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Gazella GTのカスタム工程と綺麗に仕上がらなかった理由(反省点)について

      2019/12/19  - 分解・改造(カスタム)・DIY

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以前、Gazella GTのレビュー記事で少しだけ触れた、カスタムガゼラGTです。

ディスカウントミニカーコレクションの林先生のカスタムがとても美しかったので、「これは真似したい!」と思って素人カスタムをしてみました。
[参考]【CUSTOM Hot Wheels(カスタムホットウィール)】ガゼルGT アルジェント:ディスカウントミニカーコレクション

是非、見比べてみてください。
プロの仕事というのがどういうものかがわかります。

こういうのって、素人で最初っからうまくいく人なんていないんですよ。
うまくいかなかったり、失敗を重ねて成長していくんです。自分にそう言い聞かせてますw

そして、スポーツでも楽器でもなんでもそうですが、上達のコツは「上手な人の真似をすること」にあります。

「真似ばかりしていてもオリジナルを超えられない」という意見もあるかもしれませんが、真似もできないような人はオリジナルに近づく事すらできないかもしれないんです。

・・・前置きが長くなりました。
僕がどうやってガゼラGTをアルジェント化していったかの過程と、今回失敗して次回に活かしたい点についてまとめました。

ガゼラGTのカスタム過程

元の作例の方でも言われていますが、ガゼラGTはボディがプラということもあり、初心者がカスタムするのには適していると思います。

プラボディのホットウィールの加工ができるようになったら、次はメタルボディ・・・といったように、物事には順序というものがあるんですね。
僕は若いころ、そういうのを無視して「飛び級できるものだ」とばかり思っていましたが、世の中そうそう甘くできていないものです。

基本がしっかりできた人から次のステップに進めるんだ・・・ということが今回のカスタムでも露わになりました。

それではカスタムの過程を紹介します。
・・・が、この過程の通りにやっていったら、僕程度の仕上がりにしかなりません。
なので、これからカスタムにチャレンジしようという人は元の記事を参考にするか、僕の反省点も見てから取り掛かることをオススメします。

バラし

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まずは本体をバラしていきます。
ホットウィールはベースにある2カ所の「かしめ」を削ってあげることで分解可能です。

ガゼラGTはプラボディなので、かしめが削りやすいというのもカスタムに向いているポイントの1つですね。

プラ素材なら、こういったピンバイスのようなハンドドリルでも穴あけは難しくありません。

ホットウィールにはホットウィール専用のハンドドリルがあるみたいで、海外サイトではよく見かけますが・・・日本でも買えるのかな。
ドリル径は3mmぐらいのものでOKです。

もし、今後メタルボディの分解をする予定があれば、電動ドリルやインパクトドライバーなどの導入も要検討ですね。

ボディカラーだけ塗るのであれば、マスキングを駆使してバラさない状態での塗装も可能かもしれません。
ただ、クオリティを高めるには一旦パーツをバラしてインテリアを塗装するとか、ウィンドウパーツにコンパウンドをかけるとかしたいところです。

下処理

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ボディパーツにはパーティングラインという成型時に出来てしまう線が入っています。
これをサンドペーパーを使って落としていきます。

僕は手元に400番のペーパーがあったので、それを使いました。

こういうカスタムに手を出し始めたら、絶対に400~1500番ぐらいのペーパーは必要になってくるので、ホームセンターなどでセットになっているヤツがあればそれをゲットしておくと便利です。

また、塗料の乗りをよくするために全体にペーパーかけをしておくといいそうなので、全体を軽くゴシゴシしておきました。
この際、ボンネット部分に「ヒケ」と言われる丸い凹みが登場しました。

これ、「塗装をしたら消えるでしょ」なんて思ってたらあとあとで痛い目を見ます。
僕は調子ぶっこきまくってました。・・・ので、痛い目みました。

本来はパテ等を使って埋めて、ペーパーでならして平らにしておくべき部分です。

スジ彫り

ボンネットとかドアとか、「開きそうな部分」の境目には溝が彫られています。
これをケガキ針とかいう道具を使ってしっかりと彫りなおしておくと、完成時のクオリティが高まります。

僕はミネシマというメーカーさんの筋彫りライナーというものを偶然持っていたので、それを使いました。

今回カスタムしてみてわかったのですが、ホットウィールは「本来溝があるべき部分」が省略されている可能性が高いです。
そういった細かい部分をいかに彫り込んでいけるのか、みたいなのもスケール感を錯誤させて「本物の車っぽく見せる」ために必要なことになってきます。

下地塗り

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シルバーに塗装する場合には、下地としてブラックを塗っておくといいそうです。
透過性を下げてくれるとかなんとかで、シルバーの重厚感が増すみたい。(あいまい)

その前に、塗装はまず「下地材」を塗布しておくことが基本ですね。
プラモデルとかで有名なサーフェイサーがそれです。
金属パーツになら「メタルプライマー」とかですね。

これをやっておくことで、細かい傷が埋まったり、塗料が乗りやすくなったり、剥がれにくくなったりするそうです。

僕はどうしたかというと・・・サーフェイサーを持っていなかったのでプラボディに直接「ガンダムマーカー」で黒を乗せていきました。
無茶しました・・・。

やっちゃったから後に引けなくなったものの、まったくオススメできませんw
塗りムラが酷いですし、塗膜が厚くなってしまうからです。

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ただ、プラボディに直接塗ることができることを売りにしているアイテムなだけあって、よく乗ってくれたと思います。
やばい・・・ブラックガゼラもかなりカッコいいですね・・・!

