Gasser (ギャッサー)についてのまとめ!
おれのベルエア・ギャッサーコレクションが火を吹くぜ・・・!!
どうもこんにチワワ。
にわかマニアです。
普段から「ギャッサーギャッサー」言うとります僕ですが、よくよく考えたらギャッサーについて大してわかってないということに気づきまして。
・・・というか!!
ミニカー集めている人の大半は「なんとなくあんな感じのヤツでしょ?」って程度なんじゃないかと思いまして(w)
それで今日はギャッサーについてまとめてみようと思いました。
※ウェブで漁った文献を元に、僕の解釈で書き直したものとなりますゆえ・・・間違い等ツッコミどころがございましたら遠慮なくどうぞ!
ギャッサーとは
ギャッサー・・・甘美な響きよ。。。
ではギャッサーとは何やねんという話ですが・・・広義には「燃料にガソリンを使ったドラッグレーサー」ということになります。
ドラッグレースでは「ナイトロメタン(NOS)」やメタノールなどの「アルコール系燃料」など、ガソリン以外の燃料を使うクラスがあるわけですよ。
そんな中でもガソリンを使うクラス=ガスクラスのマシンがギャッサー(Gasser)というわけですね。
なのでまぁ、ホットウィールでベルエア・ギャッサーが流行る以前は、日本では「ガッサー」という呼び名が一般的だったのではないでしょうか。
(ガスっていうのかギャスっていうのかの違い、みたいな。ウィールっていうのかホイールっていうのかみたいな。)
で、そんなガスクラスの中でも「1930年代から1950年代のビンテージマシンを使ったギャッサースタイルのドラッグレーサー(またはそれを模したホットロッド)」が狭義のギャッサーということになります。
ギャッサースタイルの定義!
ギャッサーの説明をするのに「ギャッサースタイルの」という言葉を使ってしまったこと・・・本当に申し訳ないと思っている。
なので、「ギャッサースタイルってなんやねん」というのを少し掘り下げていこうと思います。
フロント跳ね上げスタンス
まずギャッサーと聞いて一番に思い浮かべるのがこれですね。
ボディのフロントエンドがストック状態よりも高くあげられています。
なんとなくドラッグレーサーってフロントを低く設定している印象があったんですけど、ギャッサーはむしろ「お尻よりもフロントの方が上がってない?」っていうセッティングなんですよね。
これは加速時の重量移動をアシストする役割があるということなんですが・・・僕にはイマイチよくわかりませんでしたw
でもこういうスタイルになっているのがギャッサーなんですよ!
後輪ぶっとツルツル
でもって後輪は太く、それでいてやわらかいスリックタイヤ(溝が無いヤツ)が使われるのが特徴。
これはトラクションを稼ぐためだそうです。
一方、前輪には細くて小さいものが採用されるのが一般的。
特に直線を駆け抜けるだけのマシンなので、前輪は余計なことをしない感じになってるんですかね。
スーパーチャージャーアタリマエー
ギャッサーでは高出力化のために、エンジンは大排気量のものにスワップされたり、スーパーチャージャーが取り付けられたりするのが普通だったそうです。
ちなみに1970年代のプロストックレースが誕生する以前にはA/Gというガスクラスの車両が最速だったのだとか。
よくギャッサーのボディサイドに書かれてますよね。
このA/G(クラスA)というのは車両重量を排気量(cui)で割った際に5~6.99ポンド(2.27~3.17kg)というものを表しているそうです。
※B/Gだと7~8.99、C/Gだと9~10.99
なので、なるべく軽いマシンを使って大排気エンジンにアップグレードする、みたいなのが一般的だったみたいですね。
バンパー外してムーンタンク
んで、おそらくなんですが・・・さらに車体重量を減らすためにボンネットやらバンパーやらも外されました。
なのでバンパーレスもギャッサースタイルの一つと言えますね。
一方、外したバンパー部分にムーンアイズ製のフューエルタンク、通称ムーンタンクを備えるというのも定番だったのだそうです。
ウィンドウはLEXANに
また、ガラス製のウィンドウから、より軽量なレキサン(ポリカーボネート)に変更するというのもカスタムポイントだったみたいです。
その際に色付きのものを使って・・・というのも定番らしく、ホットウィールでもその辺はしっかり再現してますね。
排気管は前輪脇
それからギャッサーといえば、エキゾーストを前輪脇からちょろっとハミチンさせるのも特徴となってます。
これももしかしたら軽量化の一環ですかね~??
