SKY KNIFEのレビュー。どこに需要があるのか気になるホットウィールの謎ヘリコプター[DHT02]
2017/12/22
このブログ始まって以来、最悪の不人気記事になるんじゃないかと早くも後悔しています。
もはや車ですらないし、タイヤはあるけど走らないし、2013年に改悪されてるしで「どこに需要あんの・・・」ってモデルが2016年にラインナップされていました。
「SKY LINE」じゃありません。
今日は「SKY KNIFE」のレビューです。
スカイナイフのレビュー
2016年のBアソート、HW RESCUEから登場したのはホットウィールオリジナルモデルのヘリコプター「スカイナイフ」です。
車ではないので「謎車」と呼んでいいのかどうかもわかりませんw
デビューは2007年と、もう10年選手になるんですね。
デザイナーはSteve Moran氏。
2004年から2007年にマテルに滞在したデザイナーで、現在はJADA Toysでデザイナーをしているそうです。
そして、氏のデザインしたモデルがMad Propz、Poison Arrow、そしてこのSky Knifeと「空の乗り物」が得意だったみたいですね。
さてこのスカイナイフ。
紹介する前にこんなことを言うのもなんですが、かなりガッカリします。
というのも2013年にコスト削減のためか、大幅なキャスト変更があったため、かなりショボくなっているからです。
2012年までの同モデルはそこそこカッコよかったんですが・・・。
そんなところも注意しながら見ていきたいと思います。
フロント・リア
さっそくですが、フロントフェイスが奇跡的に小動物の顔みたいに見えますねw
もしくはちょっと昆虫っぽいかなぁ・・・。
実はこれ、リキャストの弊害と思われます。
リキャスト前は顔の中心部にあるコクピットがクリアの別パーツだったんですね。
それがボディとの一体成型になっており、かつホットウィールお得意の「顔の正面は塗らないぜ!」っていう仕様のため、小動物感が演出されました。
また、ボディ中心部あたりにあるミサイル(と思われる)もリキャスト前は別パーツ・別カラーだったのですが、これもボディと一体になってしまっているため、小動物の耳っぽさが出てしまっていますw
リス・・・かな。
サイド
サイドビューは小動物感は消え、レスキュー用のヘリと言われても納得できそうな感じです。
大型のプロペラがプラ製のパーツでダイキャストボディにはめ込んであるだけなので、これを回転させて遊ぶことができます。
・・・が!
写真を見てもわかる通り、尾翼部分に干渉しまくりますw
実際にこの設計だったら絶対に乗りたくないですね・・・。
リキャスト前からコクピットのサイドガラスはペイントで表現されていたようです。
このモデルも例外ではなく、トリックアート的なタンポ印刷が施されています。
ただ、残念ながらこれがまた「おめめ感」を演出しちゃってるんですよね~。
タイヤはMicro 5SPという小さな5-Spokesタイヤが採用されていました。
これがまた全然走りません・・・。
走らない理由の1つは前輪が飾り(タイヤじゃない)ということも影響しています。
そもそもヘリコプターのタイヤは「走らせるためのもの」ではないだろうから、別にいいのかもしれませんが・・・
ってヘリにタイヤなんてあったっけ・・・?
このタイヤがあるおかげで、かろうじて「Hot Wheels」と呼べるのかもしれません。
トップ・ベース
トップから見ると、SKY KNIFEという名前の由来かもしれないエッジの効いたプロペラが何気にカッコよかったりしますね。
また、鳥のような羽根もあるので、ジェット機とヘリのコンバーチブルな感じなのかもしれません。
ベースにはマレーシア製であることと、2006年の著作年が記されていました。
ただこのモデル、前述の通り2013年に大規模なリキャストが行われているのを考えたら著作年も2012年とかじゃないとおかしいんですけどね・・・。
ここまで大幅に変更が行われていながらもなお「同じモデルっすけど?」って言えちゃうあたりがホットウィールの懐深さなのかもしれませんw
パーツ構成はプロペラ、ボディ、ベース、タイヤの4つで、ボディとベースは両方メタル製。
リキャスト前はそこにコクピットクリアパーツ、ミサイルのクロームメッキと思われるパーツがあったので珍しい6点構成だったようです。
こういうのを知るとリキャスト前のものをゲットして比べてみたくなりますね・・・。
どの層に需要あんの?
