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TWIN MILL IIのレビュー。ホットウィールにおける伝説的なドリームカーの後継車[26023]

ホットウィールのオリジナルカーを代表するものと言えば、TWIN MILLの名を挙げる方も多いのではないでしょうか。
1969年の「最初のオリジナルカー」として作られた数種のうちの一つであり、今なお現行モデルが存在する唯一のモデルです。

今回僕がゲットしたのはそんなTWIN MILLの後継車種であるTWIN MILL IIです。
僕がたまに行くことができる、妻の実家付近(といっても車で30分ほど)にあるリサイクルショップにて、1年以上放置されていたものをようやく連れて帰ってきましたw

というわけで、TWIN MILL IIのレビューいってみましょう!

ツイン・ミルIIのレビュー

TWIN MILL IIは1993年にBruce Baur氏のデザインによって登場しました。
その名の通り、TWIN MILLのデザインを踏襲したモデルです。

Bruce Baur氏は1993年~1997年の間にホットウィールのデザイナーとして活躍し、他にもSPLITTIN’ IMAGE IIやSILHOUETTE IIといった初期ホットウィールの後継機種を手掛けています。
他に人気が高い氏のモデルで言えば、WAY 2 FASTやRIGOR MOTORが挙げられます。

僕が今回ゲットしたものは2000年のベーシックカー、Mad Maniaxセグメントで登場したもの。
バンダイが輸入していた当時の日本版パッケージモデルでした。

裏面にはミステリーカーのキャンペーンが載っていて、当時日本に復活したばかりのホットウィールを盛り上げようとしていたことが伺えます。
今みたいにトイザらスでのみ享受できるキャンペーンではなかったので、全国のコレクターが楽しめたキャンペーンだったわけですね。

ただ、全員がもらえるわけではなく「毎月100名抽選」というがミソで、かつ応募するのにまたお金がかかると思うと・・・当時のコレクターさんはなかなか苦労されたのではないかと思いますw

Photo by ebay.com

ちなみにUS版(またはインターナショナル版?)のパッケージはこんな感じでした。
カードに描かれる車のカラーリングが違いますね。

また、日本語版パッケージにはセグメント名がないのも特徴です。
当時のコレクターさんはこういう部分でもいろいろ苦労したのではないでしょうか・・・。

TWIN MILLについて

TWIN MILLは1969年にIra Gilford氏によってデザインされたドリームカーです。
1968年のホットウィール元年に登場したモデルは実車およびコンセプトカーをベースとしてキャスティングされていましたが、1969年には「ホットウィール最初の謎車」として、TURBOFIRE、TOREROらと共に市場に投入されました。

その後1973年には若干形状変更されたバージョンがリリースされ、1976年にはTWIN MILL II(同名異モデル)としてほぼ同じ形状のバージョンが登場。
※1976年のTWIN MILL IIは「マテルのミニカ」にもラインナップされていたものです。
[参考]マテルのミニカ(赤箱ホットウィール)まとめ。

そして1993年のホットウィール25周年の記念に本キャストTWIN MILL IIがデビューし、2006年まで販売された後、2008年にはTWIN MILL IIIがJohn Henson氏デザインで登場します。

さらには2004年にはHardnoze(ノーズが誇張されたシリーズ)版のTWIN MILLも出るなど、バリエーションに富んだ謎車と言えるわけです。

そして極めつけはホットウィール30周年の折に企画された実車化プロジェクトでしょう。
そう、なんとTWIN MILLはホットウィールオリジナルカーから実際の車へと昇華したのです。

謎車の中でもかなり愛されているモデルだということがわかりますね。

それではTWIN MILL IIの各部を見ていきましょう。

フロント・リア

正面から見ると・・・なにかUSのアニメキャラの顔みたいに見えなくもないですねw
ノーズがのっぺりしているからか・・・あぁ、マリオのヨッシーみたいな、どことなく爬虫類っぽい顔をしています。

TWIN MILLの名前の由来は左右に配置されたミラーエンジン。
つまりTwin Mill(er)ってことなんですね。
本機でもしっかりそれが再現されています。(というか、これがなければツイン・ミルではないわけです)

本家TWIN MILLと比べると、なんだか縦に間延びした感じのある車体デザインですね。
1960年代のドリームカーっぽさは既に影もない感じです。

サイド

ボディサイドにはなんだかよくわからない「坊主頭の人が叫んでる」イラストと、そこから生えたフレイムスがピンストライプ風にデザインされていました。
うーん、どことなく恥ずかしいw

これがどうやらこのセグメント(Mad Maniax)の特徴だったみたいです。

エンジンから延びるエキゾーストパイプ形状はTWIN MILLとは違った形状になっていました。
TWIN MILLが実車化された時にはGMのV8エンジン+スーパーチャージャーを2基ずつ積んだ仕様で再現され、最大時速270km/hを出せたとのことですが、TWIN MILL IIに積んであるエンジンは若干形状が違いますね・・・。(TWIN MILL IIIも違うみたい)

