BONE SHAKERと、BAJA BONE SHAKERのレビュー。その歴史やBAJAの読み方、意味について。[DHP82 / DHP87]
2018/09/26
2016年のベーシックカーセグメント「HW MILD TO WILD」は、同じコンセプトの車のMILD(STOCKカー)とWILD(MODIFIEDカー)がそれぞれ展開されるというシリーズでした。
HW MILD TO WILDセグメントに唯一入った謎車である「BONE SHAKER」は、「BAJA BONE SHAKER」とペアという形でリリースされています。
僕がHW MILD TO WILDセグメントの中で、唯一MILDもWILDも揃えられたBONE SHAKER。
今日はその魅力に迫るべく、レビューしたいと思います。
BONE SHAKERとBAJA BONE SHAKERのレビュー
左がBONE SHAKER、右がBAJA BONE SHAKERです。
よく知らない人からしたら、ショップでこの2つが並んでいても、どちらがどちらかわからないと思います。
現に僕の妻も「なに同じの2つも買って!」と言っていましたw
僕も最初にラインナップが発表されたとき、BAJA BONE SHAKERの存在を知らなかったので、「同じシリーズにBONE SHAKERが2つも入るの??」と疑問だったのを覚えています。
パッと見で、BONE SHAKERの方がシンプルな仕上がりになっていて、BAJA BONE SHAKERの方がゴツイ感じになっているのがわかりますね。
またBONE SHAKERは「TRACK STARS」の表記があります。
これはトラック(コース)において、速く走れるモデルにだけついているんだとか。
BAJA BONE SHAKERはブリスターの形が変な感じです。
BONE SHAKERについて
BONE SHAKERは2006年にラリーウッド御大のデザインでデビューしたモデルです。
ホットウィールの謎車(オリジナルデザインカー)の中でも極めて有名な一台で、
「謎車は興味ないけど、ボーンシェイカーは買っちゃう」って人がいるぐらい人気だったりします。
1/87スケールや1/50スケールのものも存在し、例によってリアルサイズのものも製造されたりしました。
一般的なバージョンはルーフが開いている仕様ですが、2010年からはClosed Roof Versionとしてルーフが閉じているものも登場。
今回のBONE SHAKERはオープンルーフバージョンですね。
ちなみにBONESHAKERは70年代のホットウィールサイドライン「RRRumblers」シリーズに登場した骸骨のバイクにつけられていた名称だったりします。
これは今は亡きホットウィールデザイナーのBob Lovejoy氏がデザインしたもの。
Lovejoy氏とラリーウッド御大は当時肩を並べてデザインしていた関係にあったそうで、「BONE SHAKER」というネーミングには少なからず先代BONESHAKERへの想いが込められていたのではないかと思われます。
BAJAとは?
一方BAJA BONE SHAKERは、2013年にAbe Lugo氏デザインで登場したモデル。
なんとラリー御大じゃなかったんですね~。意外。
BAJAというのはカリフォルニアの南の地帯を指すメキシコの言葉で、「バジャ」ではなく「バハ」と読みます。
メキシコでは”J”は”H”の発音なんですね。
Jalapeñoを「ハラペーニョ」と読むところから連想しやすいかもしれません。
※追記:ホットウィール的には「バジャ」でも良かったみたいw
『baja』って『バハ』って読むんやで〜ってドヤったことある人謝って下さいごめんなさい pic.twitter.com/F2PeB8Uv4v
— カッパデター (@kappadator) 2018年9月23日
そしてBAJAはホットウィールにおいて、その辺りの砂漠で行われる過酷なレース「BAJAレース」に使用されるようなモデルにつけられている冠だったりします。
つまり、BAJA BONE SHAKERは「BONE SHAKERをBAJA仕様にしたモデル」と考えられますね。
たしかにBONE SHAKERに比べてオフロードに耐えそうなタイヤを履いています。
それでは各部も見ていきます。
フロント
まずBONE SHAKERのフロントがこちら。
名称通りの髑髏が特徴的ですね。
顔の横に小さい手みたいなのがついてます。
8つの気筒がついたエンジンを積んでいて、左右4つずつの排気管がこれまた肋骨っぽい感じですw
BAJA BONE SHAKERも同様に髑髏がモチーフとなっています。
顔の横には大きな手が前輪のフェンダーのような感じで覆いかぶさっています。
そしてオフロードカーっぽいヘッドライトが4つ。
エンジンは6気筒。排気管はBONE SHAKER同様に左右4つずつです。
並べるとこんな感じです。
ルーフのオープンクローズこそあれ、車高が同じぐらいならとても似ている2台と言えますねー。
サイド
BONE SHAKER自体がそこそこワイルドですが、それでもシンプルな仕上がりに見えますね。
燃えている髑髏とホットウィールロゴ、B/S(おそらくボーン・シェイカー)のタンポ印刷がされています。
タイヤは通常の5SPタイヤ。
BAJA BONE SHAKERはさすがにゴツイですね。
BONE SHAKERに比べてシルバーパーツが多いためか、ギラついています。
BONE SHAKERと同じく燃えている髑髏とBS(ボーンシェイカー)、ホットウィールのロゴが印刷されていますが、その他にもスポンサーらしきロゴが入っています。
タイヤはオフロードの6SP。
車体はハイリフト化されてます。
タンポの仕上がりも絶妙に違うのが偶然なのか必然なのかは謎w
そして今にも開きそうなドアのモールドがいい感じですね~。
ホットウィールのドアは開きませんがw
リア
BONE SHAKERの後部はこんな感じです。
荷台があって何かを積んでる感じですが、ちょっとよくわかりませんでした。
BAJA BONE SHAKERはオフロードカーらしくスペアのタイヤを積んでますね。
カラーリングがちょっと残念ですが、リペイントでいい感じに仕上がりそう。
こうして見てみると、前や横から見た時にはそっくりなのに、後ろから見た時には表情が全然違う2台であることがわかります。
トップとベース
上からを見比べると、やっぱりそっくりなのがわかります。
ルーフが閉じているバージョンなら尚更似ていたかもしれませんね。
ベースは意外にも結構違ってました。
BONE SHAKERの方が簡素な感じですね。
それぞれマレーシアメイドであることと、商標登録年、ホットウィールのロゴ、モデル名が刻まれています。
ただしBONE SHAKERは2005年商標→2006年デビューなのに対し、BAJAは2013年デビューなのに2015年商標となっているため、途中でベースの見直しがあったのかもしれません。
おわりに
というわけで、2016年HW MILD TO WILDのBONE SHAKERについてのレビューでした。
こうやって掘り下げてみるとやっぱり謎車も面白いものですね。
興味のない方には申し訳ない記事ですが、もし興味が出たら今からでも揃えられそうな唯一の2016 HW MILD TO WILDと言えそうなので是非探してみてくださいw
Comment
こんにちは!とても面白かったです。
まさか、この2台のデザイナーが違うとは思いませんでした。(゜Д゜)ビックリ!
