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SYD MEAD’S SENTINAL 400 LIMOのレビュー!30年越しの少年の想いが形になったフューチャーカー![52924]

2002年のホットウィール、SYD MEAD’S SENTINEL 400 LIMOを入手しました!

実はこのモデル、ちょこちょこ見かけることはあったんですがそこまで気に留めていなかったんです。

・・・が、

こんな投稿見ちゃったら、そりゃ気になりますよねえ・・・。

そこからちょいちょい探すようになりまして・・・先日ついに手に入れることが出来たというわけです。
というわけで、SYD MEAD’S SENTINEL 400 LIMOのレビュー・・・いってみよ!!

シド・ミード(’S) センチネル 400 リモ(リムジン)のレビュー!

本日紹介しますのは・・・2002年のFirst Edition、SYD MEAD’S SENTINEL 400 LIMOです。

カードの車種名があるところにある「①にフレイムスがついたロゴ」・・・よく見かけるけど何だろう?って思ってたんですが、First Editionを意味するものだったんですね。

前述のとおり、ツイッターでの投稿を見たのがキッカケで欲しくなってしまい、ずっと探していたところ・・・かなり安価に売られているのを発見して入手するに至ったアイテム。
ホットウィールってタイミング次第では値段が全然違ってくるのが面白いですよねえ・・・。

ちょっと気になったのはカードについている35周年ロゴ。
35周年は2003年だったハズなのに・・・このアイテムは2002年のもの。

以前入手した2002年のMUSCLE TONEにはそのロゴがついていませんでした。

Spectra Flame 2シリーズのMUSCLE TONEをレビュー!古くて新しい印象のHWオリジナルマッスルカー!

この辺の事情に明るい方がいらっしゃったら、おしえてチョンマゲです。

SYD MEAD’S SENTINEL 400 LIMOについて

このマシンについての説明は・・・先のSNS投稿が全てを語っていると思うんですが、一応ここでも触れさせてください!

SYD MEAD’S SENTINEL 400 LIMOの起源となったものは、デザイナーのシド・ミード氏がフォードのデザイナー時代(1969年)にUSスチール社のINTERFACEというカタログに載せたという一台のフューチャーカーでした。

未来型のリムジン(Super-Elite Limousin)としてデザインされたマシンだそうで・・・このイラストは初出から50年経った今でもなお心を踊らされる一枚と言えるでしょう。

これが後の氏の画集「SENTINEL(1979年)」に収録され、それを見た少年が後にマテルのデザイナーになって・・・というストーリーです。

当の画集には数々のフューチャーカーが掲載されていましたが、残念ながらこのリムジンを完成させるに足るほどの情報がありませんでした。
・・・というのも、このリムジンは上の画像のとおり・・・横顔のデザインしか掲載されてなかったわけですね。

そこでマテルのデザイナーになった少年はシド・ミード氏に「残りの部分のディテールも完成させてほしい!」と懇願。

2001年・・・実に30年以上ぶりに新たなカットが描き起こされることになりました。

これを元に作られたのがSYD MEAD’S SENTINEL 400 LIMOです。
※となると・・・HWオリジナルカーなのかライセンスドカーなのかという判断が難しいアイテムですね・・・。

キャスト化を担当したデザイナーは16 ANGELSやDEORA IIでお馴染みのNathan Proch氏。
Nathan氏が当該の「少年」だったのかどうかは不明です。→シド・ミード氏のWikipediaによると本人だった模様)

2002年にデビューしたあと、同年に早速MEA Dinner Danceモデル(マテル従業員向け特別モデル)に採用。

Photo by ebay.com

MEAって数百台しか作られない超希少品なんですよねえ・・・。
昨年のベルエアなんかは2,000ドル近い価格で取引されてたりしますが、このセンチネルは未だに$60とかで出品されてるので狙い目かもしれません。。。
(っていうかマテル社員がMEAモデルを即ebayに流してるのって、なんだか笑えますよねw)

その後メインラインでの登場は翌年の2003年のみ。
マルチパックなどで2006年まで展開されますが、そこで生産がストップしてしまっており、なんとも短命なアイテムとなっています。

では各部見ていきましょう。

フロント・リア

僕が最初にこのフロントビューを見てびっくりしたのは・・・「シド・ミード氏のデザイン画と全然ちゃうやないかーーーい!!!」というところです。。。

なんか昔のリンカーン車みたいな大げさなグリルがついているじゃないですか。
設定画だともうちょっとメカメカしてる未来的なデザインだったように思うのですが・・・。

この辺は何か大人の事情があったんですかねえ?
それとも氏の画集にあった他のフューチャーカーからインスパイアされてるとか・・・?

