’70 DODGE POWER WAGONのレビュー!現代のラム・トラックに続くダッジ・ピックアップの先輩ワゴン![GBC11]
2019/06/06
2月末に入手したAmerican Pickupシリーズより、’70 DODGE POWER WAGONです。
開封するのに色々と調べてみたんですが・・・なかなか情報の出てこないマシン。
結局僕もイマイチよく理解することができませんでした。。。
ただ、せっかくなので写真と調べた限りの情報を共有したいと思います。
というわけで、’70 DODGE POWER WAGONのレビュー・・・いってみよ!
’70 ダッジ パワー ワゴンのレビュー
本日紹介するのは、2019年のショップ限定シリーズ(とか言われてた気がする)「American Pickup」より’70 DODGE POWER WAGONです。
USではWalmartで、日本ではトイザらス限定で展開されました。
このシリーズ、他多くのサイドラインと同時に発売されたためか、発売日当日の朝もみんながはけたあとでそこそこ残っていた印象があります。
それでもこのアイテムは見かけませんでしたね~・・・そこそこ人気だったのかな?
僕はしっかり1周目にゲットさせてもらったので事なきを得た感じです。
’70 DODGE POWER WAGONについて
さて・・・僕が調べてて行き詰ったのは何を隠そう「DODGE POWER WAGONについて」です。
日本の文献はおろか、海外でもあまり取り上げられておらず、、、なかなか素性が掴めませんでした。
それでもなんとかわかった情報だけまとめると、以下のとおり。
- 元はDODGE WCシリーズという軍用車だった
- 1946年からWDXという民間4×4マシンに差し変わり、それがPOWER WAGONと呼ばれるようになった
- 1961年モデルから1971年モデルまで展開された「Sweptline」と呼ばれる車種らしい
- 後のラム・トラックである
つまりパワーワゴンは軍用車とラム・トラックを繋ぐ中間的なマシンということですね。
ちなみに1980年代まで使われたその名前は、2000年にパワーワゴンコンセプトとして、そして2005年にはラム・トラックのグレードとして復活しています。
※同American Pickupシリーズにラインナップされていた”もう一つのパワーワゴン”は2000年のコンセプトカーだった模様。
本モデルは2011年のHot Wheels Garageシリーズにて初登場。
以来プレミアムラインおよびコンベンションモデルとしてのみリリースされていましたが、昨年のMoparシリーズにおいて廉価サイドライン化を果たします。
今回は廉価モノとしては第二弾という形になりますね。
デザイナーはPhil Riehlman氏。
各部見ていきましょう。
フロント・リア
フロントグリルが一色で仕上げられているのでわかりづらいかもしれませんが、グリルが十字型になっているのが確認できました。
実はこれこそが「’70年式のSweptline Power Wagon」の証拠と言えるようです。
それまでは格子状のグリルだったのが1970年の変更でこの形状になったとのこと。
これ・・・今日のラム・トラックに続くダッジ・ピックアップの系譜を思わせませんか?
武骨でどこか男臭いあの十字グリルの原点がここにあったのかな・・・という感じ。
※実際にはこの後、1980年代にダッジ・ラムが生まれた時には一旦格子状のグリルに戻ってるんですけどね~。
全体的な佇まいとしては非常にどっしりとした印象。
ホットウィールの4×4にありがちな「底面部のもっこり感」もしっかり採用されているのは残念なところです。
・・・これ、車軸部分以外を黒く塗ったりしたらなんとか誤魔化せないかなぁ・・・?
サイド
パワーワゴン自体は普通の「アメリカンフルサイズピックアップ」なので、特別大きいとかパワフルだとか、そういうことではないみたいですね。
Wikipediaによるとホイールベースも3m強とのこと。
こうしたピックアップトラックってUSにおいては保有することが一種のステータスのようになっているというのはご存知の通りでしょう。
ピックアップに乗る人たちを「鉄の馬に乗る現代のカウボーイ」みたいに表現している記事をどこかで見たことがあります。
実際にアメリカに行くと日本では考えられないぐらいのピックアップトラックが街中を駆けているんですよね~。
※日本でも軽トラはめちゃくちゃ走ってるけどね!