さて、ここまで観て、車ですらない、走りもしない・・・、これどの層に需要あんのよ!?って思った人も多いのではないでしょうか。
その答えを僕は知っています。
それがこちら。
うちの2歳の息子、大喜び。
はじめてもらったヘリのキャストということもあって、プレイセット(FAST LANEのですが)にあるヘリポートに何度となく着陸させて遊んでいました。
そう、いつも忘れそうになるけれど、ホットウィールのお客さん層って僕らみたいな「おおきなおともだち」だけじゃないんですよね。
ターゲット層が広いからこそ、ここまで世界中で人気のミニカー(ミニカー?)ブランドに成長したのかもしれません。
おわりに
というわけで、SKY KNIFEのレビューでした。
いやーこのモデル、開ける前は「書く事あるかこれ!?」って思ってたんですが、意外と書けましたねw
でもって、この2016年モデルはさておき、2012年までのヤツはそこそこ気になってきたんじゃないでしょうか!
・・・ないかw
もしこのモデルについてのもうちょっと踏み込んだ魅力をご存じの方がいたら、教えて頂けると幸いです。
Comment
お疲れ様です。管理人様。
<<このブログ始まって以来、最悪の不人気記事>>???まさか?
このようなマイナーな謎車?乗り物?のレビューが重要だと思います。
確かに人気実車は情報量も多く人気である理由が理解できます。
イメージ的に「Hot Wheels=車」の方程式ですが、
子供の世界に大人が飛び込んだ時の純粋な発見は方程式では答えは出てこないと思います。
子供達が純粋に楽しむ感性を、普段見落としがちな我々に、
丁寧に説明してもらえるツールとしてこのブログで沢山の発見があります。
作り手、買い手の思惑や感性などそれぞれ様々だと思います。
これからも沢山のレビュー、宜しくお願い致します。
JOE COOLさん
お疲れ様です。コメントありがとうございます!
>このようなマイナーな謎車?乗り物?のレビューが重要だと思います。
おおー!救われますw
こんなことならFugu ZじゃなくてRoller Toasterにしておけば良かったかな・・・(両方買うという発想はどこかに置いてきちゃってます)
>子供達が純粋に楽しむ感性を、普段見落としがちな我々に、
>丁寧に説明してもらえるツールとしてこのブログで沢山の発見があります。
なんと・・・!そんな楽しみ方を見出して頂けていたとは・・・。
素直に嬉しいです。ありがとうございます!
>作り手、買い手の思惑や感性などそれぞれ様々だと思います。
そうですね、少なからず需要を意識したとは思うものの、このデザイナーさんが何を思ってこうしたのか・・・そういうところに想像を巡らせるだけでも結構面白いのかもしれません。
これからは自信を持ってマイナーな謎車のレビューに臨みたいと思いますw
こんばんは〜
Sky Knife私も持っていますよ〜
というのもSky KnifeやPoison Arrowといった航空機は5-Packのレスキュー系に収録される事が多いため、HWの警察車両を集めていると自然と増えていきます。また、Mad propzは元ネタとなっている航空機があって、一定の需要はあるんだそうな…
この他の飛行機で面白いものだとDogfighterなんかがありますね(飛行機と言っていいものかはわかりませんが…)
http://hotwheels.wikia.com/wiki/Dogfighter
デザイナーはHot seatやVW Kafer Racerでお馴染みのMark Jones氏です。
5踏みさん
こんばんは!コメントありがとうございます。
>Sky Knife私も持っていますよ〜
うわー、さすがですw
むしろ持ってないモデルを知りたいw
>HWの警察車両を集めていると自然と増えていきます。
なるほど、そういうことだったんですね。
てっきり7台まとめ買い系かとばっかり。
>Mad propzは元ネタとなっている航空機があって、一定の需要はあるんだそうな…
そうなんですか~!!
だからClassicsなんかにラインナップされてたりしたんですね。
>Dogfighter
えっ・・・?これ、え?飛行機?www
プロペラがついただけの、なんだかよくわからない車にしか見えません。。。
そしてHot SeatとKafer Racerって同じデザイナーさんだったんですね・・・!
そのうえこの飛行機()までデザインするとか・・・頭の中を覗いてみたいですw
こんばんは!