いずれにせよ画集が欲しいぜ・・・。

逆にそういう意味では背面のディテール画があったのかどうか・・・っていうところも気になりますよね。
もしなかったんだとしたら、ここはNathan氏の独自解釈によるものとも取れますし。

この縦長のテールライトとか・・・以前入手したシンプソンズのファミリーカーを彷彿とさせます。

THE SIMPSONS FAMILY CARのレビュー。ホーマー愛用のピンクセダン[DTX37]

あれはたしか・・・1973年のPlymouth Variantをベースにしているんだったか・・・。

サイド

注目の側面・・・いかがでしょうか。
シド・ミード氏が最初に描いたLIMOの画像そのまんま・・・って感じはありますかね~!

個人的にはフロントタイヤより前の部分のシャープさがもう少し必要だったんじゃないかって気もします。

でもまぁ、そういうのを抜きにして・・・めっちゃんこカッコ良いですよこれ!!
特に中腹からお尻にかけてのボディラインがロケットみたいな感じにも見えて、たまらんとです・・・!

ちなみにLIMO=リムジンというだけあって、ラグジュアリーに大人数が乗れるマシンとして設計されています。
今回僕はまだバラしていないのですが、後部座席は向かい合ったシートがデザインされているんだそうですよ!

※気になる方は画像検索してみてください!(丸投げ)

トップ・ベース

ルーフ形状を見てもわかるとおり、後部ドアにはガルウィングが設定されています。
リムジンへの乗降快適性を考慮した設計になっているんだとか。

・・・こんなマシンが実際にあったら楽しそうだよなぁ。

気になるのはボンネット部の丸いボタンみたいなヤツですね~・・・なんなんだろこれ?
2001年のデザイン画だと、何かの蓋みたいなようにも見えなくないけど・・・。

当初のデザイン案では確認できなかったわけで、シド・ミード氏もマテルに依頼されてから初めて取り付けた可能性がありますよね。

後部ウィンドウからは車内を覗き見ることができましたが、これまた何やらがっつり作りこまれていていい感じです。

底面には2001年の著作年とマレーシア製であることが記されていました。

おわりに

というわけで、SYD MEAD’S SENTINEL 400 LIMOのレビューでした。

実は僕、シド・ミード氏の名前を聞くのって初めてではないんですよ。
その昔「ターンエーガンダム」というアニメがスタートする時に、友達の間で話題になった人物だったからです。

「ガンダムにヒゲ生やかしやがった!!!」
というのが当時の僕らの正直な感想でしたが、今思えばそういう前衛的なデザインができるというのも、こうしたフューチャーカーを生み出せる氏の感性だったというわけですよね。

少しだけシド・ミード氏の他のフューチャーカーデザインも調べさせてもらったんですが・・・すっごいカッコいいんだよなぁ・・・。

このマシンだけで終わらず、もっともっと「シド・ミード・コレクション」をHWでキャスト化してくれたら良かったのに!って思います。

お役に立てたらシェアして貰えると嬉しいです!

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Comment

  1. 雷電 より:

    更新お疲れ様です。自分もターンエーガンダムの人としか知らなかった。髭は多分皆が思う事かと…今も髭で好き嫌い別れると思うんで…。 今回の記事でシド・ミードデザインの他の車や作品を調べてみたくなりました。 お髭様の用に独特なデザイン多いのかなぁ~。

    • にわかマニア管理人 より:

      雷電さん

      コメントありがとうございます!
      やっぱり「ターンエーガンダムの人」っていうイメージが強いですよねw

      ああ、今でもあの髭って好き嫌い分かれるんですか・・・
      当時はまだ「既存イメージを壊す」っていう文化があんまり一般層には育ってなかった気がするので、反発も大きかったのは頷けるんですが・・・。

      僕も今回の件でシド・ミードのドリームカーがかなり気になりまくってます。
      ちょっと調べた感じだとお鬚様感は少なくて・・・普通にコルベットとかに通ずるようなカッチョエエドリームカーがたくさんでてきましたよ・・・!

  2. ザッキー より:

    お疲れ様です。
    来月4月27日から秋葉原で、シド・ミード展開催しますよ!
    もしかしたら、センチネル・リモのイラストも展示されるかも?

    • にわかマニア管理人 より:

      ザッキーさん

      コメントありがとうございます!

      ほほほほんまやぁ!!
      むしろ開催概要のところに「SENTINELより数点」みたいなことが書いてあったので・・・普通にありえますね!?

      こうなるとパンフレットも欲しくなっちゃうんだよなぁ・・・。

      • ザッキー より:

        管理人様
        こんにちは。
        センチネル・リモの原画は散逸してしまったそうですが、前売り券特典にカードとして付いてきます。
        パンフレット付き前売り券等、30日まで予約出来ますよ。
        私はターンAのカード付き前売り券予約しました。(*’ω’*)

        • にわかマニア管理人 より:

          ザッキーさん

          >センチネル・リモの原画は散逸

          えっっっっっ!!
          そうなんですか・・・。
          原画をなかなか手放さないという噂のシド・ミード氏が・・・どうしてそんなことに。。。

          前売り券買いたいけど・・・5,000円かぁw
          おそらく僕は買えないでしょう・・・!

