CARS & Donutsより、BMW M1 PROCARのレビュー!この車、ランボですか?ベムベですか?[DWH86]
EURO SPEEDシリーズの発売日に僕がゲットしてきたのは同シリーズのBMW M1ではなく、CARS & DonutsにラインナップされたBMW M1でした。
「おいおい、そっちのM1買ったんかーーーーーーい!!!!!」
というツッコミの雨あられだろうと期待して戦果報告を投下したものの、特にいじられることはなく、その日の夜は枕を濡らすことになったのです。(嘘)
今日はその雪辱戦・・・BMW M1プロカーのレビューです!
BMW M1 プロカーのレビュー
本日紹介するのはこちら。
2017年のCar Culture「CARS & Donuts」にラインナップされた、BMWワークスカラーのM1 PROCARです。
冒頭でも触れたとおり、先日発売されたEURO SPEEDにも同じM1 PROCARがラインナップされていました。
こちらはPS4(およびSTEAM)のレーシングシミュレーション「PROJECT CARS 2」とのコラボデザインで、ブラックベースにレインボーなラインが入っていたり、フロントウィンドウにホットウィールロゴがあったりと・・・なかなかカッコいいアイテムです。
ではなぜ僕がCARS & Donuts版のM1 PROCARを連れ帰ったのかというと・・・
安かったからワークスカラーがカッコ良かったから!
CARS & Donutsシリーズもなんだかんだまだまだ余っている印象がありますので、黒いM1 PROCARに惚れた方はぜひ白い方も見ていってあげて欲しいと思いますw
BMW M1 PROCARについて
実は僕、BMW M1という車はディスカウントミニカーコレクションさんのレビューを観てからずっと気になっていたんです。
[参考]【Hot Wheels(ホットウィール)】BMW M1 2016 BMW 1/8 : ディスカウントミニカーコレクション
とても数奇な車であり、その生い立ちを知れば誰もが気になるんじゃないでしょうかw
始まりは1976年。時代はスーパーカーブームの真っただ中だったそうです。
当時グループ4およびシルエットフォーミュラを我が物顔で滑走していたポルシェに対抗する形で開発がスタートされました。
車体デザインはジョルジェット・ジウジアーロ氏率いる「イタルデザイン」に依頼。
ジウジアーロ氏はランボルギーニ・ミウラやカウンタックを手掛けたベルトーネ社、デ・トマソやカルマンギアで有名なカロッツェリア・ギア社を渡り歩いてきたデザイナーです。
イタルデザインからはV12をミッドシップしたデザインがあがってきますが、当時はまだミッドシップの製造経験がなかったBMWはランボルギーニ社との共同開発という形をとることになります。
こういった背景もあり、当時のプラモデルでは「ランボルギーニ・BMW」とか「ランボルギーニ・イタル E-26」(E-26はM1の開発コード)といった名称で発売されていました。
しかし、ランボルギーニ社の製造スピードは非常に遅く、買収騒ぎや提携解消などを繰り返します。
そして、1978年秋にBMW初のスーパーカーとしてBMW M1が誕生しました。
その後も生産効率が上がることはなく、結果的にM1がレースのホモロゲーション取得に必要な規定台数をクリアできたのは2年後の1980年末のこと。
1981年からのグループ4レースへの参加が許可されたものの・・・なんと1982年からは新レギュレーションとなるグループCの実施が決定しており、ほとんど日の目をみないままに生涯を閉じることになってしまったのです。
・・・ね?
そんなエピソードを聞いたら、なんだか欲しくなっちゃいますよね!