これ、実は「(州によっては)税金が安い」ということが関係しているんだとか。
もともと農作業用の車として税制面での優遇を受けていたピックアップを乗用車として乗り始めた人たちがいて、それが増えるにしたがって「ピックアップ、カッコいいじゃん!!」って風潮になっていったんだそうです。
ただその理論だと、日本でも「軽自動車、かわええやん!」ってなってもおかしくないと思うんですが・・・やっぱり大きいことが正義だったのかなぁ。
トップ・ベース
真四角!!って感じのトップビュー。
ボンネットのどでかいパワーバルジはファクトリーストックではなさそうなので、なにかしら「CUSTOM POWER WAGON」ってところなんでしょう。
ひっじょーーーに残念だったのは底面。
なんと今回のアイテムから金型改修がありまして・・・底面パーツがメタルからプラスチック製に変更になってしまいました。。。
昨年発売されたMoparのヤツはメタルで同じ価格だったのになぁ・・・悲しい。
※さらにいうと荷台から生えているバーおよびランプのパーツも微妙に形状が変わっているので、全体的な見直しがあったのではないかと思われます。
ただまぁ・・・ベースパーツをプラに変更したってことは「メインラインに入れる準備だからね!」と言われたら納得せざるを得ないのかもしれませんね~。
個人的には「ちょっと価格を上げてもいいからクオリティを落とさないで!」って思う部分もあるんですけど、やっぱり根底にあるのは「USにおいて$1で子供が買えるミニカー」っていうところだと思うと安易な値上げは難しいんでしょう。
だから僕ら大人はこうやってちょい足しすることで心を落ち着かせるしかないんだ・・・!!!(やっつけ仕事でスマン!)
底面記載事項は2018年の著作年およびマレーシア製ということでした。
おわりに
というわけで・・・’70 DODGE POWER WAGONのレビューでした!
調べてもなかなか情報が出てこなかったので、そこまで有名なマシンではないのかな~・・・なんて思いましたが、何気に同シリーズでももう一台ラインナップされてましたし、ホットウィールにおいては他にも1980 DODGE MACHO POWER WAGONとかいうアイテムが出てるんですよね。
こうなったらもうどれもこれも欲しいなぁw
ちなみに・・・なんかこの1年ぐらいで我が家には赤いピックアップがめちゃくちゃ増えた気がします。
これとか
THROWBACK COLLECTION ’83 CHEVY SILVERADOのレビュー!レトロ懐かしいデザインのC/Kピックアップ!
これとか。
’60s FORD ECONOLINE PICKUPのレビュー!ワーゲンバスに対抗してフォードが出した答えがこちらです。[FLC24]
これもそうだし、、、
これも!!!
ピックアップと言えば赤、みたいな風潮ってあるんですかねえ??
※僕は青い方が好きだったりしますw
・・・2-TUFFやシルバラードの色も塗ってあげたいなぁ。。。
Comment
日本で税制面での優遇とえば軽商用車。
昔は基本2人乗りに割り切った軽4ナンバー車(軽4)が爆発的にヒットした時代がありましたね。
売れる市場にはどんどん新商品が投入されるということで、今見ても魅力的な車が多かったですね。
今回はピックアップということで、軽4のそれで言うとスズキのマイティーボーイとダイハツのミゼットII。
特にマイティーボーイは残念ながらあまり話題にもならずヒットもしなかったけど、何に使うか分からないくらい狭い荷台がある意味で贅沢な車でした。
見た目が同時代のセルボのと変わらずニューモデルとしての新鮮味が薄かったのと、東京JAPが出演してた「金は無いけどマイティーボ〜イ、目立ちたいのでマイティーボ〜イ、好き好きスズキのマイティーボ〜イ…スズキマイティーボーイ、46万円から(フルコーラス!)」というCMも、インパクトは大だったけどあまりにも直接過ぎた影響もあるんでしょうかね?
東京モーターショーにジムニー1000のエンジンを積みハイリフト&ビッグフット化されたマイティーボーイのコンセプトカーが展示されて、こりゃ面白い!と凄く期待したのですが結局は市販されなかったですね。
アレは、今見ても惜しいなぁ…と感じる魅力的な車でしたね。
B太(中)さん
コメントありがとうございます!