      • SydMode より:

        シド・ミード展キュレーターです。センチネルは実際のINTERFACEから2点(挙げておられるイラストとは別にもう一点)展示し、私が在廊した日に限定して、マテルの全モデルとカスタムを展示しました。昨夏、氏のアーカイブを整理してきた際、当時のラフスケッチを発見しましたが、マテル用にネイサンから依頼され描き起こしたデザインよりだいぶディテールが異なります。ウィキへ加筆補足を繰り返していますが、インタビューによるとその少年がネイサンでした。バリエーションのリンクをお知らせしておきます。

        • にわかマニア管理人 より:

          SydModeさん

          コメントありがとうございます!

          詳細もありがとうございました。
          当該ラフというのはいずこ・・・?

  3. しま より:

    しま、しま、しまうまくん、こんばんは!(^Д^)

    1枚目の写真を見て、「クラッシャー・ジョウの冒頭に出てきそうなクルマだな!」と思って読み進めたら、シド・ミード先生のデザインだったか。
    5踏みさんはイイ物を知ってるなぁ。サスガだわ。文章もイイし。

    時間ができたら、「ブレードランナー」でも見れば。
    当時、最新鋭のLDS1を買ったのは、いつまでも「ブレラン」を見るため。

    たしか、シド・ミード先生は「お髭ガンダム」の前にも、もう1台ガンダムのデザインをやってるよ。
    初代ガンダムで本編未使用だったかな?
    工業デザイナーとしては世界最高峰だけど、ガンダムの世界には合わなかったかな。アソコは大河原さんのテリトリーなので。

    ボンネットのお盆は、無線給電装置に一票。

    • にわかマニア管理人 より:

      しまさん

      こんばんは!コメントありがとうございます。
      しまうまのくだりとか・・・本当によく読み込んでくれててありがたいわ・・・w

      5踏みさんの文章力・・・すごいですよね。
      140文字ぐらいでここまで詰め込めるとか。。。

      >ブレードランナー

      シド・ミード先生のことを調べてたら必ずブチあたりますね、ブレードランナー。
      よーし見てみる!

      >もう1台ガンダムのデザイン

      えっ・・・マジですか。
      MkIIのイラストは観たんですけど、未使用のヤツがいるんですね・・・?

      >ボンネットのお盆

      お盆ww
      無線給電装置とな・・・どこからそんな発想が。。。

  4. ザスパ より:

    こんばんは。
    これは懐かしい一台ですね。僕も持っています笑
    僕が小学生の時に親に買ってもらった記憶があります。
    当時のHWも捨てずに取っておいてあるのでもちろん大切な一台です。。。

    • にわかマニア管理人 より:

      ザスパさん

      こんばんは!コメントありがとうございます。

      小学生でこれを選ぶとか・・・なんていいセンスw
      僕は子供の頃ミニカーに全く興味がなかったので・・・そういう思い出羨ましいです!!

  5. 光(*≧○≦*)ホットウィール好き より:

    未来の車とサンダーバードみたいな感じでかっこいいですね☺️

    • にわかマニア管理人 より:

      光(*≧○≦*)ホットウィール好きさん

      コメントありがとうございます!

      そうですね、僕らにとってはクラシックなんだけど、当時にしてみたら未来の車で・・・そういう絶妙な感じのデザインがたまらないっすw

  6. BLUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE より:

    アメリカでは , 2017(冬) でも 50 周年として売られていた…気がする. まぁノリでしょうww

    • にわかマニア管理人 より:

      BLUEさん(でいいのかな?)

      コメントありがとうございます。

      2017年冬には2018年モデルが出ていたはずなので・・・そこはセーフwww

  7. Midge大佐 より:

    情報ありがとうございます!
    シド・ミードファンなのに知りませんでした。
    早速手配しました!!!

    • にわかマニア管理人 より:

      Midge大佐さん

      コメントありがとうございます!
      僕もツイート見るまでスルーしてたのが勿体なかったです。
      早速のゲットおめ!です^^

  8. サーフクレート大好き より:

    ヒストリーチャンネルに続き
    またまたまた!貴重な情報(お仲間様からの)有難うございます。 
    シドミード展! 知りませんでた!
    40年前デザイン学校に通う私にとって画集SENTINELは教本でしたよ^^
    いゃ~ほんとに、、有難うございます。

    • にわかマニア管理人 より:

      サーフクレート大好きさん

      コメントありがとうございます!
      本当に僕も毎日「貴重な情報ありがとうございます!」って感じですw

      おおお・・・40年前のデザイン学生さんでしたか・・・!!
      実は僕も20年前に美大を目指して美術学校に通っていて、ミード氏のことはその頃に知りました。(といっても髭ガンダムの人って印象しかなかったけど^^;)

      SENTINEL・・・いま買おうと思ったら結構高額なんですよねえ。。
      タッシェンみたいな安価なペーパーバックでいいんで再販してくれないものか・・・。

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