ただ、ほとんど日の目を見ないといっても、それはあくまで公式レースでの話です。
BMWは1979年からF1レースの前座として「プロカー・レース(BMW M1 PROCAR CHAMPIONSHIP)」というワンメイクレースを開催し、そのレースの車種に今回紹介するM1 PROCARを採用しました。
プロカーレースでは現役のF1ドライバーたちがM1 PROCARを駆って熱戦を繰り広げたため、なかなか当時のファンたちを熱狂させるものだったそうです。
そう思うと、ランボが頑張って78年中ぐらいにホモロゲ獲得が出来ていたら・・・その時のグループ4の結果は違ったものだったかもしれないんですね~。
ホットウィールにおいては1983年にLarry Wood氏の手によって市販車ベースのBMW M1がキャスティングされています。
これは2年前ぐらいのBMWシリーズにもラインナップされており、僕も店頭でこれを買おうかどうか・・・と何度も迷ったものです。
そして来る2017年。
ついにM1 PROCARもホットウィールにキャスティングされることになりました。
CARS & Donutsにラインナップされた本作がデビュー作ということになります。
では各部見ていきましょう~。
フロント・リア
フロントマスクは・・・なんとも面白いですね~。
もともとのM1はいわゆる楔形デザイン(先端がすぼまって、奥に広がっていく形)とリトラクタブルヘッドライトのおかげか、たしかに当時のランボルギーニっぽいんですよ。
※今作はワークスフェンダーと一体になったチンスポイラーのおかげでちょっと違った表情にも見えるかもしれませんが・・・。
でもってしっかりBMWの顔である「キドニーグリル」があるので、まさしく「ランボルギーニBMW」って感じがします。
余談ですが、このフロントマスクは1972年にBMWのミュンヘン博物館開館記念で製作されたという、ガルウィングドアを持つBMW「BMW Turbo(E25)」のデザインが取り入れられたものだそう。
BMW Turboもキャスティングされないかなぁ・・・w
後部に大きなリアスポイラーが設置されているのもPROCARならではのポイントですね。
サイド
ボディサイド形状からも、当時のスーパーカーっぽさを感じることができますね。
とくにルーフからお尻にかけてのラインなんか・・・そこだけ見たら「ランボルギーニでしょこれ」って言いたくなりそう。
またグラフィックデザインとしては赤、青、水色のBMW M(旧BMW モータースポーツ)のコーポレートカラー・・・要はBMWのワークスカラーが採用されていました。
当時のプロカーレースでも実際にこんな感じでデザインされた車両が走っていたようです。
リアフェンダー付近にある「79」という数字はプロカーレースがスタートした年ですね。
ホイールにはBMW Z4のSTH(2016年)用に開発されたD7RR(Double 7-Spokes Real Rider)が採用されていました。
Hot Wheels Wikiでは「クロームリム、ゴールドスポーク」のような記載もありましたが、ゴールドというよりは黄土色って感じです。
トップ・ベース
もしこの車種がこのカラーリングでなかったら・・・いったいどれぐらいの人がBMWの車両だと思うんでしょうね?
ほんと、70年代のスーパーカーブーム時代にこの車種に出会った人は相当心を奪われたんじゃないかと思います。
個人的にはミッドシップエンジン上部の通気口?のようになっているところ・・・段々になっている部分が別パーツだったらもっと良かったな~なんて思いました。(欲張り過ぎ)
Car Cultureシリーズなのでボディもベースもメタル製。
底面には2016年の著作年およびタイ製であることが記されていました。
おわりに
というわけで、BMW M1 PROCARのレビューでした!
いやー、これは見れば見るほど、調べれば調べるほど引き込まれていく車種ですね・・・。
こうなったら2016年BMWシリーズのM1もどこかで探してゲットしなくては・・・!
Comment
お晩で御座います
ならびにブログ更新お疲れ様です。
小生は売り場写真と戦利品写真で少々気が付いておりましたが、
大人の対応で激しく突っ込みはしませんでした・・・(汗;
塗色が白の方がストライプも映えますね。今回のは黒なのでな~んとなく
微妙な感じです。ベンシも管理人さんが購入されたClassicの方がもっと
イカツイ感じがしてベターでっす。事務所のストラクチャーを買って、提灯等のアクセを
付けてその前にベンシを飾りたいもんです☮
さて、明日は待望の”ノーマルアソの戦い”2018ですね。
あわよくば、THとSTHをダブルゲット願っております。
ちなみにアニフェバ5台と、ネズミ野郎90歳記念のダブリ4台を
返品してきました。ジャベリン4台はキツイです・・・。
悪魔の”乙”さん
おばんですぅ~。コメントありがとうございます!