(車体後部まで伸ばしたらそのぶん重くなるものね?)
ラダーフレーム構造
ギャッサーマシンは基本的に「ラダーフレーム」というはしご状(H字)のシャーシにボディが乗っかる感じで作られています。
近年ではオフロード車ぐらいにしか使われない構造(モノコックのほうが色々便利なんだって)ですが、この当時はまだその過渡期だったんですかね。
※1950年代のアメリカにはラダーフレームしかなかった・・・というわけではないみたい。
1930年代~1950年代のヴィンテージマシン
ノスタルジックな「ガスクラス」というのが存在していたのが「プロストック以前」ということを考えても、1950年代後半から1970年代までがギャッサーの時代だったわけです。
なので、必然的にその当時のベースマシンとして選ばれるのは「さらにそれ以前」の車ということになります。
具体的には1930年代~1950年代のヴィンテージマシン(主にアメ車)がギャッサーのベースとして扱われていたのだそう。
特に’33年式のウィリス77が有名だったみたいですよ。(’55年式のベルエアもね)
派手な外装
そしてギャッサーマシンは外装をキャンディペイント&派手目のグラフィックスで仕上げることが多かったようです。
レース出走時にはマシンに名前を付けるというのも一般的だったそうで・・・たとえばホットウィールでいうとDIRTY BrondeだとかTRIASSIC-FIVEだとか、Candy Striperだとかがソレにあたりますね~。
・・・これらが「ギャッサースタイル」と呼ばれる部分であります!!
もちろんその辺はアメリカなので・・・「ま、こんな感じ!」といったユルさはあるというか。
「明確にこのルールに則っていなければギャッサーではない」なんてことはないようなので、参考程度にw
ホットウィールのギャッサーたち
では以上を把握したうえで、ホットウィールの「GASSER」と名の付くマシンたちをみていきましょう!
PASS’N GASSER (’37 FORD COUPE)
メインライン・ベーシックカーで初めて「ギャッサー」の名が使われたのはこの子でしょうか?
’37フォード・クーペをベースにした、パッスン・ギャッサー!
バンパーレスどころかウィンドウレスで、ちゃんとフューエルタンクも前に来てますね。
サイド出しマフラーに、ラダーフレームにと・・・ギャッサーらしさがしっかり感じられる一台かとw
’41 WILLYS GASSER
今のところRLC限定アイテムの’41 ウィリス・ギャッサー。
この子もしっかりバンパーレス。
前輪が小さいのに車体は水平を保っているので・・・前輪側が跳ね上がっているッ!!これは紛れもなくギャッサー!!
’51 HENRY J GASSER
カイザー=フレイザー社のヘンリーJをギャッサーにしたモデル。
これは何気に入手難度が非常に高いかもですね。
というのも、2004年の100%ホットウィール「Classical Gassers 2-Car Set」にのみ設定された実車ベースのアイテムだからです。
※マチボのヘンリーJギャッサーだったら割と簡単に手に入るのにね!
この前輪とかたまらんよなぁ・・・。
ちなみに同セットに入っていた「’48 AUSTIN COUPE」も(車名にGasserとはついていませんが)、必然的にギャッサーということになりますな。
’55 CHEVY BEL AIR GASSER
出ました。我らが’55シェビー・ベルエア・ギャッサー。
この子がいなければ「ギャッサー」なんていう言葉を知らずに僕らは一生を終えたかもしれません。。。
それぐらい罪深いヤツw
2013年のホットウィールにおいて鮮烈なデビューを飾り・・・2015年ぐらいからUSで急激に人気に火が付いた一台。(僕調べ)
実際のレースシーンでも’55年式のベルエアというのは活躍していたそうなのでね。
他ミニカーでも何気にベルエアギャッサーが人気だったりしますな。
↑2020年時点でのワイのベルエアコレクションはこちら。
ベルエアのクラス表記はB/Gが多めです。
’62 CORVETTE GASSER
まさかのC1コルベットをギャッサーにしちゃった!っていうヤツ。
上記「ギャッサーの定義」における「50年代まで」っていうところをオーバーしてますが・・・まぁ、1970年代ぐらいまでギャッサーがレースで活躍していたのを考えると「あってもおかしくない」って感じなのかなと。
(実際に画像検索すると当時っぽい写真出てきますしね?)
