ファニーカーとは何ぞや?1999年リリースのFIREBIRD FUNNY CARのレビュー![21324]
2020/07/29
過去のホットウィールを探っていると、幾度となく「Funny Car」という名前を目にすることがあると思います。
たしかに見た目がなんともファニーではあるんですが、いったいどういう意味なんだろう・・・?と気になっていました。
今回、たまたまゲットすることができたので、ホットウィールのFunny Carについて少し追ってみたいと思います。
というわけで、FIREBIRD FUNNY CARのレビューです。
ファイヤーバード・ファニーカーのレビュー
今回紹介するのは、1999年のMega Graphics Seriesセグメントで登場したFIREBIRD FUNNY CARです。
僕がゲットしたものはマテル ジャパン リミテッド時代のジャパニーズカードだったので、セグメント表記はありませんでした。
これ、パッケージを見て気づいた方もいるかもしれませんが、メインラインにも関わらずブリスターの構造が2重になっていて豪華だったりします。
ちなみにキャスト自体もメタル×メタルで重厚感があり、当時の$1の価値が今と違ったことを物語っています。
Funny Carについて
ホットウィールにおいては何種もの「Funny Car」が存在しています。
今回入手したFIREBIRDだけじゃなく、MUSTANG、DODGE CHARGER、DODGE CHALLANGER、CORVETTE、etc…etc…ホットウィールでよく名前を聞くマッスルカーが名前を連ねている感じですね。
中には’59 CADILLAC FUNNY CARなんかもあるんですよ。
で、じゃあFunny Carってなんぞや・・・って話です。
その意味は直訳したまんま「奇妙な車」というもので、上の写真を見てもわかる通り「FIREBIRDなんだけど、なんか違う」って感じがしますよね。
実はこれ、NHRA(全米ホットロッド協会)のドラッグレースにおけるクラス「ファニー・カー」のレギュレーションに則した車両なんです。
実車の方はパイプフレームで組まれた車両に、そのスポンサーであるメーカー・ブランド(たとえばPONTIACなど)の車両イメージを模したカーボン製カウル・・・つまりハリボテボディをかぶせたもの。
NASCARのストックカーみたいなものですね。
こんなん。
ただ、ファニーカーの場合はドラッグレーサーなので後輪が異様に大きくなるといった特徴もあるみたいです。
そして、ホットウィールにおいてFunny CarおよびF/Cと銘打たれた車種にはボディの開閉ギミックがついているのも特徴的。
前述のCADILLAC FUNNY CARも例外ではないですし、Funny Carという名前こそついていないもののホットウィールコレクターなら知らない人はいないSNAKE、MONGOOSEといった車種もこうした仕様になっています。
※SNAKEはPlymouth Barracuda Funny Carを、MONGOOSEはPlymouth Duster Funny Carをキャスティングしたものらしいです。
なので、ホットウィールにおいて「Funny Car」と書かれたモデルを見つけたら「あ、ボディがパカッと開くヤツね!」と思っておけばいいのではないかと思われます。
ちなみにこのFIREBIRD FUNNY CARは1997年にデビュー、第四世代のPontiac Firebirdを模したハリボテがかぶせてあるモデルです。
最近で言えば2014年の廉価サイドラインでも登場しているため、今後のリリースも期待されます。
では各部見ていきましょう~。
フロント・リア
正面から見ると、どことなく’90年代後半のFIREBIRDっぽいんですが、やっぱりなんか奇妙な感じがありますね。
実際のファニーカーっぽいハリボテ感がよく再現されていると思います。
いやむしろ・・・カラーリングと丸さから・・・シャチみたいです。
背面には大きなスポイラーが取り付けられていて、その真下には開閉ギミック用のバーがあります。
ここを基軸にボディがパカパカするというわけです。
サイド
ボディサイドには大きく「Hot Wheels」のロゴが印刷されているので・・・広義には「HW RACE TEAM」に分類されると考えていいんでしょうかね~?