この2台とボーンスピーダーは3兄弟だと思っていて、私のPCモニター前に3台仲良く並んでいます。
ボーンスピーダーを手に入れたときには嬉しくて、ボーンシェーカーと小一時間くらい見比べていたのは秘密です。
ボーンシェーカーをミッドシップにして、シングルシーターにしたような感じでお気に入りです。ガイコツが無いのは寂しいですが・・・。(ノД`)
バハは6気筒なんですね~。
①クルマで川などを越えるときには吸気口の高さが必要。
②V8エンジンにコレクタータンクをつける。
③コレクタータンクの吸気口が6個。
と勝手に脳内変換していました。( ^-^)
しまさん
コメントありがとうございます!
逆にボーンスピーダーが死角でした・・・!
パッケージ情報には「ボーンシェイカーの従兄弟」という記載があるようですね。
タールマックトラック用にボーンシェイカーをカスタマイズした車体、とも。
俄然ボーンスピーダーも欲しくなってきましたwww
>①クルマで川などを越えるときには吸気口の高さが必要。
>②V8エンジンにコレクタータンクをつける。
>③コレクタータンクの吸気口が6個。
>と勝手に脳内変換していました。( ^-^)
僕は車のそういった部分にはかなり疎いので脳内変換できないんですが、
こういう妄想を繰り広げられるのもホットウィールオリジナルカーの魅力だと思っています。
以前コメント欄でPROJECT SPEEDERとMUSCLE SPEEDERも関連しているんじゃないかという意見があって、
それ以降気になってしまっていますw
ボーン・シェイカーの人気は衰えないですね!
私も数台持っていますが、どれもお気に入りです。
特に気に入ってるのは、日本語ショートカード時代にサイドラインで発売された、積載トレーラーとのセット版の物ですね。
ボディがマットグレーでホイールがクロームレッドのボーンシェイカーは文句なくカッコいいのですが、それを積載するトレーラーがまたとんでもなくカッコ良かったのです。
長くなるので詳細は省きますが(w)、ボーンシェイカー並べても違和感無く、むしろ主役を食ってしまうほどのインパクトのあるトレーラーでした。
残念ながら、日本ではその一度だけの販売に終わってしまいましたが、
本国では若干の修正を受けながらも存在しているようです。
ぜひ、もう一度日本で発売してほしいHWの一つです。
(あ、あとMAD MANGAとセットのデコトラも…)
トルネオさん
コメントありがとうございます!
>日本語ショートカード時代にサイドラインで発売された、積載トレーラーとのセット版の物
おおー、こんなものがあったんですね~。
調べてみましたが、トレーラーにもボーンシェイカーのペイントが施してあってカッコいいですね。
日本に一度だけ入って消えてしまったということは・・・あまり手ごたえを感じる売れ行きではなかったということなんでしょうか。
近年も日本に入ってくるものとこないものとあって、そのあたりの線引きを知りたいところです。
>(あ、あとMAD MANGAとセットのデコトラも…)
これ、人気ですねー!
僕もかなり欲しいんですが・・・どうにも価格高騰していて手がでませんw
いつも楽しく拝見させていただいてます。 PROJECT SPEEDER とMUSCLE SPEEDERは関連ありだと思います。先にPROJECT が発売されましたが架空設定では、MUSCLE が先に誕生し後にPROJECT に改造されたと考えられます。理由はMUSCLE の後部座席に子犬がいて、PROJECT の後部座席には大きく成長した犬が乗っているからです。デザイナーさんはマッドマックスも意識したのかな?と思いました。謎車の中では僕にとっては最高の2台です。
マスタング好きさん
コメントありがとうございます!
>先にPROJECT が発売されましたが架空設定では、MUSCLE が先に誕生し後にPROJECT に改造されたと考えられます。
>理由はMUSCLE の後部座席に子犬がいて、PROJECT の後部座席には大きく成長した犬が乗っているからです。
おおおおー!
面白いですね~、こういうのw
以前いただいた意見ではProject → Muscleというものでしたが、そう言われるとMuscle → Projectもあり得ますね!
というか、どちらもラリーウッドデザインで、どちらも犬が乗っていると・・・これはもう絶対に関連してますね。
いつか入手してもっと掘り下げてみたいです。