MAD PROPZのレビュー。ホットウィール的解釈の戦闘機モデル![DHW86]
2017/12/22
ホットウィールはミニカーブランドでありながら、航空機やボートといった「ミニカーじゃないモデル」も多数存在しています。
以前、Sky Knifeというヘリコプターのモデルを紹介しましたが、今回ゲットしたのは戦闘機です。
[参考]SKY KNIFEのレビュー。どこに需要があるのか気になるホットウィールの謎ヘリコプター
2歳半の息子がヘリコプターを喜んだので飛行機も好きだろう・・・という安易な気持ちで選びましたが、意外な結果となりました・・・!
マッド・プロップズのレビュー
MAD PROPZは2004年にSteve Moran氏デザインでデビューしたモデル。
デビュー当時はMADD PROPZという名称でしたが、他団体からのクレームによって2007年に名称変更が入りました。
※2017.05.13追記:コメント欄にてご指摘を頂きました。Mother Against Drunk Driving(酔っぱらい運転に反対する母親の会)という団体からのクレームだったそうです。
日本語の読みはホットウィールファンクラブによれば「マッド・プロップズ」。
今回僕がゲットしたものは2016年のSKY SHOWセグメントにラインナップされたものですが、人気のモデルなのか2004年以降2016年まで毎年キャスティングされていました。
特筆すべきは2006年のClassics Series 2や2008年のSince ’68シリーズといったやや重要なサイドラインにもキャスティングされているところ。
Classicsシリーズのキャストはスペクトラフレームなので特別感があります。
また、日本限定のPepsi NEXシリーズにもラインナップされていました。
[参考]ホットウィールとPEPSI NEXのコラボモデルについてのまとめ。
各部見ていきます。
フロント・リア
P-40という第二次大戦ごろにアメリカ陸軍の軍用機として採用されていた戦闘機をモチーフに作られたホットウィールオリジナルモデル。
僕は飛行機に関しては車以上によくわからないので、こういうのを見るとなんでも「ゼロ戦」だと思っちゃいますが、違うんですね~。(あたりまえ)
※2017.05.13追記:戦闘機ベースの、エアレース機がモチーフだそうです。たしかにホットウィールであることを考えたらレーサーでしょうね!
フロント部についている5枚の羽根がついたプロペラは他の車モデルのインテリアパーツのような素材で、ちゃんと回転するギミックがついています。
初期にデザイナーさんが描いたイラストには、主翼の部分に「Air Hammer」と書かれており、これがモデルネームだったんじゃないかとされています。
Mad Propzに変更になった経緯はなんだったんでしょうね。
ちなみにPropzの意味もよくわかりませんが、「Props」が敬意を表す言葉だということなので、その単語をもじったのかもしれません。
※2017.05.13追記:Propzはそのままプロペラのことを意味しているようです。エアレーサーに搭載されるターボプロップエンジンからではないか、とコメント欄でご指摘頂いています。
サイド
頭が上に持ち上がったスタイルはこうした戦闘機が陸地において待機している姿そのものですね。
これをずらっと並べたら迫力がありそうです。
コクピット前部の両サイドにはホットウィールらしく大型のエンジン(おそらくV12気筒)がババーンと陣取っているのが特徴的。
タイヤは一見Micro 5SPに見えます。
(Micro 5SPはごく小さい5-Spokesのモデル。)
・・・が、他のモデルのMicro 5SPとは異なり、タイヤ自体が太い車軸に固定されていました。
このため、全くと言っていいほど走りません。
これをMicro 5SPと同一視してよいものなのかどうか、悩ましいところですw
そもそも後輪がないモデルなので走らないんですけどね~。
あくまで観賞用のホットウィールということみたいです。
※2017.05.13追記:金型改修前のモデルは後輪があったそうです!欲しい!
トップ・ベース
このモデルのデザインを左右するのは上下に分割されるボディと主翼のタンポです。
一応星のマークがついていたりしますが、デビュー以来あまりにも戦闘機らしく仕上げられているものというのが存在しない気がします。
よくあるサメの横顔風にペイントするとか、もうちょっと軍用機っぽいカラーリングにしてあげると面白いかもしれませんね。
ボディは上下ともアルミダイキャスト製。
そのためそこそこの重量感があっていい感じなんですが、2015年あたりを境にインテリアパーツの金型改修があり、コクピットのキャノピーがエンジンなどのパーツと一体成型になってしまってクリアじゃなくなっている点は残念です。
底面にはマレーシア製であることが記されていたものの、著作年の記載はありませんでした。
その代わりにC2719というトイナンバーが記されており、これはデビュー時のトイナンバーであったことからボディ自体の金型には変更が入っていないことを意味するのかもしれません。
(そもそもインテリアパーツに改修が入ってる時点で著作年が変わらないのがOKなのかはよくわかりませんが・・・)
おわりに
というわけで、MAD PROPZのレビューでした。
ヘリを気に入ってくれたわけだし、飛行機も息子が喜ぶだろうと思ってゲットしたわけですが・・・親の思惑は見事にハズれます。
子供が気に入るかどうかって、なかなか難しいですねw
その代わり、
100円ショップでゲットしたプラ製の旅客機、これはめちゃくちゃ気に入っているという。
まぁ、子供が普段見ているのはこっちですもんね!
