設定したアイロンで上から体重をかけて・・・5~6回アイロンがけをします。
こんな感じでピッタリくっつけば成功です。
スタンピングリーフを剥がす
ピッタリくっついたスタンピングリーフ(および紙)の熱が下がったら、ペリペリと剥がしていきましょう。
あまり一気に剥がすのではなく・・・慎重に慎重にやっていきますw
スタンピングリーフの性質は印刷した黒トナーに熱で転写されるため、印刷されていない白い部分だけが残り・・・
こんな感じになるハズです。
この画像の真ん中よりやや下の部分、細かい文字のところに注目してみてください。
左側は用紙にスタンピングリーフの白が完全に持って行かれてしまっていますが、右側はしっかりとアーチ状の文字が残っているのがわかるかと思います。
実は左側は何もせずに普通にスタンピングリーフを剥がしただけ、右側は剥がす前に裏側から除菌用のアルコールを綿棒で染み込ませました。
裏面からアルコールを染み込ませるとスタンピングリーフがトナー(というか紙?)につきづらくなるんだそうです。(原理はよくわからないらしい)
ここの文字サイズは1mmぐらいなのですが、それぐらいの細かい文字の場合にはアルコールを使うことが必須と言えますね。
ただ・・・アルコールを染み込ませすぎると、今度は余計な部分の白も残っちゃうんですよ。
上の画像にたくさん散らばっている白いゴミみたいなものがそれです。
なので、細かい文字の部分はアルコールをちょっとだけ染み込ませる。
だけど、やりすぎない。
これが鉄則ですね。
白く残ってしまったカスは裏面から楊枝などでこすってあげればある程度取り除くことが可能です。
この時点でやっておかないと、最後の最後までこれが残ってしまうため注意。
試しに皺がよってしまった方も剥がして見ましたが・・・こんな感じになってしまって、やっぱり使い物になりませんでした。
※一部うまくいったところだけ使ったけどね!
デカールシートに熱転写
スタンピングリーフを上手く抜くことができたら、今度はデカールシートに転写です。
オリジナルデカールを作れるキットはいろいろ出ていますが、注意しなければならないのは「レーザープリンター用」のものを用意するということです。
なぜならスタンピングリーフの時と同様に、熱を使って図案の転写をする必要があるため。
僕が用意したのはハイキューパーツのクリアデカールTHというもの。
レーザープリンター用のアイテムですし、めちゃ薄なシートなのでなかなかいいですよ~。
これに白抜きしたスタンピングリーフを重ねて、先ほどと同様にアイロンをかけていきます。
こちらの場合はあまり神経質にならなくてもうまくくっついてくれる感じですね。
くっついたら熱を冷まして・・・またペリペリっと剥がせば・・・今度は白い図案がデカールシートに転写される・・・というわけです。
この時にうまく転写されなかったとしても、上からまた重ね直してアイロンをかければ意外と修復できたりするので、そこそこ気軽にやってOKだと思います。
それで、出来たのがこちら。
先程も書いたとおり、一回の作業でハガキサイズの1/4が4枚分出来ました。
早速貼っていくよー
さてさて、僕はこういうのって作ったらもう待ちきれないので・・・早速貼っていきます!!
必要なデカールをハサミで切り取って・・・水に付けましょう。
※本来はピンセットで摘まんだまま水につけて、すぐにあげてOKです。
インクジェットのデカールの場合、この時点でインクが染みだしてしまう可能性があるそうなのですが・・・さすがは熱転写、図案は無傷です。
で、これを貼りたいところに合わせて、裏の台紙をスライドさせてあげれば・・・
こんな感じ!
どうですか・・・ただの5SPがホワイトレター入りのゴージャスなアイテムに化けました!!
他にも、ルーフにオリジナルのロゴを入れてもいいし・・・
レーシングステッカー風にやってみてもOKでしょう!
1mmサイズでも作れるので、5SP前輪でもレター可ですよ~!!
今回僕はすべてオリジナルロゴで作りましたが、趣味の範囲内であれば「ADVAN」とか「GOOD YEAR」とかでやってもいいわけですよね。
なんだったらボディ側面にカタカナで「チェース」とか書いてもいいんですよ。(だったらTHロゴ入れた方がいいかw)
あっ、僕だったらブログのURLを入れて配れば宣伝になりそう!
・・・で、それをリサイクルショップに流してもらって、見つけた人が「なんだこのURL・・・」とかいって見に来てくれる・・・と。
これは楽しみの幅が広がりまくりんぐです!
