Vintage RacingのBRE DATSUN風ホットウィールを市販デカールを利用して作る方法
2019/12/27
2011年Vintage Racingにラインナップされた「John Morton’s BRE Datsun Bluebird 510」というキャストをご存知でしょうか。
昨今の510ブル人気からか、オークションなどでもあり得ない価格で取引がされているアイテムです。
これもんですからね。
ebayでもこんなん。
「欲しいけれど手がでない!」という方も多いのではないでしょうか。
僕もその一人です。
「・・・いいじゃない」
え?
「・・・BRE DATSUNが買えないのなら、デカールで作ればいいじゃない!(///)」
フォォォォォォオオオオオ!!!!!
デカールがあれば何でも出来るのじゃ・・・!
というわけで・・・今日は「夏休み特別企画!デカールを自作して、BRE DATSUN 510を作ろう」というお話です。
ん?
・・・もう夏休みは終わりだって・・・?
おれたちの夏はおわらねェ!!(どん!!!)
さてさて・・・では気を取り直しまして。
DATSUN 510 BLUEBIRDはホットウィールにおける人気車種の一つです。
2009年にJun Imai氏によってデザインされ、今日まで日本のみならず世界中のコレクターにも愛されまくっています。
その証拠に、2018年はRed Line Clubのメンバーシップカーに選出されたり、コンベンション限定カー、RLCパーティカーと・・・至る所で510ブルを見かけることになりました。
そんな510ブルのホットウィールの中でも一際人気の高いアイテムがBRE(ピートブロック氏のレーシングチーム)仕様に仕上げられたモデル、しかもJohn Morton氏が駆った46号車です。
2011年のVintage Racingシリーズおよび2013年のHWC限定モデルでリリースされ、前述のとおりいずれも物凄い価格で取引されています。
※46号車以外のBRE DATSUNもホットウィールには存在しており、それは以前のレビューで取り上げていますので、よかったら参考にしてみてください。
BRE DATSUN – FLEET FLYER & ’71 DATSUN 510のレビュー!これまた激シブ積載トラックだわ!
買えないと思うと欲しくなるのが人間の性と申しましょうか・・・ヤフオクなんかでチラチラみているうちに「僕も46号車が欲しいぞ・・・」となってしまうもの。
そこで、以前に入手していたメインライン版の510ブル(MOMO仕様)をベースに、46号車を作ってしまおうと思ったのです。
以下、僕が行った手順について記しておきます。
元の塗装を剥がすのじゃ
まず最初に、ベースとなるマシンの塗装を剥がしていきます。
今回僕はMOMOカラーの510ブルを使ったので、赤いボディはそのまま生かそうと思いました。
なのでエナメル溶剤を含ませたティッシュでタンポだけを拭き取っていくことに。
この時、変に力を入れたりするとボディの赤も持って行ってしまう可能性があるため、あくまで優しく拭いていきます。
僕のイメージだと軽く溶剤をタンポに染み込ませて、1~2分置いて拭き取ると消えてくれる感じ。
細かい部分などは先が尖った綿棒なんかを使うと便利です。
拭き取りおわったらこんなん。
おお・・・なんだこれ、、一瞬TLVかと思ったぞ・・・!