’62 CORVETTE GASSERのレビュー!C1コルベットがフロント跳ね上げドラッグレーサーに![HCT12 / HHF59]
’64 CHEVY NOVA WAGON GASSER
’64シェビー・ノバ・ワゴン・ギャッサー!
これも・・・60年代マシンということで、もしかしたら近年に生まれたギャッサーなのかな。
VOLVO P1800 GASSER
’69年式のボルボP1800ベースのギャッサー!
これはもう完全に現代のマシンというか、2021年のレジェンドツアー優勝車両です。
VOLVO P1800 GASSERのレビュー!2021年レジェツア優勝車両の初キャスト化![HKG27 / HNJ75]
その他HWギャッサーズ(一例)
その他にも「GASSER」という名前がついてなくても明らかにギャッサーなマシンはあります!
たとえば「’33 WILLYS COUPE」。
これは100%ホットウィール時代に「Willys Gassers 2-Car Set」というセットに入っていたことからもギャッサーと見做されてますよね。
・・・というか、前述したとおり33年式のウィリスってのはそもそもギャッサーの代名詞みたいなもんです!
あとは’65 MERCURY CYCLONE。
これも同様に、2023年のHW Gassersセグメントにラインナップされているため・・・ギャッサーです。
・・・となると、BLACK HOLE RACINGのコレクターセットにてベルエアギャッサー、マーキュリーサイクロンらと一緒に肩を並べていた’66 CHEVY SUPER NOVAもギャッサーということで宜しいでしょうかw
・・・うん、紛れもなくギャッサー!
こんな感じで他にもたくさんあると思うので、みんな探してみてくれよな!(丸投げ)
おわりに
というわけで、ギャッサーってなんなのさ!?僕、桃太郎のなんなのさ!?というお話でした!!
なんとなーく理解できたというか・・・まぁ「もともと持ってたイメージ通りだった」というか、そういう感じでしたね!
ではまた明日!!
Comment
ローライダーのハイドロ感があります。さて、来週の週末はテーマオートモーティブですが欲しい車両は多少はありますけど無くなりそう。でも昨日の戦果報告です。二人だけしかドンキホーテ限定のはチェイス入ってませんでした。帰りにスーパーでマジョレット巡りでスーパー空いてなくて時間外で待っていて開店後見てきたらなかった二件めの同じスーパーを見てきたらなかった。結果0です
光(*≧○≦*)ホットウィール好きさん
コメントありがとうございます!
そうですね。でもあっちはむしろ「魅せるための」って感じなのかなぁ〜?
>チェイス
ってか、むしろ今回は結構な割合で入ってた印象です。
もともとは10ケースぐらい開けても入ってないかも?とか言われてたはずなので、、、
ギャッサー万歳♪ヽ(´▽`)/ワーイ
まとめ方お疲れ様でふた
オレとギャッサーの初めての出会いですか?
「あの日オレは畑仕事を終えて帰る途中だった…西の空にオレンジ色に輝く物体が浮かんでたんだ…アレはなんだ?近づいてみようとトラックを走らせたところまでは憶えてるんだが… … 気付いた時にはお店でベルエアギャッサーを手にしていたんだ…」
マッスルもいいけどギャッサーもねワオ
ロードランナーK.K.さん
コメントありがとうございます!
なるほど、つまり宇宙人の・・・。
・・・アータ、畑仕事してないでしょ!!!!
こんにちは。
更新お疲れ様です。
ホットウィールといえば、ギャッサー。
ギャッサーといえば、ホットウィールですもんね。
最初、なんじゃこのクルマは?
と思っていたギャッサーが、次第にどんどん集まっていくという…。
さて、本日、第1狩り場に行って参りました。
結果→VWのみ完売。その他ダダ余り。でも、825円なので辞退(^^;)
というわけで、金策です
→駿河屋さんでレビュー書いて、1レビュー50円分商品券ゲットだぜ!(^^)/
https://poncha.blog.jp/archives/42104960.html
poncha2016さん
こんにちは!コメントありがとうございます。
ホットウィールといえばギャッサー!というぐらいにまでなりましたかね〜w
ほんとほんと・・・最初は全然、読み方も意味も知らなかったのに。。。
>VWのみ完売
僕が行ったときにはまだありました〜!(でも買わなかった)
なんだかんだめちゃカッコ良かったので、売り切れも納得かも。
>駿河屋
うちの実家付近に新しくオープンしたので今日行ってこようかなと!