ただ、結局は開けて手に取って眺めているうちに僕の方がめちゃくちゃ気になってきてしまいました。
これはもうClassicsシリーズのものとか、キャノピーがクリアパーツのものとか欲しいです。
どこかで出会えたら比較用に入手したいところです!
Comment
初めまして、
いつもブログ面白く読ませていただいております。
マッドプロップズのPROPZは単にプロペラ(propeller)のことかと思います。
戦闘機というかエアレーサー機ですよね。第二次大戦末/後のレシプロエンジン機を改造したりして作成した飛行機でプロペラ機の限界に挑戦するエアレースが割と盛んに行われております。
改名の理由はMADDが(Mothers Against Drunk Driving)のことかとクレームが来たため、普通にMADに直したそうです。
HALCAさん
初めまして!コメントありがとうございます。
>マッドプロップズのPROPZは単にプロペラ(propeller)のことかと思います。
おおお・・・灯台下暗しとはこのことか・・・!w
ありがとうございますw
>戦闘機というかエアレーサー機ですよね。第二次大戦末/後のレシプロエンジン機を改造したりして作成した飛行機でプロペラ機の限界に挑戦するエアレースが割と盛んに行われております。
エアレーサー機・・・そういうジャンルもあるんですね。
なるほど、ホットウィールということを考えても納得です。
>改名の理由はMADDが(Mothers Against Drunk Driving)のことかとクレームが来たため、普通にMADに直したそうです。
あっ、そういうことだったんですか!
そういった団体があって、権利的な問題かと思ってました・・・。
権利問題があったかはわかりませんが飲酒運転に反対する母の会というアメリカではかなりメジャーな団体さんみたいです。
連投失礼いたします。
今確認したら確かに新しいモデルは車輪が無くなっていますね。
古いモデルは後輪もちゃんと付いて回っていたのですが…。
HALCAさん
追加情報ありがとうございます!
古いモデルは後輪があるんですね!?
これは欲しいです・・・!!!!
こんにちは〜湾岸です。
classicsは柏駅付近アーケードの方のドンキに置いてありますよー。スペクトラフレームの青っていうのが心を揺さぶりましたが資金難orz…そういえばチャージャー500いじり終わりました。ディテールアップ中心にやりました。リアルライダーがセクシー…エロいっ!wテールはチャージャーデイトナ風に。あのモデルはフロントグリル塗るだけで化けますね。そしてだいぶ前ですがルースのスネーク(クラシック版)手に入れました。カウルがガバッと開くのがカッコいいです…
湾岸さん
こんにちは!コメントありがとうございます。
例のドンキ、先日行ったばかりですが、その時にはMad Propzスルーしてました・・・。
というか、VW Beetleのコンバーチブルもあって悩みながらスルー。
・・・その代わり違うものをゲットして帰ってますw
>あのモデルはフロントグリル塗るだけで化けますね。
ホットウィールはフロント造形が良いモデルでも一色で仕上げられているせいで評価が低いヤツとか多そうですよね!
僕も持ってるヤツ全部塗りなおしたいぐらいですw
>そしてだいぶ前ですがルースのスネーク(クラシック版)手に入れました。カウルがガバッと開くのがカッコいいです…
おおー!おめでとうございます!
マングース、スネークは一つぐらいは欲しいと思っていながら機会に恵まれません・・。
こんにちは!
私もこいつの古いタイプを以前偶然ゲットしていました。
名前のプロップとは、ターボプロップエンジンからとられていると推測します。
現代のプロペラ機はほとんどがターボプロップです。レシプロエンジンと比べ、ピストンが要らずタービンの回転力で直接プロペラを回す事ができるので、軽量かつパワフルなんです。
一応モデルとなったWWⅡ当時の米軍機などにも初期のシステムが搭載された機体はありますが、このホットウィールのモデルとしては、機体のシステムやデザインは、むしろ現代のエアレース用機体がよほど近いですねカラーリングもそれらに準じている気がします。
あまさん
こんにちは!コメントありがとうございます。
>名前のプロップとは、ターボプロップエンジンからとられていると推測します。
なるほど、やっぱりプロペラ=Propzなんですね~!ありがとうございます!
>ピストンが要らずタービンの回転力で直接プロペラを回す事ができるので、軽量かつパワフル
面白いですね~!!
こういうのを知っているのと知らないのとで同じモデルを見ても感じ方が全然違ってくるものですね。
>このホットウィールのモデルとしては、機体のシステムやデザインは、むしろ現代のエアレース用機体がよほど近い
ホットウィールということを考えたらエアレース機なんでしょうね。
そう思ったら確かにカラーリングも納得です!!
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