ウィング部には「f/c」と書かれており、まさしくファニーカーであることを表しています。
ファニーカーの定義通り、フロントタイヤに比べてリアタイヤがかなり大きくデザインされていますね。
ホイールはオールブラックの5SPでした。
開閉ギミックはかなりスムーズで、ウィングパーツをちょっと押してやるとこんな感じにパカッといきます。
過去のファニーカーモデルにはサポートロッドのようなパーツも備わっていたっぽいんですが、本キャストにはありませんでした。
そのため、手を離したらボディは閉じてしまいます。
トップ・ベース
トップから見ると、ボディがかなり直線的なのがわかります。
直線を駆け抜けることを前提に空力を最大限に考慮するとこういうデザインになるんでしょうか?
また、フロントウィンドウを突き抜けてスーパーチャージャーのスクープらしきが出ていますね。
これ、「ホットウィール的な表現」かと思いきや実車の写真を見てもこんな感じでウィンドウがくり貫かれていました。
これも直線数百メートルを走るだけに特化した車ゆえの仕様なんですかね~?面白いです。
ボディ底面には1977年の著作年が記されていました。
1977年の著作年ということはたいてい1978年モデル用に起こされた金型であることを意味しています。
で、1978年にリリースされたモデルを調べてみると、「ARMY FUNNY CAR」というFlying Colorsから登場したファニーカーがありました。
1997年のFIREBIRD FUNNY CARに1978年のモデルの金型が流用されていると考えたら、かなり胸熱です・・・!
工場表記はマレーシアとなっていました。
おわりに
というわけで、FIREBIRD FUNNY CARのレビューでした。
このモデルを通じて、ファニーカーへの造詣も深まったため、なかなかいい出会いだったと思います。
同時に、ホットウィールの他のファニーカーも欲しいなと思わせられました。
特に前述のFIREBIRD FUNNY CARの近年のモデル(おそらくコストカットされている)や、ARMY FUNNY CARはゲットして見比べたいところですね~。
70年代後半のモデルだと、状態が悪いものなら格安で入手することも不可能ではないですし・・・気長に探してみようと思います。
Comment
管理人さん、こんばんは
Funny Carは皆さんあまり興味がないんですかね?
コメントが付いてないや。
ミニカー収集も永くやっているといろいろと変わったものもデータベースに載ってきますが、F/Cもいくつか持っています。
車種ではCorvette、Chevy Vega、Mustang、Challengerといったところ。
ブランドではHot Wheels、Johnny Lightning、Jodaあたり。
当然ながら米車と米系ブランドばかりですな。
記事にボディがパカッと開くのがF/Cとありましたが、やはり変わり種はどこにもありまして、HWのMustang F/Cはウィンドウのクリアパーツを車体前後までのばしてライトやパラシュートボックス(?)にしている関係上、パカッとしません。
しかし、下から覗くと他のF/Cと同様にパイプフレームのボディやエンジン、横出しの排気管などがしっかり作りこまれており、ここまでやるならパカッも再現できたのでないかとちょっと残念。
まぁ、メインラインではコスト的に無理かも。
HWのCorvette Funny CarはC3ベースでサイドライン専用みたいです。ボディ、シャーシ(?)ともダイキャストで”パカッ”を支えるステーもついてます。ボディがC3にしては妙にのっぺりしているのもF/Cならではということなのかな。
息子がまだ幼かったころ、パカッと開けてかざっていたら無理矢理閉められたことがありました。車に見えなかったのかもしれん。
VegaとChallengerはJL、JodaはCorvette C2。
ChallengerはJL10周年記念モデル。
JLのVega F/C2台のうち1台はPolice仕様で、なんだこれはと思いましたが、あちらでは警察がスポンサーのレースチームが実際にあるそうです。面白いですね。
土曜はほぼ毎週K-martをのぞいているのですが、さすがに1ドルの威力は高く、先週末より通常の3倍以上のペースでメインラインがはけていました。
いつもはほぼ私しかいない売り場ですが、今日は子供が入れ替わり立ち代わりでHWを物色していました。
小学校に上がるかどうかぐらいの少年が高いところにあるやつを取ってくれというので、「これかい?」と取ってやったところCIVIC EFでした。左手にはRX-7を持っており、こんなに小さいのに日本車マニアかよとビックリ。
他の子供たちも手に取っているのは実車が多く、子供でも実と謎の区別がつくのかと感心しきり。
トラックセットにメインラインを1台プラスという選びかたをしている子もいました。
1ドルならまあいいかと思い、Sky Domeを色違いで2台とQuick Biteを拾ってきました。そしてなぜか2015年のThe Jetsonsがあったのでこれも拾ってきました。マニア向け通販ショップならともかく、K-martでこんなもの新規入荷するわけはなく、今まで見逃していたのかしらん。
The Flint Mobileもそうですが、このてのやつはキャラクターが乗っていないと寂しいですな。
K-martのセールは20日までですが、どこまで売れるかな。
八面蛙さん
こんばんは!コメントありがとうございます。
>Funny Carは皆さんあまり興味がないんですかね?