タイヤはゴールドの5 DOTが採用されていました。
2000年ぐらいのキャストにおける定番ホイールといった感じです。

トップ・ベース

どことなく丸みを帯びていて、TWIN MILLの他のシリーズとは一線を画したデザインになっていますね。
そのうえで、やっぱりTWIN MILLなんだなーと思わせられる形状といった感じ。(矛盾してますがw)

スーパーチャージャーはインテークが横向きなんですかね?
なんか羽が生えたように左右に広がるデザインになっていてカッコいいです。

というか、なんか「いいね!」ボタンみたいに見えてきた。

ホットウィール関連のページのいいね!ボタンはこれに変更してほしいですw

底面には左右のエンジンの駆動を後輪に伝えるために大径のシャフトが2本通っていました。

1993年の著作年、マレーシア製です。

おわりに

というわけで、TWIN MILL IIのレビューでした。

以前購入したLEDキーリングのTWIN MILLと比較するとこんな感じです。
[参考]照らせるホットウィール「LIGHT-UP KEY RING」。20世紀末の玩具的展開アイテム。

ホットウィール自体は$1未満のおもちゃでありながら、いかにしっかりと作られているかがわかりますね。

トップから見てもキーリングの再現度の低さが際立っていますw
まぁ、アプローチの方向が違う2つの玩具であると考えたら、こんなところを突っ込むのは野暮ですが^^;

僕自身、TWIN MILLは30周年記念モデルとこのTWIN MILL IIしか持っていませんが、こうやっていろいろ調べているうちにオリジナルモデルや現行モデル、TWIN MILL IIIにハードノーズといろいろ揃えてみたくなりました。
[参考]ホットウィールの30周年記念モデルについて。フラッグシップとなったTwin Millのレビュー。

現行モデルならBATMAN vs. SUPERMANのヤツがまだどこかで売ってそうだな・・・。

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Comment

  1. Q より:

    こんにちは。

    BATMAN vs. SUPERMANのヤツ、
    おもちゃ屋さんの倉庫で150円で売ってました。
    トイザらスでも似たような値段でクリアランスになってたような。

    「ホットウィール最初の謎車」
    私のような古い人間的には、ツインミル辺りは、
    謎車と言うよりコンセプトカーというイメージです。
    機能的に実車化できるような、「コンセプトカー作りたいけど、予算とか大変。ミニカー化なら手軽に出来るよね。」「ラリーカーとかレーシングカー、20年先は進化してこんな形かな?」等の車は
    「謎車」とまで言ってしまうのはかわいそうな気がします。
    もし自分がデザイナーだったら
    ちょっとさみしい気がすると思います。
    自分的には今度出るステゴザウルスとか前からあるヘビ、仰向けのロボット等、動力源や駆動方式などが謎な奴が謎車っていうイメージなんですが、
    若い人達的には、実車以外は全部謎車なのでしょうか?

    一度こちらのブログでどこまでが謎車なのか調査していただけないでしょうか?

    • にわかマニア管理人 より:

      Qさん

      こんにちは!コメントありがとうございます。

      僕が行くトイザらスではなってなかったんですよ。
      で、オンラインだと車種が選べなかったような気が・・・。

      >謎車

      僕自身、深い意味まで考えずに「オリジナルカー=謎車」という意味で使っていました。
      不愉快にさせてしまったのなら申し訳ないです。

      >「謎車」とまで言ってしまうのはかわいそうな気がします。

      先に言っておきますが、当初は魅力を感じていなかった架空車も最近は愛情をもって接することができるようになってきたので、あくまで僕は「謎車」という呼び名を蔑称として使っているつもりはないです。
      デザイナーさんが寂しいかどうかまでは想像の域をでませんが・・・何でもかんでも謎車と呼ぶことを不快に思う方は他にも多くいらっしゃるでしょうね^^;

      謎車なのかコンセプトカーなのか・・・という点につきましては明日また取り上げてみます!
      面白い話題提供をありがとうございます!

      >若い人達的には、実車以外は全部謎車なのでしょうか?

