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2001年リツール版RODGER DODGERのレビュー。気になるベース車両や読み方など。[53725]

「ホットウィールコレクターなら一台は持っておきたい」
そんなモデルの一つにRODGER DODGERがあると思います。

僕もずっと欲しいと思っていて、ようやくゲットできました。

単純にカッコいいという理由で欲しかったモデルだったんですが、手に取って調べていくうちにとてもホットウィールらしい一台だと感じるようになりました。

そんなRodger Dodgerのレビューです。
語源や読み方まで予想してみましたので、詳しくご存知の方がいたら補足して頂けると幸いです。

ロジャー・ダッジャー(第二世代)のレビュー

Rodger Dodgerは1974年にLarry Wood氏デザインでデビューしました。
1974年~1977年の間(日本で言うマテルのミニカ時代)にレッドライン、またはブラックウォールの初代モデルが展開。

その後24年間はホットウィール界に新作が登場しなかったRodger Dodgerですが、2001年にリツール版として第二世代がデビューすることになります。
僕がゲットしたモデルはそんな記念すべき2001年の復活したてほやほやのRodger Dodgerでした。

2015年にはさらなるリツールが施された第三世代までが展開されているという面白いモデルでもあります。

実車なのか謎車なのか

Rodger Dodgerは1973年式のDodge Charger SEがベースとなったカスタムカーです。
なので・・・ホットウィールオリジナルカーと言っていいのか、実車モデルと言っていいのか難しいところですねw

Dodge Charger SEはDodge Chargerの豪華版(SE = Special Edition)という位置づけにあったモデルで、1973年式にはビニール製のルーフと一体になった珍しい3連のオペラウィンドウが搭載されるなど、豪華な装飾が魅力的な車であったと思われます。
※Rodger Dodgerにもこれが再現されているので、1973年式のDodger Charger SEがベースであろうと言われているわけですね。

アメリカでは大気汚染が40年代頃から問題視され続けており、1970年にはついにマスキー法と呼ばれる「規制への対応は不可能」とされた排ガス規制が制定されます。
1972年以降、自動車メーカーはエンジンのパワーダウンを余儀なくされ、1973年にはオイルショックも影響し「豪華だけどパワフルじゃない車」としてのDodge Charger SEが誕生するに至ったそうです。

そんなDodge Charger SEをスーパーチャージャーによってパワフルに蘇らせたのがRodger Dodgerなんですね~。
そう考えると、実車なんだけどオリジナルカーといった感じでしょうか。
実際にUSで1973年式のDodge Charger SEをこんな感じにカスタムしている人・・・いないのかな。

※このあたりの経緯はディスカウントミニカーコレクションさんのRodger Dodgerのレビューをかなり参考にさせて頂きました。とても面白いです。

名前の語源と読み方について

ちなみにRodger Dodgerですが、日本での公式の発音は「ロジャー・ダッジャー」みたいです。
僕はずっと「ロジャー・ドジャー」と呼んでいました。

子どものころ、「了解!」という時によく「ラジャー!!」と言って遊んでいた記憶がありますが、この「ラジャー」を英語にすると「Roger(またはRodger)」となるそうです。
そもそもRoger / Rodgerというのは人名で、無線の通信の際に「了解」を意味する言葉として「Received」(受け取ったよ!)を表すのに「ReceivedのR!・・・ええと、RogerのR!」みたいなところから生まれた言葉だそう。

日本でも電話とかで「”か”・・・いやいや、”た”じゃなくて、カツオの”か”!」みたいに言ったりする感じですね。

そのRogerから、なんとなくリズムが良いとか韻を踏んでいるとかで「Roger Dodger!」と言うようになり、今日ではRoger Dodger自体が「了解!」という意味になっているそうです。

そう思うと、「ロジャー」に対して語呂がいいのは「ドジャー」な気がしないでもないですね。
※でもおそらく「ラジャー・ダジャー」ぐらいのがネイティブっぽいと思いますがw

ただ、単純に「了解」という意味だとこのマシンに名付けられた意味がわかりません。
そこで、よくよく考えてみたらこれDodge Chargerなんですよね。

もしかして、ダッジ・チャージャーだから略して”ダッジャー”ってことなんですかね!?
もしくはダッジ・チャージャー+スーパーチャージャー=ダッジャー!?

あくまでDodgeであることと、Roger Dodgerという言葉とを組み合わせたことから考慮するなら、やっぱりRodger Dodgerの読み方はロジャー・ダッジャーで正しいのかもしれません。
・・・いや、ラジャー・ダッジャーかな・・・?でも、ロジャー・ラビットって言うしな・・・。

悩んでたら数日過ぎてしまいそうなので、「どっちでもいいや」ってことで各部のレビューに行きたいと思います。

フロント・リア

フロントフェイスを見ると、確かに1973年のChargerのお顔に似ています。
真正面から見るとスーパーチャージャーのボリューム感がハンパないですね。
ボンネットから左右に飛び出したエキゾーストパイプも相まって、「運転席から絶対に前見えないよね」って印象が強いですw