塗装

ブラックの状態で丸一日乾かしたら、本塗装に入ります。
当初「ガンダムマーカーのシルバーがあるから、もう上から塗っちゃえ」って思ったんですが、見事に下地の黒と調和されてブラック×シルバーのマーブルなガゼラになり、(これはこれでカッコよかったんだけど)断念しました。

もうさすがに「偶然シルバーのスプレーが家にあったので~」ということもなく、買いにいくことに。

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懐事情に余裕のない僕なので、手始めに100均を見てみたところ、置いてました。
ダイソーのアクリルスプレー・シルバーです。
一応プラスチックにも使用できると書いてあります。(なので、下地がなくても乗るかも)

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20cm~30cmぐらい話したところから、少しずつ、薄く薄く塗布して・・・を3回ぐらい繰り返したのち、こちらも丸一日ぐらい放置し、乾燥させました。

その間、ついでにウィンドウパーツの一部とインテリアも手持ちの塗料でちょちょいと塗っておきました。

スミ入れ、クリア、コンパウンド

シルバーが乾いたら、ミゾになっている部分にスミ入れをします。
スミ入れというのは、ミゾに濃い色を乗せることで、そこがあたかも「隙間」かのように見せるための手法です。

本来はラッカー塗料の上にエナメル塗料・・・のように素材の違う塗料を使う事で「はみ出しても拭き取れる」「不用意に太いスミにならない」といった予防線を張るべきなのですが・・・例によって僕の手元には「ガンダムマーカースミ入れブラック」しかありませんでした。

ガンダムマーカーのスミ入れペンにはブラック以外にもグレーとブラウンがあったと思いますが、何色の部分にスミを入れるのか、そしてそのミゾは本来どれぐらい深いのか・・・?などを考慮しながら選んでいく必要があります。(ガンダムマーカーじゃなくとも)

スミ入れが終わったら、保護用のクリアー(光沢)を吹いて、数日放置したあと、コンパウンドをかけたら完成です。

完成

それでは御覧いただこう・・・

僕のガゼルGTカスタム、完成品()です。

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さすがに作例を真似ただけあって、カラーリングのまとまり方はハンパないですね。
実際にこれが「どこぞのメーカーがだしたコンセプトカーだ」と言われても、僕は信じてしまう自信があります。

ボディカラーが変わるだけでホットウィールって本当に表情を変えるから面白いですね。

ただこれ、「スケール感の錯誤」は全く起きませんでした。
写真に撮影して見てみても、3インチのホットウィールにしか見えないです。

うーん、何が悪かったんだろう・・・?

僕が思いつく反省点をいかに挙げておきます。

カスタムの反省点

まず、大前提として、真似た元である林先生の教えを守らなかった点が挙げられますね。
「上達のコツは真似をすること」と言いながら、完コピを目指さなければ、そりゃ上手になるはずがありません。

では、どういった点が「教えを守らなかった」「真似しなかった」点なのでしょうか。

塗装前の処理を甘く見た

本文中でも触れましたが、下地処理を甘く見たせいで結局仕上がりにもそれが反映されてしまっています。

たとえばボンネットのヒケはそのまま残りましたし、スジ堀りがあまかったせいでスミ入れが微妙な感じになっています。

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この丸で囲んだ部分なんかは特にそうですね。
こういうのをちゃんと彫っておくと、仕上がりに差が出てくるわけです。

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結局、こんな感じで仕上がります。ダメだこりゃ。

材料を揃えなかった

今回カスタムをするにあたって、サーフェイサーや塗料といった仕上がりに直結してくる部分の材料を揃えなかったことも反省点の一つとしてあげられます。

「弘法筆を選ばず」ということわざがありますが、プロが材料にこだわっているのに素人が材料にこだわらずに良い物が作れるはずがないんです。
材料だけでなく工具も然り、ですね。代用品じゃダメなんです。

このシルバーの仕上がりも、もしかしたらダイソーのスプレーだったが故の粒の粗さなのかもしれませんし、材料というのは侮れません。

そういった材料面だけでなく、「素材」としてのガゼラGTも本来はレッドカラーを用意すべきだったんですね。
なぜならインテリアカラーやベースカラーが違うので、作例通りに作ろうとすると素材のカラーが違うだけで仕上がりが違ってきてしまうからです。

もうとにかく「教えられた通りにやる!」というのを疎かにしてはいけないなと感じました。

おわりに

というわけで、僕のガゼラGTカスタムと反省点についてでした。

ただこれ、仕上がりはたしかにショボショボでしたが、それでも実は僕的にはかなり満足していたりします。
なぜだろう・・・なんかガゼラGTがグッと大切な存在になりましたw

なので、ホットウィールコレクターの方たちは是非、気軽にカスタムしてほしいなーと思いました。
オヌヌメです。

お役に立てたらシェアして貰えると嬉しいです!