>大人の対応
そういうときは大人ぶらなくていいんやで!!
黒は微妙ですか~!
いや、個人的にはブラック地のレインボーカラーもかなりカッコいいと思っていたんですが・・・
目の前に安い商品・・・もとい、デビュー品があるならそちらから・・・!と思って、そっちを入手してきちゃいました。
ベンツは僕もモダンクラシックスのが好きですね~。
ただやっぱりDTMとかに熱狂していた方たちなら今回のようなレーシング仕様もやっぱり熱いじゃないでしょうか!?
>ノーマルアソの戦い
いやー、アソよりもベルエア狙いで・・・結構夜も寝付けませんでした。
>ちなみにアニフェバ5台と、ネズミ野郎90歳記念のダブリ4台を返品してきました。ジ
www
さすがにね・・・それは返品されても仕方ないかと^^;
安さという魅力には誰も抗えないのです! このM1プロカーは良い出来ですよね~。私も白が欲しいと思ってたのですが、丁度ユーロスピードで黒が出たのでそっちを買いました。黒も良いですよ~、彩色されたテールランプの後姿を見てごらんなさい、超カッコイイから!。 速い車はケツがカッコ良くないといけないと虎さんも言ってたし。
我執のマストさん
コメントありがとうございます!
安さはね・・・仕方ないですよねw
しかもカッコ良かったわけだし、うん。
黒もいいですよね!?
後ろ姿ですか!!今日見てくればよかった^^;
画像検索してみましたが・・・いいですね~!!
ボンネットの虹色みたいな彩色がすごくブラックに映えてるのもカッコいいですが、今年のカーカルチャーはやっぱり前後表情にも注目、って感じですね。
>速い車はケツがカッコ良くないといけない
名言でましたねw
僕はピックアップとかのお尻も大好きです^^
(でもお尻よりおpp
「おいおい、そっちのM1買ったんかーーーーーーい!!!!!」
・・・リアのエンブレムの件も触れてあげて~。(^Д^)
シロとクロの2択なら間違いなくシロだね。
ザ・BMWワークスじゃん。
しまさん
コメントありがとうございます!
>「おいおい、そっちのM1買ったんかーーーーーーい!!!!!」
へへっ・・・いっつもすいやせん^^;
>・・・リアのエンブレムの件も触れてあげて~。(^Д^)
うわ、これ知りませんでした!!
リアにエンブレム2つ入ってるんですね~・・・斬新ww
ほんと、知れば知るほど気になる車だわ。。。
>シロとクロの2択なら間違いなくシロだね。
>ザ・BMWワークスじゃん。
それ言っちゃそうですけど、そこを攻めてくるのがホットウィールや!
こんばんは。
M1プロカーにそんなエピソードがあったとは…勉強になりました!
が、レビューを見てて白も欲しくなってきました…明日のベーシックカーのついでに見てみようかな~とも思いますが、明日発売分だけでも欲しいの多すぎて…ここのところ悩んでばかりです。
kurumakunさん
こんばんは!コメントありがとうございます。
M1のエピソード面白いですよね!?
実は僕のブログではだいぶ端折って書いちゃったので、記事中にあるディスカウントミニカーコレクションさんの記事とか、あとは検索してみるともうちょっと詳しい内容が出てくるので・・・ぜひぜひ掘り下げてみてくださいw
白のほう、3,000円に満たなさそうだったらゲット・・・ですねw
M1は、まだ試作段階の写真が載っていたスーパーカーの雑誌を、小学生の頃に買った記憶があり、その本の中では「ランボルギーニ・イタル・BMW」という呼び方をしていたような…。
所詮は直6だったので、知見が狭い人にはスーパーカーと呼ぶには見掛け倒しに見られたみたいで、希少なサラブレッドの割にはリーズナブルな価格で買えた…という記憶もあります。(中古だと、1000万円何て全然いかなかった…30年前だけどw)
後にBMW850iが出た時は、これ太ったM1じゃんって、ちょっと笑えました。
(^^)
マストさんが言う「速い車はケツがカッコいい」には激しく同調しますね!