ちなみに入手した時点から顔が歪んでいてかなり気になっていたのですが・・・

わかりますかね・・・?
ボディの向かって左側部分にバリのようなものがあり、そのまま力ずくでカシめられちゃったせいか顔が曲がったままになっていたようです。

これを綺麗に取り除いて再度組み立ててみましたが・・・

さすがに16年間無理矢理つけられていた為か、完全にシャーシがナナメになったままで綺麗な状態には戻りませんでした。悲しいw
お湯につけたりしたらいいのかなぁ・・・。

サイド

Rodger Dodgerってスーチャーに注目されがちな気がしますが、個人的にはその魅力ってお尻に向かっての造形にあると思っています。

特に1973年のCharger SEに実装された3連のオペラウィンドウあたりから、流れるように続いてお尻のあたりでツンッと上を向く曲線美はなんとも言えませんw

これ、なんだか似たような造形の車種があったような気がしたんですが、全然思い出せずにいます。

トップ・ベース

ボディトップから見ても特徴的なスーパーチャージャーの主張がすごいですね。

底面はとてもシンプルで、初期ホットウィールらしさをかんじさせます。
1970年の著作年とマレーシア製であることが記されています。

1974年にデビューしたモデルであるにも関わらず、1970年の著作年となっているのは、Bye-Focalという1971年デビューの’70 Dodge Challengerがベースとなった車両とパーツ共有しているため。
※ちなみにBye-Focalの1971年モデルはシャーシパーツに問題があったため、保存状態の良いものがほとんど存在しないんだとか。

ただ、Rodger Dodger自体は2001年にリツールされていることを考えると著作年も2000年と表記されるのが正しいような気がするんですが・・・ホットウィールのここのところのルールがいまいちよくわかりません。

パーツ構成

近年のモデルであれば、スーパーチャージャーはインテリアと一体パーツになっている印象ですが、第二世代Rodger Dodgerは別でした。

そのため、ボディ、スーパーチャージャー、インテリア、ウインドウ、シャーシ、タイヤという6点構成になっています。
ホットウィールのベーシックカーの場合、ボディ、インテリア、ウィンドウ(またはそれに相当するオプションパーツ)、シャーシ、タイヤという5点構成が基本です。

もしかするとこの辺りが2015年に再度リツールしなければならなくなった要因かもしれませんね。
そしてスーパーチャージャーをインテリアと一体化させてしまうとボディ裏面から突き抜けさせるのが難しくて3代目は形状が変わってしまったのかもしれません。

ボディのカシメをはずしてバラすと、スーパーチャージャーがボディに別途カシめられていました。
なんとなく、これは手間がかかってる気がしますね~。

ダイキャスト製スーチャーの中は空洞で、18863という数字が記されていました。
このスーパーチャージャーパーツは1971年のホットウィール「Strip Teaser」の流用品とのことだったので、そのトイナンバーかと思いましたがそういうわけでもなく・・・謎です。

おわりに

というわけで、念願のRodger Dodgerでした。

なかなか魅力的なモデルなので、是非そのうち初代も手にすることが出来たらな・・・と思っています。
同時にBye-FocalやStrip Teaserも欲しくなってきちゃいましたね。

ちなみに、これを入手したので慌てて近所の西友に行った所、

こいつ(第三世代 Rodger Dodger)もまだ余ってましたw
名前が名前なだけに、謎車と思われましたかね・・・。

というわけで、後日第二世代と第三世代の比較レビューもしたいと思います。

[参考]バレンタイン仕様RODGER DODGER (DTX44) と、第二世代との比較レビュー。

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Comment

  1. 林哲平 より:

    にわかマニアさん、こんにちは!!!

    私の記事を紹介していただいてありがとうございます!!!

    2001年版のキャストもいい出来ですね~
    特にダイキャストエンジンがボディにわざわざカシメでくっついているのには驚かされます。
    これだけ手間がかかるならそりゃあリツールされちゃうわけです。

    あとシャシーの1970の表記は私が持ってる最新版のモデルもそうなってて、なんで発売年が1974年なのに1970なんだろう? と思ってましたが、バイフォーカルのシャシーを流用してたとはまったく知りませんでした。

    シャシーとエンジンを別モデルからもってきて新しい車種を作るなんて本当のカスタムカーみたいですよね。このような合体モデルって他にあるんでしょうか? いろいろ探してみるのも楽しそうです。

    次はバレンタインモデルとの比較を楽しみにしてますね♪

    • にわかマニア管理人 より:

      林さん

      こんにちは!!!コメントありがとうございます!

      >私の記事を紹介していただいてありがとうございます!!!

      いえいえ、本当にいつも参考にさせて頂いてます!