Gasser解説ありがとうございます。
ホットウィールとは少し離れるのですが、ジョニーライトニングにZINGERSってあるじゃないですか、(フロントも上げるけど、
お尻を大きくはね上げたクラウチングスタイル。)
あれの由来ってなんなんでしょうね。
HALCAさん
コメントありがとうございます!
ZINGERS!
あれ、なんかもともとその手のプラモデルがあった・・・というような印象なんですが、、、
いかんせんホットウィールじゃないところにはそこまで興味を示せず、放置しております、、、
http://tkrmotorsports.blogspot.com/2014/06/what-are-zingers.html
↑調べてみたところ、やっぱりトイカーベースのホットロッド(ショーカー)的な感じだったのかな??
お疲れ様です。
ヘンリーJ・・・・
ホットロッドも
ギャッサーもイケる(カブる)
ようですね。
謎車ロッドでJADED
の筈でしたがノーマルが
小型車なのでいずれも
魔改造には変わりませんねwww
メルカリでJADED×1入荷待ち
ですが、ついさっき近所トライアルで
ボルボギャッサーをゲットしました。
ウィーラーの端くれさん
コメントありがとうございます!
JADEDをギャッサースタイルにカスタムしてもおもろいかもですな〜!
メルカリで入荷待ちとは!?
購入済みってことですか!
ほぼ毎日楽しく嬉しく拝見させて頂いています。
私もギャッサーが大好きで、最初に情報が出てから長らく静かだったドラッグストリップ2022を
やっと先日入手出来てほくほくしています。
ギャッサーの記事ということでこちらの動画を紹介したく、初めて書き込ませて頂きました。
これからの記事も楽しみにしています!
Gassers at Hot Rod Drag Week 2022
https://www.youtube.com/watch?v=JOT1QHZQ2-I
Vintage Drag Racing Gassers
https://www.youtube.com/watch?v=XUlpegKxl0g
五さん
コメントありがとうございます!
ドラッグストリップ、流通限定とはいえ無事に入ってきてくれて良かったですねw
>動画
拝見しました〜!
ベルエアばっかw
てか、アメリカの人は毎週末こんなことばっかやってんすかね!?
楽しそうだなぁ!!!
今まさにギャッサーカスタム真っ最中でしたので大変勉強になりました!クラシックアメリカンカーカルチャーの代表って感じでいいですねぇ〜。
年代はこの辺りが全盛期だったのですかぁ。色付きウィンドウはホットウィールの遊び心(笑)とばかり思ってましたが、実在していたのですね。
Wikiみたら、ポルシェのギャッサーとかも存在していたようですね。私は写真を見つけることはできませんでしたが、、ホットウィールで再現してみたいものです…!
まつもとさん
コメントありがとうございます!
クラシックなカーカルチャーで、未だに楽しんでるヤツらがいる!っていうのがなんかもう裏山ですw
>色付きウィンドウ
そうなんですよ!!
僕も「色が透明だったらなぁ〜」みたいなことを前にブログで書いたら「ギャッサーなんだから色がついてる方が正解」というご指摘を頂きました。
もちろん「そうでなければならない」みたいなことではないみたいですけどね!w
>ポルシェのギャッサー
なんと!!!
楽しそうでいいっすねえ〜!!
なんでもギャッサー化計画してみてもいいかもw
色々知らなかった~、毎度毎度、感心しとります!(^_^)v
私が思うに~、ギャッサーになる車は1960年代中頃までが多く、それ以降はPROストック、ファニーカー達が沢山出てくるイメージがあります。
私が好きで集めているマスタングも、1965,66年式のギャッサーはありますが、ファニーカーは1969~ですかね。ま、ファニーカーはハリボテ?なので昔の車を模したデザインもチラホラありますな。(^o^;)
65~73マスタング好きさん
コメントありがとうございます!
僕も色々知らなかったので調べてみて勉強になりましたw
マスタングのギャッサーもあるんですね!!
検索したらさっそく出てきました〜。これもホットウィール化してほしいなぁ!!
そうそう、ファニーカーはなんかもう「別物」っていう感じが強いですw
せめて外観に元車両っぽさが残っててくれれば、、、