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Comment

  1. 林哲平 より:

    にわかマニアさん、こんにちは!!!

    なんかタイトル見ただけでもうビックリ!!!
    私のガゼラを真似てこんなにがんばってくれるなんて、もうめちゃ嬉しいですよ。
    自分のブログのアクセス数がいきなりアップしたのでなんだろう? と思ってたんですが、にわかマニアさんが紹介してくれていたんですね。
    あらためてありがとうございます。

    先生なんて持ち上げられちゃうと調子に乗って空飛んじゃいますよ。
    今実際30センチくらい浮いてますし。

    今回製作されたガゼラGTですが、写真で見る感じだと全然悪くないですよ!!!
    むしろパーティングライン処理とかスジ彫り掘り直しとか、初めてなのにここまでやってるとは!!! と驚きまくりです。

    逆にダイソーの素材でここまでできるのか!!! というほうが自分の仕事的には発見が多いですね。
    仕事だと一瓶3000円くらいするシルバー塗料とかを勧めたりしてるんですが、やはり高い素材は敷居が高いので、こういった手に入りやすくチャレンジしやすい素材でのチャレンジってすごく大切だと思います。

    個人的にはガゼラGTブラックがすんごい良かったんですが、実はガンダムマーカーって既存品のマーカーのOEM品なので、プラスチックへの定着力って低いんです。
    メタリックの黒下地には、定番ですけどMr.カラースプレーのブラックがオススメですよ。

    シルバー塗装ですが、ちょっと高いんですけど市販で入手しやすいシルバーだと、タミヤのメタルシルバーが一番輝きが強いですね。

    あと、自分なりに調色したりしたい人向けの簡易エアブラシであるガイアノーツのイージーペインターとかすっごい便利です。
    仕事で使ったことがあるんですが、エアボンベの容量は少ないですがホットウィールのリペイントくらいにはちょうどいいかも。

    この記事見てると机の片隅に積んである改造途中のホットウィールを頑張って完成させたくなってきました!!!

    今月中に一台は完成させると誓います!!!

    • にわかマニア管理人 より:

      林さん

      こんにちは!!!コメントありがとうございます。

      >私のガゼラを真似てこんなにがんばってくれるなんて、もうめちゃ嬉しいですよ。

      勝手に真似ちゃったので、そう言って貰えて良かったです!

      >自分のブログのアクセス数がいきなりアップしたのでなんだろう? と思ってたんですが

      今回の記事はツイッターの反響も普段より良かったですし、みなさんの関心が高い内容だったのかな・・・と思いました。

      >先生なんて持ち上げられちゃうと調子に乗って空飛んじゃいますよ。
      >今実際30センチくらい浮いてますし。

      マジですか!!!www
      それはそれですごいですよ!

      >むしろパーティングライン処理とかスジ彫り掘り直しとか、初めてなのにここまでやってるとは!!! と驚きまくりです。

      ありがとうございます。
      やってみて、下処理の重要さが身に沁みました。
      特にスジ彫りの細かさは仕上がりに直結しますね~。

      林さんのアルジェントのスケールが1/64程度に見えないのは、そういうところの細かさなんだろうなと・・・。

      >やはり高い素材は敷居が高いので、こういった手に入りやすくチャレンジしやすい素材でのチャレンジってすごく大切だと思います。

      プロの方のお仕事としては、さすがに「コスパ」ってわけにもいかない部分があると思いますw
      ただ手軽にカスタムできるっていうのはやっぱり素人モデラ―(?)の課題でもあるかなと・・・。
      でもでも、やっぱり道具や材料をしっかり揃えたら揃えただけ綺麗に仕上がるのかな~っていう葛藤との戦いですねw

      >実はガンダムマーカーって既存品のマーカーのOEM品なので、プラスチックへの定着力って低いんです。

      おおおお!そうなんですか!!
      じゃああれ、変な話、そこらの文具店とかで買えるようなものだったりするんですか?
      てっきり素組みのモデルに塗っていくためのものだと思っていました・・・。

      >シルバー塗装ですが、ちょっと高いんですけど市販で入手しやすいシルバーだと、タミヤのメタルシルバーが一番輝きが強いですね。

      林さんも作例で使用されてたものですね。
      材料費をケチってはいけないんだと思い知らされましたw

      >ガイアノーツのイージーペインター

      こんなものがあったんですね!知りませんでした。
      簡易エアブラシと考えたら入門用にいいのかも。

      ただ、カスタム時の塗装って、僕はどうしても準備したり片づけたりを考えると腰が重くなってしまうのが難点です・・・。

      >この記事見てると机の片隅に積んである改造途中のホットウィールを頑張って完成させたくなってきました!!!
      >今月中に一台は完成させると誓います!!!

      おお!!改造途中のホットウィール、あるんですね!!
      例の切り刻んだアレでしょうかw
      楽しみにしています!!!

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