      >これだけ手間がかかるならそりゃあリツールされちゃうわけです。

      そうですよね~。
      かといってリキャストボディの出来が悪いわけじゃなく、上手に効率化されているあたりはホットウィールデザイナーの凄いところなんだろうなと思います。

      >あとシャシーの1970の表記は私が持ってる最新版のモデルもそうなってて、なんで発売年が1974年なのに1970なんだろう? と思ってましたが、バイフォーカルのシャシーを流用してたとはまったく知りませんでした。

      僕も手持ちのを確認しましたが、1970年と2015年のダブル表記になっていましたね。
      といっても、Bye Focalも初代Rodger Dodgerも持っているわけではないですし、厳密に同じ金型を使っていたのかはわかりませんが・・・。

      >シャシーとエンジンを別モデルからもってきて新しい車種を作るなんて本当のカスタムカーみたいですよね。このような合体モデルって他にあるんでしょうか? いろいろ探してみるのも楽しそうです。

      確かにそうですね!
      実際の車のカスタムも好きなデザイナーさんが集まっているからこそ生まれる発想なのかも。

      ちなみに2ndと3rdはパーツの流用がなく完全に別モデルみたいでした。
      他の車とはパーツを共用するくせに、同じ車ではしないなんて・・・なんだか不思議ですw

  2. samegame より:

    こんばんはどうも。
    Rodger Dodgerってチャレンジャーじゃなくてチャージャーだったんですね、、後にDixie Challengerになるキャストなだけに、てっきりこれもチャレンジャーかと勘違いしていました。確かに中央で左右に分かれる顔付きなどは明確に71’以降のヌルんとしたチャージャーですね。
    そしてBye Focalのシャーシを流用した車だったとは!全く別デザインの車なので想像も付きませんでした。
    とすると、最初がBye FocalでチャレンジャーなのにRodger Dodgerでチャージャーになり、Dixie Challengerで再びチャレンジャーの名を名乗っているということになりますね。なんという数奇な運命を辿ったシャーシなんだ、、(Dixie Challengerは名前こそチャレンジャーなだけで、その実デュークスオブハザードのジェネラル・リーのつもりなのかもしれませんが)。

    • にわかマニア管理人 より:

      samegameさん

      こんばんは!コメントありがとうございます。

      >後にDixie Challengerになるキャストなだけに、てっきりこれもチャレンジャーかと勘違いしていました。

      Dixie Challengerですか・・・!
      そんなこと言われたらこれも欲しくなりましたw

      >確かに中央で左右に分かれる顔付きなどは明確に71’以降のヌルんとしたチャージャーですね。

      ヌルんとしたチャージャーって、どのあたりですかww
      というか顔付きで見分けがつくのってすごいですね!

      >そしてBye Focalのシャーシを流用した車だったとは!全く別デザインの車なので想像も付きませんでした。

      確かに全然違うんですよね・・・。
      僕自身Bye Focalも初代Rodger Dodgerも持っていないので実際に比べられたわけではないのですが、画像検索して見てみた限りだと同じような形状のシャーシが使われていました。

      >最初がBye FocalでチャレンジャーなのにRodger Dodgerでチャージャーになり、Dixie Challengerで再びチャレンジャーの名を名乗っているということになりますね。

      そう思ったらかなり面白いですねw
      フロント中央に分割パーツを入れるだけで同じパーツなのに表情が全然違ってくるのも、デザイナーの遊び心と腕が光った部分と言えそうです。

      >Dixie Challengerは名前こそチャレンジャーなだけで、その実デュークスオブハザードのジェネラル・リーのつもりなのかもしれませんが

      デュークスオブハザード自体を知りませんでしたが・・・Dixie Challengerのボディを見たら完全にRodger Dodgerの”ノーマル版”みたいな形状をしてますね。
      なぜ名前がチャレンジャーなのかがかなり気になります・・・

  3. sk8er より:

    毎度大変勉強になります。
    私もチャレンジャーかと思ってました。

    先日発売されたモデルが第三世代だってことも知りませんでした。
    私は第二世代を2台持っていますが、これのグリルがメッキなのに対して、
    こないだ出たのが黒グリルだったので興醒めして買いませんでした。
    エンジンもプラになったんですね。なおさら買わなくてよかったです(^_^;)
    比較リポート楽しみにしています。

    • にわかマニア管理人 より:

      sk8erさん

      コメントありがとうございます!

      >私もチャレンジャーかと思ってました。

      僕は見た目だけじゃチャージャーだかチャレンジャーだかわからない人間なので・・・調べたところチャージャーっぽい、ってところでした。
      ただ、Larry Wood氏本人が「これはチャージャーだ」って言ったのかどうかはわからないので、あくまで「っぽい」ってところで留めておきたいですねw

      >私は第二世代を2台持っていますが、これのグリルがメッキなのに対して、
      >こないだ出たのが黒グリルだったので興醒めして買いませんでした。

      確かにグリルが黒になったおかげで実車感が減ったかもしれませんね~。
      第三世代は今までに何種類かリリースされてますが、どれもメッキではありませんでした。
      よりホットウィールオリジナルカーっぽさを強調したかったのかもしれませんね!

      >エンジンもプラになったんですね。なおさら買わなくてよかったです(^_^;)

      いやいや!プラ製エンジンだからといって決して見劣りすることはないですよ~!
      ただ、比べてわかったことは「これはもう別モデル!」って感じだったので、違うモデルとしてゲットするのがいいかもしれませんw

      >比較リポート楽しみにしています。

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