>コメントが付いてないや。
興味というか、特に書くことがなかったんじゃないかとw
>記事にボディがパカッと開くのがF/Cとありましたが、やはり変わり種はどこにもありまして、HWのMustang F/Cはウィンドウのクリアパーツを車体前後までのばしてライトやパラシュートボックス(?)にしている関係上、パカッとしません。
えっ!!!!そうだったんですか!!!
もしかして’04 Mustang Funny Carですかね??
今Wikiを見てみたら2011年にリツールが入っていて、そこでフードのオープニングがオミットされたと書かれていました。
ファニーカーだからといって全車種がアレだと思ったらダメなんですね~。ありがとうございます。
>息子がまだ幼かったころ、パカッと開けてかざっていたら無理矢理閉められたことがありました。車に見えなかったのかもしれん。
笑いましたw
うちの子供もそういうのを嫌がるというか、「この形は車じゃない!」みたいな感じになるんですよ。
大人が好きな車と子供が好きな車は違うんだなーと思わせられます。
>JLのVega F/C2台のうち1台はPolice仕様で、なんだこれはと思いましたが、あちらでは警察がスポンサーのレースチームが実際にあるそうです。面白いですね。
へえええええええ!!!面白い!
さすが自動車レースが盛んな国なだけありますね。
日本でそれやろうとしたらいろんな批判が集まりそうだなぁ・・・。
>K-mart
日本のブラックフライデーもそうですが、安ければめちゃくちゃに買うということは、普段の価格が高いってことなんですかねえ。
それとも単純に「いつもより安いなら買っとけ」みたいな感じなのか・・・。
うちの3歳の息子も、最近は「ミニカー欲しい」と言う時に架空車を上げると「これはいや」と言います。
じゃあどれがいいのかと聞くと、510ブルだったり、R35だったり。
なんとなく街中で見かける車がいいみたいです。
>The Flint Mobileもそうですが、このてのやつはキャラクターが乗っていないと寂しいですな。
ですね。
スヌーピーのようにキャラクター込みでデザインしてくれた方が見栄えもしそうです。
特にフリントモービルは・・・キャラがいなかったらただの木と石・・・
管理人さん、こんにちは
>もしかして’04 Mustang Funny Carですかね??
これのリツール版の’10 Ford Mustang F/Cです。
私が入手したのはWikiの一番最後に載っている2016モデル。
黒ボディにHWのロゴと赤Chromeの5spホイールが映えています。
昔はボディ、シャーシともにダイキャストで”パカッ”ありだったんですねぇ。
八面蛙さん
黒ボディにHWロゴがカッコいいっすね~。
これもいわばHW RACE TEAMカラーってことになるんだろうなぁ・・・。
>昔はボディ、シャーシともにダイキャストで”パカッ”ありだったんですねぇ。
こういうのを知っちゃうと両方欲しくなりますよ。。。
片方ゲットするのだけでも難しいのに・・・^^;
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