おわりに
というわけで、F式WDを参考にしたホワイトデカールでミニカーをグレードアップさせたお話でした。
オマケと言っては何なのですが・・・今回僕が印刷した図案の中にカラーで文字を左右反転させたものもあったじゃないですか。
あれ、何がしたかったのかというと・・・カラーで印刷したヤツをそのままデカールシートに熱転写すれば・・・薄いカラーリングのボディにカラーで何かを再現できるようになる!と思ったわけなんです。
で、やってみたんですけども・・・失敗でした。
僕のイメージではトナー部分だけが熱でデカールシートに転写される・・・って感じだったんですが、思いっきり紙もべったりくっついてしまって剥がれなかったのです。
水やアルコール、除光液に塗装用の溶剤などを使ってなんとか剥がそうと試みたのですが・・・
どうしても紙一枚分残っちゃってダメでしたね・・・。
一応セブンイレブンのマルチコピー機では持ち込みハガキがOKとなっているので、はがきサイズのハイキュークリアデカールTHに直接レーザー印刷することが物理的には可能だそうです。
ただ、メーカーも推奨していないですし、セブンイレブンとしても「持ち込んでいいのは郵便局で売ってるハガキのみ」って言っています。
コンビニの機械が壊れても責任が取れないので僕はこちらの方法は諦めました^^;
こういうのも積極的にやっていきたかったら、家庭用のレーザープリンターを導入するのもいいかもしれませんね。
今回まだまだ失敗品(白いカスみたいなのがたくさん残っちゃってる)なので、もうちょっと改良を重ねていきたいところです。
追記
コンビニデカールも結局やってもーた
Comment
こんにちは
こんな方法でデカールが作れるんですね!
僕も最近改造を始めたので参考になりました
どうして再塗装前提で買ったものはタンポずれがないんだろう😂
DKさん
こんにちは!コメントありがとうございます。
そうなんですよ~・・・白デカール界ではかなり有名な方法らしく、いろいろなサイトで紹介されていました。
ただ3インチミニカーサイズでやっている方、またはラミネーター無しで・・・という方がいなかったので、すごく気になってたんです^^
>どうして再塗装前提で買ったものはタンポずれがないんだろう😂
ファーwww
あるあるですね~。
塗装を剥がすのがすごくもったいなくなって、結局もう一つ買っちゃう・・・みたいなw
これなら、ワイルドスピードやD1グランプリやカーアクションとかのバイナルが作れそうですね
光(*≧○≦*)ホットウィール好きさん
コメントありがとうございます!
そうですね~あとはアイデア次第かと!
僕はネタ的に作りたいものがいくつかあるので・・・レーザープリンター導入したいぐらいです!
寝起き+眼鏡なしで当記事を見たら
Boogie theマッハモータースのマッハモータースが書いてある!!
と思い今ごろになって見直したらニワカモーターズ。失礼しました。
こういうのできるとほんとミニカーがますます好きになれますよね~!
あとはTHやフレイムアイコンをつけて本当にオレジャーハントですね^^
らちぇっとれんちさん
コメントありがとうございます!
いやいや、これ「マッハモータース」ですって!!
・・・すみません、Boogie theマッハモータースを存じませんでした。。
ニワカモータースとニワカワークスで悩んで、モータースを採用させて頂きました。
>こういうのできるとほんとミニカーがますます好きになれますよね~!
なんか、最近ホットウィールを見ていると、ミニカーが「塗っておくれよぅ!仕上げておくれよぅ!!」って言ってるように聞こえてくるんですよね・・・。
もちろん薬の類はやってないですよ。
>あとはTHやフレイムアイコンをつけて本当にオレジャーハントですね^^
ですね~w
僕個人的にはM2マシーンズのカタカナで「チェース」って書いてあるヤツがすごくダサかったので・・・それをHWで再現したいですw
こんにちは。
これで、夢の金デカール、銀デカールも!!!
わたしゃ、デザインカッター(カッティングシートを
切るためのプリンタのようなカッティングマシーン)が
欲しい・・・
以前、手作業で作ったのがコレ。
http://poncha.blog.jp/archives/28031230.html
poncha2016さん
こんにちは!コメントありがとうございます。
金銀デカールアタリマエー!
ちなみに金銀のスタンピングリーフはかなりはがれやすいらしいので・・・厚めのクリア推奨です。
>カッティングシート
うおおお・・・!手作業で!?
頑張りましたなぁ。。。ぜひジープに貼って欲しいw
これを3インチスケールで作れたら最高に熱いんですが!w