※フロントグリルらへんは僕が以前にちょい足し塗装したものなので、実際のメインライン版MOMOブルはこうなっていませんです。
もし赤いボディではないキャストをベースに使う場合は、リムーバーを用いてボディカラーをすべて剥がし、メタルプライマー(またはサフ)、赤い塗料の順で吹けばこんな感じに仕上がると思います。
デカール用のデータを作る
元のホットウィールにデザインされているグラフィックを参考に、ああでもないこうでもないと言いながらデカール用のデータを作ります。
これはスマホだけだと厳しそうですが、パソコンがあればそこそこいい感じのものが作れるのではないでしょうか。
上の写真のように、紙に仮印刷をして、ボディに当ててみてサイズ調整を繰り返します。
いい感じのサイズ感になったので、そのデータで印刷。
失敗してもいいように、ちょっと予備も作っておきます。
今回使ったのはレーザープリンター用の白下地デカール(ファインモールドというメーカーの「ホワイトデカール」というもの)と、以前も使ったハイキューパーツのクリアデカールです。
当初はホワイトデカールだけを使って仕上げるつもりでしたが、念のためクリアデカールも作っておきました。
デカールは印刷用のデータとレーザープリンター用のデカール用紙をコンビニに持ち込めば簡単に作ることが可能です。
コンビニで作るクリアデカールで遊ぶやり方はこちらの記事をご参照。
一応説明しておくと、クリアデカールだと下地が白などの明るい色でないと正しく発色してくれないのです。
そこで、白いデカール台紙に色を印刷して貼り付けていったらどうか・・・?と思ったのが今回の実験内容なのですw
ちなみに僕は自分が楽しむ範囲内で今回のデカールを作成しましたが、ebayなんかを見ると46号車に変身させるアイテムとしてデカールが販売されていたりします。
より手軽に作るならこういうのを利用するのもありかと。
(ただ・・・そういうのってライセンス契約どうなってるんだろう?って思いますが。。。)
デカールを貼る
あとは印刷できたデカールを貼るだけです。
水転写デカールなので、水に浸けてマーキングしたいところにスライドするだけ。
貼り付けるとこんな感じです。
本来はホワイトのクリアデカールで文字だけ貼り付けられるのがベストだったんですが、ホワイトデカールは素人が作るにはなかなか難しく、そして手間なんですよね。
なので今回は白下地のデカールに色を印刷する・・・という方法を取らせていただいたのです。
ボディのカラーリングと印刷した赤の色味が微妙に違ってるのが気になるかなー・・・?
※艶はあとでクリアを吹くので気にしなくてOK(だと思う)
ボディ側面もこんな感じで貼り付けました。
平たいデカールを広くてデコボコな面に貼る・・・というおかげでかなり苦労した挙句、ところどころ割れてます。
マークソフターとかを使って柔らかくしておくのがいいかもしれないですね。
僕はあとで上からエナメル塗料でレタッチして、割れを目立たなくしています。
そうそう、このタイミングでホイールもリアルライダーに交換しておきました。
犠牲になったのは50th Anniversary FavoritesシリーズのAMC JAVELINです。
50th Anniversary Favoriteシリーズより’71 AMC JAVELINのレビュー!マスタングを破ったトランザムマシン[FLF37]
・・・もういくつか買っておけば良かった。。。
実験用に逆サイドは白い下地を作ってみました。
やり方は簡単で、白くしたいところ以外の部分をマスキングし、上から白い塗料をシュシュッと吹くだけ。
僕は今回ラッカー塗料が手元になかったのでエナメル塗料を吹き付けてみましたが・・・エナメル塗料の吹き付けってすんごい難しいですね・・・。
ラッカー系の塗料を使うと簡単に綺麗に仕上がりますので、特にこだわりがなければラッカーを使うべきでしょう。
ちなみに・・・今回はもともとが赤いボディだったので赤→白の順で吹きつけましたが、もし違う色のボディをまっさらな状態にしてから塗り分けるのなら、先に全体を白で塗ってから乾かしてマスキングをし、あとで赤を重ねる方が綺麗に仕上がると思います。
白い下地が乾いたら、こちらの面にはクリアーデカールを貼って行きました。
トップコートを吹いたら完成
最後に、トップコートを上から吹いたら完成です。
うん・・・BRE DATSUNになった!!
割と肉眼では赤い色味の差も気にならない感じ。
ちなみにこっちが本物です。
まぁー・・・別物なのは仕方がない!