ポルシェが、Aピラーはあんなに立ってるにも関わらずスポーツカーだと誰もが認めるのも、あのケツのカッコ良さあったからだと思います。
パナメーラもカイエンも、最新型で結局はケツが911でお馴染みのガーニッシュ付きに原点回帰しちゃいましたからね。
乙…じゃなくてZも、S30、S31、S130からS32までの、スパッとカットした横長2段重ねのケツがアイコンだったのが、S33でダラリと流れてしまって流行りの欧州車と区別が付き辛くなってしまいましたからね。
日本車には、日本人にしか分からないカッコ良さ(スカイラインやソアラやプレリュードにあったような…)が、やはり欲しいです。(あくまで個人的なオヤジ感覚)
…では、明日は争奪戦、頑張って下さい。
私は土曜で結婚記念日ですが…働きます。
(T_T)
B太(中)さん
コメントありがとうございます!
おおっ・・・スーパーカー世代の生の声!!
その体験が羨ましいです。
ランボルギーニ・イタル・BMWだったんですね~。
それだとランボがメインと思っていた小学生も多かったんじゃないでしょうか・・・!?
>所詮は直6だったので
V12は途中で断念したそうですね~。
それにしても30年前で1,000万円て・・・やっぱり高額だったんだなぁw
>ケツ
「ケツ」て!!!!!
B太(中)さんのケツ愛はよく伝わりましたwww
でも、僕もやっぱり車のお尻は見ちゃいますね~。
若い頃はおpp・・・じゃなかった、フロントマスクをすごく見てましたが、やっぱり男は中年になるにつれてお尻を追うように出来ているのかな・・・。
>日本車には、日本人にしか分からないカッコ良さ(スカイラインやソアラやプレリュードにあったような…)が、やはり欲しいです。
僕にはまだまだ「日本人にしかわからないカッコよさ」がわからないと思いますが、でも言わんとしていることはわかります。
というか、ミニカーにも同じことを感じてます。
やっぱりトミカはトミカで良いし、ホットウィールにはホットウィールの良さがある・・・と。
最近GLとかM2を店頭でじっくり見ていて、やっぱりホットウィールとは「違う」んだなぁと思いました。
※どちらが良いとかではなく。
>私は土曜で結婚記念日ですが…働きます。
早く日本に帰れる(?)といいですね・・・^^;
お疲れ様です!!
40年前にカウンタックが2250万、フェラーリ365BBが2000万ちょいだったと記憶してるので、30年前でランボルギーニの血が通った車が中古とはいえ1000万しなかったのは「買っときゃ良かった…」の破格値レベルじゃないかと。
…まぁ、買えないですけどね(^^i)。。
B太(中)さん
なるほど・・・比較するアイテムが高額過ぎるから破格に感じるってヤツですね。
家を買う時に「10万円ぐらいのオプションだったら付けとくか!」みたいな気持ちになる・・・という話にも似ているようなw
>「買っときゃ良かった…」
えっ!!!!
びっくりしましたw
でも当時は当時でそれに1000万円だして乗っていた人がいるわけですよね。すごいなぁ・・・。
更新お疲れ様です。BMWアソートのノーマルM1もカウンタックぽいって思いましたが、プロカーのほうがよりランボルギーニぽい感じがします。なんだろうウィング有るからなのか、車高なんだろうか?まぁ、何にしてもこの年代のスーパーカーって、なんでこんなにもカッコ良いんだろう。
雷電さん
コメントありがとうございます!
>なんだろうウィング有るからなのか、車高なんだろうか?
どっちも・・・ですかね?w
BMWアソートのM1をがっつり車高落としたら、それはそれでカウンタックっぽく見えるかも・・・。
>何にしてもこの年代のスーパーカーって、なんでこんなにもカッコ良いんだろう。
70年代~80年代のアイテムはちょうどめぐりめぐって今が旬なんじゃないですかね~?
なんかスーパーカーだけじゃなくて日本車もそれぐらいの時期のアイテムが各メーカーから出ている気がしますし・・。