      年齢は関係ないと思いますよ~。
      僕のように特に気にせず謎車という言葉を使ってしまう年配の方もいれば、はっきりしておかないと気が済まない若い人も絶対にいますしw

      • Q より:

        こんにちは。

        いや、なんだかすいません。
        決して不愉快ということはありませんので、気にしないでください。
        個人個人、どういう呼び方をするかは自由ですよね。
        『定義すること自体が無理』そうかもしれないですね。
        それを、よく考えず、自分の考えを主張してしまったのが間違いだったかも。
        にわかさんが謎車という呼び方を愛情や親しみを持って使っているのは解っているつもりです。

        そして、自分も自分の中で謎車にカテゴライズされている車の結構な数の車種が大好きだったりします。
        シャークルーザーは謎車で良いような気がしますが、これも大好きです。
        レブロッドやホットタブ、ヴァンデッタなんかも大好きです。

        • にわかマニア管理人 より:

          Qさん

          いやいやいやいや!!
          謝られるようなことじゃないです・・・むしろ本当に考えさせられるいいキッカケになりました。
          今後とも疑問に思う部分はガンガンつっこんでもらえるとありがたいですw

          僕自身、「謎車」という呼び方に疑問がなかったわけではないんですが、どうにも便利に使ってしまっていたのと、やっぱり深く考えなかったのは良くなかったなと思いました。
          「実車」「謎車」だけでなく、僕は自動車のパーツ名称なんかもよく間違えるんですよ・・・無知故に。。。
          なので、こういった部分も気になったら仰ってくださいね。
          ブログを読んでくれている他の方の為にもなりますw

          >個人個人、どういう呼び方をするかは自由ですよね。

          これは難しいところですよね~。
          ただ、僕がたとえ愛情をこめて「謎車」と呼んだとしても、受け取り手がそう感じなければ「自由にしていい」とも言えないんじゃないかと思ってます。
          特にブログの記事を発信する立場としては絶対気にするべきだなとw

          >そして、自分も自分の中で謎車にカテゴライズされている車の結構な数の車種が大好きだったりします。

          謎車(あえてそう呼ばせて貰いますが)、いいですよね~。
          もちろん実車の方が好きなのに変わりはありませんが、ホットウィールにしかない魅力は謎車に溢れていると言っても過言ではない気がします。

  2. 5踏み より:

    こんばんは〜
    ツインミルⅡは我が家にも1stカラーのイエローのモデルがいます。確かヴァンパイラと一緒に買ったんだっけか?時期についての記憶はあやふやですが、思い入れのある1台ですね。その割にはカラバリあんまり持ってないんだけど…

    まさか謎車という言葉に疑問を持っている方が私以外にもいたとは…
    謎車に関しては皆さん「実車と比べて何処に需要があるのかわからない=謎の需要がある」みたいな意味で使ってるんだとは思います。ただ、謎車って英訳するとミステリーカーじゃないですか。勿論、1つの言葉に複数の意味があってもおかしくないですし、個人が呼びやすいように呼べばいいってのもわかるんですが、そこが個人的にモヤモヤします。私がコメントで「架空車」と書いているのもこれが理由だったりします。

    • にわかマニア管理人 より:

      5踏みさん

      こんばんは!コメントありがとうございます。

      >ツインミルⅡは我が家にも1stカラーのイエローのモデルがいます。

      あれ、いい色ですね~。
      UHホイールもいい味出てます。
      ほんと、カラーリングやホイールだけで全然表情変わるのが面白いです。

      >まさか謎車という言葉に疑問を持っている方が私以外にもいたとは…

      いやー、冷静に過去のコメントを見てみると、意外と「謎車」「架空車」を使い分けている方もいてハッとさせられました。
      というか、今までなんでもかんでも「謎車」と呼んできていたのに、一度もツッコミが入らなかったのがむしろ謎ですw

      >実車と比べて何処に需要があるのかわからない=謎の需要がある

      こういう感じの意味合いなんですかね~。
      僕はほんと、特に考えずに使っていたので、改めて考えさせられます。

      この理屈で行くと、人気のある架空車(シャークルーザーとか)は謎車ではないということになるわけですね!?

      >謎車って英訳するとミステリーカーじゃないですか。

      おおおお!?
      ミステリーカーと聞くと例のアレを思い浮かべますw

      >勿論、1つの言葉に複数の意味があってもおかしくない

      そうですね。
      ミステリーカーというのを一つの意味(ホットウィールで言えば、例のキャンペーン品のみ)に当てはめると、それこそおかしなことになるかと・・・。

      >個人が呼びやすいように呼べばいいってのもわかるんですが、そこが個人的にモヤモヤします。

      呼び方って本当に難しいですね。

      変な話、「謎」「ミステリー」って感じる部分も人それぞれだったりしませんか??
      だとすると、定義すること自体が無理なんだったりして・・・。

      個人的にはシャーシとシャシー、ロジャーダッジャーとロジャードジャーあたりも気になってます(今回の件とは関係ないですがw)
      おかげでアクセルとアクスルも同じもんだろうと勘違いするところでした。ややこしい!!!

      >私がコメントで「架空車」と書いているのもこれが理由だったりします。

      ささやかな抵抗をさせて申し訳ないですw
      ジュンイマイ氏も「イマジナリーカー」とか言っていたので、架空車というのが正解(というか無難?)かもしれないですね。

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