遠目にみればかなり「おっ!?」ってなる感じではありますw
左右デカールの差はこんな感じです。
左側面がホワイトデカール、右側面が白下地にクリアデカール。
やっぱりハイキューのクリアデカールは極薄なので、手を抜かずに下地を作ってからデカール貼った方が綺麗に仕上がる感じはありますね
あっ・・・ホワイトデカールの方、一番下まで白が足りてないや。。。
まぁでも、なんか印刷がズレた感じもホットウィールらしさと思えば許してもらるかしらw
ルーフは一面デカールで仕上げです。
これもまた肉眼だとデカールとボディの段差が少なくて・・・思ったよりいい感じですぞ~。
ちなみにトップコートはMr.Hobbyの水性トップコート(光沢)を使いました。
おわりに
というわけで、デカール使って「欲しかったけど手がでないモデル」を作っちゃおうというお話でございました。
ありがとう、マリー・ナントカネット。
おかげで念願のBRE軍団大集合も作ることができました。
今回は2019年版のメインラインをベースに使ったのでグリルまわりが少し頼りない感じになってしまってますが・・・JH2などのプレミアムモデルを使えばよりVintage Racing感が出せたのではないかと思っています。
これこれ・・・これがやりたかったんやぁ。
よーし・・・余ったデカールでFAIRLADY Zの46号車も作っちゃうぞ~。
あっ、そうそう・・・タイヤのホワイトレターだけはGoodyearの物が用意できず・・・以前作ったニワカモータースで代用しております。
でもなんか汚いから剥がしてやり直そっと。。。
実はグッドイヤーもホワイトデカール+黒印刷で作ってみたんですが・・・上手くいきませんでした。
こういうのも含めた完璧なるカスタムセットが出てくれるとみんなの趣味も捗ると思うんですが・・・誰かやってくれないかなぁw
追記
この記事を書きあげたあとで、ホイールの色が気に入らず・・・ちょっと直しました。
リアルライダーなのでゴム部分だけブリッと取ることができるんです。
んで100均で買ったシルバーをプシュッと。
僕が愛用しているキャンドゥのシルバースプレーなんですが、なかなか侮れない輝きを見せてくれます。
※左は元々のグレーのホイールにエナメルのチタンシルバーを乗せたもの。
乾いたらタイヤをはめ込んで、またミニカーに戻せばOK。
上が元の、下がホイール塗装後です。
本物のギンギラ感には敵いませんが、そこそこギラギラしたホイールになって見栄えがするようになりました。
※ちなみにこのタイミングでニワカモータースのデカールも剥がれてしまったというw
Comment
にわかさん おはようございますー😄
すっげー!!!
ちょっとコレは大真面目に感動いたしました!😍
やはり白を印刷できたり、ボディー色が白以外でも透けないデカールを作るにはレーザープリンタ必要なんですね。
にしても版の作り方が上手くて羨ましいです。
イイもの見せて頂きありがとうございます💖
あ。。通常は白が刷れないからボンネットの白文字は白ベースのデカールに赤を印刷したんですね。
勘違いしてました😅
やさいさん
コメントありがとうございます!
そーーーなんです。白は印刷できる技術がなかったので、白下地のデカールを使わせて頂きました。
それを強調したい記事だったんですが、BRE DATSUNのインパクトが強くなりすぎてしまったっていう。。。
でも感動して貰えてうれしいです!!
白いデカールが簡単に印刷できる日が来たら、素人カスタマイザーの楽しみ方が一気に広がると思うんですけどね~。
キックスターターあたりで資金集めて量産しますか!
46はもちろんのこと、35もかなり高い壁ではあるんだよなぁー。東京トルクのそれにHWのリアルライダー履かせた(だけ)のカスタムも見てみたいなぁ。きっとしっくりいくぜ。
でも最近はベーシックには目もくれず、スチームパンクトラック2種とも入手しちまったぃ。本当は青色RLCの240Zが欲しくて貯めてたお金だったんですけど、合わせて8400円ならリーズナボーな方という判断です。ギヤだらけ、キラッキラで、かなり悪くないぞぅ。
FTEさん
コメントありがとうございます!
言うても35号車の方は1万円しないでしょ・・・?
それでも高いですが^^;
あれや・・・35の方も作ったらええねや!
>東京トルクのそれ
あれ、ホットウィールに比べると1周りも2周りも小さいんですよたしか。
なのでリアルライダーだけがかなり浮くような気がします。
>スチームパンクトラック
うええええ!?
でもたしかにヤフオクで見たら4,000円ぐらいで取引されてるんすね・・・?
むしろ仕入れた人、そんな安価に手放して良かったんか・・・??
よーし、、、僕の240Zと交換しますか!
ヽ(´∀`)ノ ビバDIY!!
あっぱれですよ!!!
次はゾンボットをスターウォーズのトルーパーかシャアの赤い彗星号でお願いしますww
追伸
俺達の夏…まだ終わってなかったんだね…ウフーン
ロードランナーK.K.さん
コメントありがとうございます!