軽4が爆発的にヒットした時代なるものがあったのですか・・・。知らなかった。
マイティーボーイとミゼットIIは僕も以前車を探していた時にたどり着きました^^
>何に使うかわからないくらい狭い荷台
ピックアップトラックに憧れると、アメ車のあのでっかい荷台のヤツが欲しくなるんですが・・・実は日本だとあれってトゥーマッチだったりするんですよね・・・。
以前乗っていた国産ピックアップですら我が家では使いこなせませんでした。(コストコとかで大量買いしても半分も埋まらない感じ。)
だとすると一見狭く見えるぐらいの荷台の方が日本でのお買いモノや簡易DIYには向いてたりして・・・なんて最近は思ってます。(あくまで実用主義w)
>金は無いけどマイティーボ〜イ、目立ちたいのでマイティーボ〜イ
ああ・・・これはアカンwww
結局乗ってる人がバカにされるパターンのヤツじゃないですか・・・。
>ハイリフト&ビッグフット化されたマイティーボーイのコンセプトカー
おお・・・そんなものが!!
まさに「目立ちたいので~」にピッタリですな、、、
やっぱり買っておけばよかった、俺のバカ!
スチュードベイカーも買おうか迷ったんだよな~。
もう無いよな~
チャレンジャークロックスさん
コメントありがとうございます!!
ホットウィール収集は後悔の連続ですww
僕もいままで何度「ああ、あの時に買っておけば」と思ったことか。。。
・・・でもこのシリーズ以外に余りまくってる印象だったんですが、どうなんでしょ??
30日にトイザらスに行ったら確認してこよっと。
更新お疲れ様です。四角いゴツメのデザインがカッコ良いんじゃー。 今回のピックアップのはシルバラードがメタル×メタルだったからメタル×メタルも出せない訳じゃないと思うんだけど、サイドラインのラインナップ一つに着き1車種位がやっとなのかな?。 個人的には高級サイドラインと廉価サイドラインの間位の値段でメタル×メタルにプラタイヤのみのサイドラインとか欲しいんだけどなぁ~。
雷電さん
コメントありがとうございます!
四角いマシン、なんとなく70~80年代っぽくていいんですよねえ。
>シルバラードがメタル×メタル
マジっすか!!
あんにゃろう優遇されやがって・・・!!
>ラインナップ一つに着き1車種位がやっと
ああ、なるほどそうか。
一つ一つで採算をとっているんじゃなくて、シリーズ全体での採算なので・・・売れセンのシルバラードをメタルにしたからこっちはプラにしたと・・・。クッソォ。。。
>高級サイドラインと廉価サイドラインの間位の値段でメタル×メタルにプラタイヤのみのサイドライン
2年前くらいまでは廉価サイドラインがその位置にいたと思うんですよ。
でもって国内での価格が300円(なぜかベーシックカーの定価と同じ)っていう。
それが400円に値上げされた挙句、材質のクオリティだけ下がってるわけでしょう・・・?
ちょっと寂しいんですよねえ。
こんにちは!
パワーワゴンリツールだったんですね!
私も購入していたんですが、今回のピックアップシリーズはパッケージがかっこよすぎて、ルース派なのに開封を躊躇しており気づきませんでした。
個人的にシャシーのプラ化はリツールの中でも許せる範疇だと思ってます。特にメッキになってたり黒だったりしたら、見栄えの影響は小さく、今後ボディがプラ化されてしまったり、露出した金属部がくすんだりする心配も少ないですし※メッキはくすみますが
今年は他にもツインミルにリツールが入りプラベース化されてたり、buns of steelもカップ風エギゾーストが削られてたり、涙ぐましい金属削減の取り組みが続いてますね。
リツールは何だかんだコレクションの醍醐味になってしまってる気がして…結局、新旧集めてしまうんだよなぁ
クーカーさん
こんにちは!コメントありがとうございます。
そうなんですよ・・・僕もまさかそうとは知らず、開封してショックを受けたクチですw
>パッケージがかっこよすぎて
ですよね!?
なんか一部では「シンプル過ぎてカッコ悪い」みたいな意見もあったので不安になってましたが、、、これ、カッコいいっすよねw
>シャシーのプラ化はリツールの中でも許せる範疇
ええ~・・・そんなこと言われたら僕だって許せますけどもwww
でもなんかちょっと寂しいというか、悔しかったんです。
>ツインミルにリツールが入りプラベース化
なぬ!?!?!?
全く気づきませんでした。。。。。。
例のTHのヤツですかぁ。
バンズオブスティールもいわれて見てみたら・・・全然ちゃうやん!!!
>リツールは何だかんだコレクションの醍醐味
そうなんですよねえ。
特に派手にリツールされてると買わないわけにはいかない!って思っちゃいます。。。