ホットウィールの「アソート」とは?中身や発売時期についてのまとめ
2021/01/21
ホットウィールを集め出すと、避けては通れない言葉に「アソート」というものがあります。
毎月発売されるベーシックカー・メインラインはなんと年間で約250車種、カラーバリエーションも合わせれば実に400種以上が新作として登場しています。
この400種を販売単位で分けて考える時に使われるのが「アソート」という言葉なのです。
そんなホットウィールの「アソート」についてまとめました。
ホットウィールの「アソート」とは?
アソートというのはもともと「盛り合わせ」とか「混在」という意味の言葉です。
ホットウィールは通常、単品ごとの仕入れではなく、何台かがひとまとめになったケースごとで量販店に卸されます。
その時のケースの中にはいろいろなアイテムがごちゃ混ぜになっているんですね。
なのでこうしたケースのことを「アソート」と呼ぶのです。
年間15回にわけて発売
ホットウィールの主力商品である「ベーシックカー・メインライン」は年間15回に分けて新作が発売されています。
その一回ずつの単位にはそれぞれA~Qまでのアルファベットが降られており、これをバッチコードと呼びます。
※コードIおよびOは存在しません。
各コードには20種~30種のミニカーが割り当てられていて、それらがランダムにアソートケースに入れられて販売されているわけです。
アソートの中身
アソートケース(またはミックスケース)は海外だと72台入りの1ケース、日本だと36台入りの1ケースという単位で取り扱われます。
ケースには前述したバッチに準ずるコードが割り振られており、たとえば箱に「984C」などと書かれている箱であれば「バッチコードCに準拠するアソート」ということを意味します。
この場合、ケースの中身はコードC(Cアソート)のアイテムが半分ぐらい、コードB(またはA、前年のQあたり)が残り半分といった配分で梱包されています。
※実際には当該コードのアイテムの方がやや少ない印象。
また、ケースごとのライセンスドカー・オリジナルカー配分についてもだいたい半々といったところですね。
トレジャーハントやチェースモデルの混入割合については以下参照。
ちなみに、僕が実際に海外向けの72台入りケースを購入して中身を確かめてみたこともありますので、そちらも参考にしてみてください。
日本向けのケースを購入された方からの情報提供もありました。↓
アソートの発売日について
本国アメリカでは年間15アソートを、毎月第1、2火曜を基準に発売しているようです。(2016年の場合)
第5週まである月に限り、もう1回分が追加で発売される仕組み。
そのため、前述した「年間(12か月に対して)15アソート」というのが成り立っています。
※といっても日本のように明確な発売日が決まっているわけではない模様。
一方、日本の量販店では月1発売(毎月第1土曜)と決まっているため、年間で12回しか発売タイミングがありません。
ということは、不足している3回分をどこかで調整する必要があるのです。
参考までに2016年のアソートと日本での発売状況を比較した表が以下。
US | JAPAN | |
---|---|---|
A | 2015.10.13 (2nd Tue) | 2015.11.07 |
B | 2015.11.10 (2nd Tue) | 2015.12.05 |
C | 2015.12.08 (2nd Tue) | なし |
D | 2015.12.29 (5th Tue) | 2016.01.09 |
E | 2016.02.02 (1st Tue) | 2016.02.06 |
F | 2016.03.01 (1st Tue) | 2016.03.05 |
G | 2016.03.15 (3rd Tue) | 2016.04.02 |
H | 2016.04.05 (1st Tue) | 2016.05.21 (トイザらス限定) |
J | 2016.05.03 (1st Tue) | 2016.05.07 |
K | 2016.05.23 (4th Mon) | 2016.06.04 |
L | 2016.06.13 (2nd Mon) | 2016.07.02 |
M | 2016.07.14 (2nd Thu) | 2016.08.06 |
N | 2016.08.02 (1st Tue) | 2016.09.17 (トイザらス限定) |
P | 2016.08.30 (5th Tue) | 2016.09.03 |
Q | 2016.09.20 (3rd Tue) | 2016.10.01 |
基本的にはアメリカで新しいアソートが発売されると、その翌月以降ぐらいに日本にも並ぶ・・・といった仕組みになっています。
2016年の例でいうと、不足する3回のうち2回は「トイザらス限定アソ」という名目で補っていたことがわかりますね。
そして残念ながら2016年Cアソの正規品は日本への入荷はなかったようなのです。
日本におけるショップ限定アソートについて
上の例でもある通り、年間15アソートを12か月で埋めきれないために、日本では「ショップ限定アソート」を設けて対応しています。
以前まではトイザらスが独自で担っていた仕組みなのですが、2020年現在だとヤマダ電機やセブンイレブンもここに参戦している状況です。
アメリカでもショップ限定アソートというのは存在しているのですが、その場合は「ショップ限定アイテムが入っている」という特別感があるものなんですね。
↑ZAMACとかRED EDITIONとかがそれに当たります。
一方、日本だと「そのお店に行かないと通常アイテムすら買えない」という状況なのはなんとももどかしいところ。
※USでもサイドラインアイテムは「そのショップへ行かないと買えない」というものがあり、日本よりも広大な土地であることを考えると気が遠くなりそうですw
ちなみにショップ限定アソートだったとしても海外から直輸入している並行輸入ショップ・専門店さんではこの考えは適用されません。
また、西友など一部店舗には後述する「日本独自アソート」のルールが適用されないため、ショップ限定アソートのアイテムを入手できる可能性があります。
日本独自アソートについて
日本では2018年から独自アソート(2アソ混合スタイル)が展開されるようになっており、これまたコレクターを混乱させる一因となっています。
本来USでは、たとえば「Bアソート」なら「バッチAとバッチBのアイテムが入っている」というのが基本です。
同様にCアソートなら「バッチBとバッチC」が、Dアソートなら「バッチCとバッチD」・・・という風にバッチがずれて販売されていくわけです。
従来は日本でもこのスタイルで発売されていたのですが、現在だと1月と2月にA+B、3月と4月にC+D、5月と6月にE+D・・・となってしまいました。
一見「同じことやん」って思われそうなスタイルなのですが、これがなかなかに厄介なんですよ・・・。
たとえば今までなら「今月はA+Bの発売だから、Aを優先して買おう。Bは来月も出るしね」とかっていう駆け引きができたんですけど、それが出来なくなってしまったのです。
また、同じ「A+B」でも月をまたぐことで内容が異なってしまい、コードAのアイテムが「1月には入荷したけど2月には入らなかった」なんてことも起きています。
この辺は日本のマテルが調節しているわけではないという話もあり・・・いったい誰が何の意図でやっているのか気になるところ、、、
(とはいえ僕らは与えられた販売スタイルに従っていくしかないのですが。。。)
おわりに
年間15回の各バッチコードにどんな車種が充てられているのか?は、HWC公式サイト上にて発表されています。
また、海外のファンサイトにて「オープニングレポート」としてリークされますのでそれを参考にするのも良いですね。
※僕の方でもこれらの情報をもとにまとめさせていただいてます。
日本独自の発売内容に関しては、ホットウィールジャパンの公式案内(ホームページやFacebookページ)でも発表されますし、毎月26日発売のモデルカーズおよびそのウェブ版であるホットウィールファンクラブでも取り扱われます。
ただ、これらの情報はあまり正しくない部分があったりする(ケースの中身全てを洗い出しているわけではない)ので・・・リークされるアソート情報から目星をつけていくのが現時点では最適な方法と言えるかもしれません。