HW RAPID RESPONDERのレビュー。シャーシに隠された秘密。[DHX08]
2017/12/22
先日送っていただいたショートカード2台のうちの1つ、HW RAPID RESPONDER。
実は以前店頭で見かけて「おっ!?」ってなってたんですが、その日見送ったら見事になくなってたヤツです。
謎車なのに・・・!
でもこれ、本当に謎車なの?
なんだか実車でありそうじゃない?
そんなラピッドレスポンダーのレビューです。
HW RAPID RESPONDERのレビュー
HW RAPID RESPONDERとしてのデビューは2016年のCアソ、緑色の車両(DHT06)からですが、
実際は1975年にデビューして幾度となく名前が変更になっているモデルです。
デビュー当時の名前はRanger Rig。そしてEmergency Squad。
実は1975年の同年中にFlying Colorsシリーズとして、同じ車種が違うネーミングで出ていたそうです。
その後1986年にRescue Rangerという名前に変更になり、
2015年にはRapid Responderになり、
そして2016年にHW Rapid Responderになりました。
Rapid Responderの意味
2015年のレトロエンターテインメントシリーズで、「EMERGENCY!」というテレビドラマの車両として初めて「Rapid Responder」というネーミングになりました。
Rapid Responderは直訳すると「迅速に対応する者」みたいな感じで、
いわゆる緊急車両を意味していると思われます。
このモデルの形状から消防車といっていいんじゃないかと思っています。
ではフロントから見ていきます。
フロント
ご尊顔はこんな感じです。
赤いボディに金ぴかのベースというのは、今年のハドソンホーネットを彷彿とさせます。
そしてこの顔にピン!ときた方・・・110番!じゃなくて、119番!・・・でもなくて、
なんとこれ、Backwoods Bomb、Paramedic、Ramblin’ Wrecker、Super Vanといった車両と同じベース(シャーシ)が使われています。
まさかのベース使いまわし。
1970年代のホットウィールが苦戦した証なのかもしれないと思うと激熱です。
リア
後ろから見るとこんな感じ。
ちょっと寂しい感じがしますね~。
真ん中のプラパーツがあまりにプラ過ぎるのも寂しいです。
サイド
おおー!
なかなか消防車っぽいペイントがされているのではないでしょうか。
ボディ下部のハッチにいちいち色が塗られているのがいいですね!
またEMERGENCY UNIT、FIRST AIDと書かれているあたり、緊急車両感を演出しています。
個人的にはホイールがレッドメタリックなのも大好きです。
上部
上から見るとホースが積まれていたり、なんらかのハンドルのような物も見えて、消防車であることを物語っています。
上部ハッチやボンネットのモールドもやや深く、リアリティがあります。
その代わり、ホースの材質や赤色灯(黄色灯?)の材質が安っぽくて絶妙なバランスになっています。
ホースのカラーリングが白で、赤色灯はクリアパーツだったらもっと良かった!
ベース
SUPER VANなどと共有しているというベースは至ってシンプルです。
左上にはBDT04と刻印されていますが、これは2014年のポップカルチャーシリーズで出たレスキューレンジャーのTOY#であり、2016年のHW RAPID RESPONDERはDHX08が正しいもの。
右側にはHW Rapid Responderと、新しくなったネーミングで刻印されており、
2015年の商標登録であることと、マレーシア製であることも刻まれています。
ボディがメタル製なのに対し、ベース素材はプラ×メッキ。
とはいえ、ベース部分はひっくり返さなければそこまで目立たないので全体的に重量感を感じる仕上がりになっています。
CHEVYのFIRE TRUCKと並べてみる
せっかくなので先日息子がトイザらスでもらったCHEVY BLAZER 4×4のFIRE TRUCKと並べてみました。
日本の緊急現場ではなかなかなさそうな光景ですw
そしてシェビーが現代的な造形なのに比べてラピッドレスポンダーは古めかしい感じがあって時代錯誤感が生まれますね。
ラピッドレスポンダーはどことなく70年代の車両っぽさがあります。
ラピッドレスポンダーに詳しいサイトによれば、そのままドンズバの実車はないものの70年代のダッジD300という車両をベースに作られた緊急車両によく似ているとのことなので、70年代っぽさがあるのは当然なのかもしれません。
[参考]レスキューレンジャーのバリエーション
おわりに
というわけで、素晴らしきRapid Responderのレビューでした。
観れば観るほどかわいいヤツですし、息子もめちゃくちゃ気に入ってます。
「ぼーしゃ!(消防車の意味)」と言っているので、こどもの目から見てもちゃんと消防車なんでしょう。
こうなってくると消防車仕様の5 Alarmも欲しくなっちゃうな・・・。
Comment
こんにちは!
Super Vanと同じシャシーとは気付きませんでした…
顔が同じなので、同じメーカーで展開されたモデルというHWお得意の架空メーカーシリーズ(?)としか認識してませんでした。
目から鱗でした。こういう情報がちりばめられているので過去の記事とか見ていて飽きません。
管理人様、いつもありがとうございます。m(_ _)m
この車種も中々気に入った色や印刷の物が出て来なくて買うのを躊躇していた時期がありました。爆弾処理班や救急隊じゃなくて、やっぱりレスキュー関連のグラフィックじゃないと納得いかなくて・・・
結局、救急と消防の2つにチェンジできるカラーシフターのモデルを買ったのを覚えてます。
トルネオさん
こんにちは!
コメントありがとうございます。
同じシャーシというのは僕も実は今回調べてみて初めて知ったことを偉そうに書きましたw
でもやっぱり同じ顔だっていうのはファンにはバレてるもんなんですね~。
>結局、救急と消防の2つにチェンジできるカラーシフターのモデルを買ったのを覚えてます
これはまたレアなものを・・・w
爆弾処理班のレスキューレンジャーもあったんですね~。
僕は今回の真っ赤なヤツはなかなか気に入ってます。シャーシが金なのはちょっとアレですがw
追記
そういえば、これの現代版っぽいRESCUE DUTYと言うのがありますが、これもHWの架空メーカーシリーズ(謎)ですね。
DIESEL DUTY、REPO DUTY、OFF-DUTY、SO PLOWEDらが同じシリーズなので、並べてみるとなかなか面白いですよ。
トルネオさん
OFF-DUTYやSO-PLOWEDはよく見かけます!
そういうシリーズものって思うと一気に気になってきますね。
情報ありがとうございます^^
大昔の記事へのコメント失礼いたします。
Rapid Responderは旧Rescue Ranger時代のもの含めてバリエーションを追っているのですが、消防車や爆弾処理班以外にも、2010年には電力会社のトラックに仕立てられた個体が出ていました。
特殊な用途の車体でありながら、消防車以外の車にもなれるという点に魅力を感じる一台なので、下手したら実車系のモデル以上にカラバリを追っかけてるかもしれません(苦笑)
中央水槽1さん
コメントありがとうございます。
>消防車以外の車にもなれるという点に魅力を感じる
人はそれを”性癖”と呼ぶ・・・w
ホットウィールでは「形が似てるから行ける行ける!」みたいなノリのマシンが多い印象がありますw