クルマ以外のモデルをレビューする人はほとんどいないのでこういう記事は結構貴重だと思います。
ホットウィールは車以外にも飛行機やモーターボート等、モデルのバラエティに富んでますよね。(しかもデザイナーさんが作成したクールなオリジナルモデル!)
レビューにもある通り、ヘリポートのある建物系のプレイセットと組み合わせると映えますよね。
海外のホットウィール動画ではコース上にワイヤーで吊るすことで中継用ヘリコプターのようにして使われていて、なかなかいい役をもらっていたりします。
メガサービスステーションには車1台を空輸できるカーゴ付きのヘリコプターが封入されていました。
こういうモデルにも遊びに細かい楽しみを加える重要な役割があると改めて思います。
私はヘリコプターだとプロッパーチョッパーがお気に入りです。半額セールなどがあるとついつまんじゃいます。
koishiさん
こんばんは!コメントありがとうございます。
>クルマ以外のモデルをレビューする人はほとんどいないのでこういう記事は結構貴重だと思います。
おおー、そういって貰えると嬉しいです。
でも「レアと価値があるものは違う」という感覚に近くて、「希少だけど需要がないレビュー」になってるんじゃないかという不安も・・・w
>しかもデザイナーさんが作成したクールなオリジナルモデル!
おおおお、謎車を「クールなオリジナルモデル」と表現されるの、いいですね!
とかく邪魔者扱いされる謎車ですが、目線を変えたらかなりクールなんだよなぁ・・・!
>海外のホットウィール動画ではコース上にワイヤーで吊るすことで中継用ヘリコプターのようにして使われていて、なかなかいい役をもらっていたりします。
ああー・・・もう楽しみ方が全然違いますねw
僕ら日本のコレクターはホットウィールの楽しみ方を半分も知らないんじゃないかと思わせられます。悔しい!
>メガサービスステーションには車1台を空輸できるカーゴ付きのヘリコプターが封入されていました。
そうなんですか!
そういえばアルティメットガレージにもそんな感じのがあったような・・・。
あれなら子供の遊びの幅も増えそうですね。
>私はヘリコプターだとプロッパーチョッパーがお気に入りです。
プロッパーチョッパーの方がヘリっぽいデザインでいいですね~。
しかもラリーウッドデザインで、デビューからも長いですね。
僕もチャンスがあったらつまんでみたいと思います!
あ、カーゴ付ヘリコプターが付属してるのはアルティメットガレージでした…すみません。
ヘリコプターのモデルではKiller Copter(2016年からはSkyfire)なんてのもありましたね。
ヘリコプターだけでもこれだけあるとは…
koishiさん
>あ、カーゴ付ヘリコプターが付属してるのはアルティメットガレージでした…すみません。
えっ!じゃあメガサービスステーションにはついてないんですねw
>ヘリコプターのモデルではKiller Copter(2016年からはSkyfire)なんてのもありましたね。
>ヘリコプターだけでもこれだけあるとは…
おお・・・続々出てきますね・・・w
そしてSkyfireがリネームモデルだったことにビックリです。。
にわかマニアさん、こんにちは!!!
子供ってヘリ好きですよね……
うちの息子もプロッパーチョッパーがお気に入りで、たまに取り出して遊んでます(笑)
ホットウィールに限らず、トミカでもハンバーガーカーみたいなこれ誰が買うんだろう?みたいなモデルって子供の食いつきが凄いですよね。
でもメッキでキンキラキンの謎車にはまったく反応しなかったり…… 子供の好みって本当に謎です。
林さん
こんにちは!!!コメントありがとうございます。
>うちの息子もプロッパーチョッパーがお気に入りで、たまに取り出して遊んでます(笑)
プロッパーチョッパーと聞くと、インテグラの事件を思い出しますねwww
>ホットウィールに限らず、トミカでもハンバーガーカーみたいなこれ誰が買うんだろう?みたいなモデルって子供の食いつきが凄いですよね。
ハンバーガーカーは逆に、車に興味がないような大人も「かわいい!!」といって食いつきそうな気もします。
というか、僕が食いつきましたw
>でもメッキでキンキラキンの謎車にはまったく反応しなかったり…… 子供の好みって本当に謎です。
そうなんですよね~・・・w
プロッパーチョッパーやスカイナイフなんて渋すぎるチョイスをするくせに・・・でも親としてはそういう子供独自の感性を伸ばしてあげたいところですよね。