ゾンボットをトルーパー・・・おもしろそうw
シャアさまの赤い彗星は微妙にサーモンピンクみたいな色なんですよねえ。
以前ロケットファイアをサザビーカラーにはしてみましたが、、、w
>俺達の夏
俺達の夏はこれからだ!!(にわか先生の次回作にご期待ください)
少年週間誌とかで不評につき途中で連載終わっちゃうパターンのやつ!!!
にわかマニアは続けて頂戴!!
ロードランナーK.K.さん
にわかマニアは~
やめへんでやめへんでやめへんでー!!!
こんにちは!
すごいですねー😍
デカールでここまで再現出来るんですね!微妙なズレもHWっぽいと言えばHWっぽい…w
なんも言われなかったら市販品かと思ってしまいます。。。
そのうちチャレンジしたいですなぁ☺️
さーちゃんさん
うぉい!!すっかり返信忘れてました。。。
2カ月ぶりのこんにちは。どうもにわかマニアです。
・・・遅れてすんませんっした!!!!!!
>なんも言われなかったら市販品かと
よし・・・ハードオフ持って行ってみるか・・・!
ぜひぜひチャレンジしてみてくだっさーーーい!
これはすごいな~!
よく出来てると思いますよ。
この510は欲しかったですね~。当事ヤフオクでは今よりぜんぜん安かったから
買っとけばよかった涙。代わりにベーシックを落札してましたw
>プレミアムモデルを使えばよりVintage Racing感
この間の記事の ペグを温めているトランスポートの510を買え
と言う事かw
チャレンジャークロックスさん
コメントありがとうございます!
僕も想像していたよりは上手にできましたw
もう2~3回やればもっと精度の高いパチモンが作れるかも・・・(アカン)
>当事ヤフオクでは今よりぜんぜん安かったから
そうなんですよね!
なんかここ2年ぐらいの値上がりがハンパないっていうか。
でもまぁ、きっとまた2~3年したら価格が落ち着くような気もするんですよねえ。。。
>代わりにベーシックを
わかりすぎるwww
僕なんかルースのクラシックコブラとかにそこそこのお金かけて落札した覚えがありますもん。。。
相場を知らないっていうのはそういうことなんだよなぁ・・・と。
>ペグを温めているトランスポートの510を買え
あっ、たしかにあれが余ってたなw
しかも漏れなくBREのFLEET FLYERがついてきますし、一石二鳥w
でも一つ買うのに2,000円の投資が必要だと思うと・・・なかなかハードルががが。。。
※しかも片目潰れてんすよねえ。
こんにちは。
夏休みの宿題、総仕上げご苦労様です。
わたしもグリーンライトのBRE引っ張り出して
並べてみます・・・。
poncha2016さん
こんにちは!コメントありがとうございます。
グリーンライトのアレはちょっと小さいんやぁ・・・!
にわかマニアさんこんにちは!
自作デカール凄いです!
無いなら作る!でBRE仕様を作ってしまうなんて!
私はデジタルやデカール自作はすごく苦手なんですが、今回の記事はめちゃ勉強になりました!
ホワイトデカール、アルプスのプリンター以外で個人で作れる日が来て欲しいです!
林さん
こんにちは!コメントありがとうございます。
無いなら作る・・・最近もSwitchを買ってもらえない子がダンボールで作る・・・みたいなのを見かけましたが、DIYこそクリエイティブの原点ですよねw
こういうことを繰り返していれば70歳ぐらいまでにはプロ級の腕になれますでしょうか。。。
>アルプスのプリンター
モデラーさんたちにとってもアレが砦だったと思うんですが、今はもう生産もサポートもされてないんですよね?
オリジナルのホワイトデカールが欲しい時って、やっぱり印刷屋さんにオーダーされてるんでしょうか。
印刷屋さんにも気軽にデカール作成が頼める時代になるといいなぁ・・・なんて思いつつ、やっぱり家庭用の白デカールプリンターがあるとすごく楽しいとも思うので、これはもう(誰かが)クラウドファンディング使ってでも実現するしかないな!
うわぁ…凄くいいですね☺️私もこんな感じに作りたいな。(^^;)
光(*≧○≦*)ホットウィール好きさん
コメントありがとうございます!
凄くいいと言ってもらえて嬉しいです!ぜひやってみてくださいw