HWC Series 2 SUPER CHROMESのWHIP CREAMERをレビュー!EXPERIMOTORSの大先輩な一台!
ルース状態のWHIP CREAMERを入手しました!
しかもHWC(Hot Wheels Collectors.com)限定アイテムです。
WHIP CREAMERって何気にちょいちょい見かけるアイテムだったんですが・・・今まではスルーしていたんですよね。
でも今回かなりの破格で販売されていたのでついつい買ってしまいました。
買ってからいろいろ調べていたら、なかなか面白いアイテムだということに気づけました。
なので、もしゲットできる機会があったらいっちゃって欲しい、そんなオススメアイテムだったりします。
というわけで、WHIP CREAMERのレビュー、いってみましょう!
ホイップクリーマーのレビュー
本日紹介するのは、2003年のHWC Series 2、「SUPER CHROMES」にラインナップされていたWHIP CREAMERです。
僕はルース品をゲットしたので拝めませんでしたが、本来はこんな感じのブリスターにKar Keeper(プロテクター)がついた状態で販売されていました。
HWC限定発売かつ全世界で12500台のみ流通といったモデルなのですが、前述の通りebayとかヤフオクなどで比較的よく見かける印象のあるアイテムです。
裏面表記からは同セグメントにBEACH BOMB TOOやBYE FOCALなんかもラインナップされていたことがわかりますね。
※余談ですがBEACH BOMB TOOはBright Vision社によるデッドコピー品に対抗する形でマテルが復刻させた正式なBEACH BOMBらしいです。
HWC Series 1ではスペクトラフレーム×リアローダーという例のとんでもない価格になる一台を踏襲していましたが、Series 2のSUPER CHROMESにラインナップされたものはクロームメッキ×サイドローダーというものでした。
BEACH BOMBは復刻版すらなかなか入手が難しいモデルですが、TOOなら頑張ればゲットできるかもしれないので・・・いつかはこのあたりの事情もしっかり見ていきたいところです。
WHIP CREAMERについて
WHIP CREAMERは1970年にデビューした、かなり初期のホットウィールです。
おそらくはデビューした年からスペクトラフレームが廃止される頃までリリースされたのではないかと思われますが、それ以降にバリエーション展開などはありませんでした。
その後1994年のVintage Collectionでリツール版として復刻。
以降数モデルの展開こそあれど、2010年にリリースされたモデルを最後にこちらもバリエーション展開は終了している模様です。
デザイナーはPaul Tam氏。
初期ホットウィールにおいてLarry Wood氏やIra Gilford氏と肩を並べてHWオリジナルフューチャーカーのデザインで活躍した一人です。
では早速各部みていきましょう~。
フロント・リア
当時の他のデザイナー同様にGM社のデザイナーだったPaul氏がマテルに入社し、最初に手掛けたホットウィールがこのWHIP CREAMERです。
前後からみた姿はなんとも「60年代に思い描かれた未来の車」といった感じがしませんでしょうか。
氏がそのままGMで活躍を続けていたら・・・どこかでコンセプトカーとしてWHIP CREAMER的な車が登場していたとしてもおかしくないわけですね。
フロントには黒く塗られた部分があり、なんとなく馬面とか牛面っぽく見えなくもないです。
何らかのインテークじゃないかと思うんですが・・・詳しい設定まではわかりませんでした。
背面も同様で、良くも悪くも当時のフューチャーカー(の玩具)といった印象を受けます。
もし自分がその当時の子供だったとして、これを店頭で見かけたら・・・やっぱり「なんだこれ!!!!!」って興奮してたんじゃないかなぁ。(特に当時モノはスペクトラフレームでギンギラだったわけだし)
また背面には他のHWCにも見られたカリフォルニアのナンバープレートが印刷されていました。
番号は「HWC DON」。
DONってなんだろう・・・?
僕が初めてゲットしたHWCのPONTIAC GTOもHWC Series 2で、こちらは「HWCRAIG」となっていました。
うーむ謎。
誰か教えて!
サイド
ボディサイドから見た姿はさらにフューチャーカー感が増しますね!
空力的な設計はよくわかりませんが、前傾なデザインからはよく風を切って走りそうな印象を受けます。
・・・車高はちょっと高い気がするけど。
そしてすごくギンギラギンで・・・こんなのが街中を走ってたら「どこの未来から来たの!?」ってなりそうですw
ホイールは復刻版レッドラインであるNeo Classic RL (Red Line Type 4)が採用されていました。
現在入手できる正式なレッドラインホイールのうち、より初期のモデルに近いアイテムです。
ブッシュ式なので、もしかしたら初期レッドラインのリプレイス品としても使えるんじゃないかな・・・?
もちろんトーションバーサスペンション機能もついていました。
トップ・ベース
ボディトップから見ると、座席後部にタービンのようなものがあり、どうやらミッドシップエンジン車なんじゃないかってことがわかります。
そして長いフロント部分にはそこそこ綺麗なフレイムスが描かれており、これがクロームボディと相まって、どことなく70年代っぽい印象を匂わせていますね。
透明のキャノピーは僕が入手した時にはすでにそこそこ傷だらけになっており、少しだけコンパウンドをかけたんですが・・・こんな感じです。
そもそもルース品としてゲットしているので、前の持ち主の方がガンガン遊んだ証なんでしょう。
・・・それにしてもHWCモデルでガンガン遊べるって、ある意味すごくないですか!?
初期ホットウィールなら当時の子供が遊んでいてボロボロなのも頷けますが、HWCってコレクター向けのアイテムだと思っていただけに衝撃でした。
底面には何やらシャフトのようなものが一本通っており・・・もしかしたら四輪駆動なのかな??
それよりもタービン直下に位置していそうな円形の何かが気になりますね~。
著作年表記は2003年のモデルでありながら1969となっていました。
このあたりのルールが未だによくわからないんですが・・・金型の改修が入っても著作権は更新しないみたいなことがあるんでしょうか。
また、生産工場は中国だったようです。
ギミック
このモデル、初期ホットウィールでありながら、ちょっと心が躍る感じのギミックが付いたアイテムでした。
まず、キャノピーがこうやってパカッとスライド式にオープンします。
これは確実に当時の子供たちがワクワクしたポイントでしょうね!
スライド部分はたぶんツメが引っかかる形になっているので取り外しはできません。
ですが、当時の子供たちの中には勢い余って外しちゃった(壊しちゃった)子がいたんじゃないかなぁ~なんて思わせられます。
そしてここからがWHIP CREAMERの真骨頂。
ホイップクリーマーという名称も、このギミックに由来しているのかもしれません。
車両後部から、タービン部分に向けて開いた隙間に息を吹き込むことで・・・なんとタービンが回転するんです!!!
デザイナーのPaul氏曰く、本来は太陽エネルギーを利用して走る車として想定されていたそうで、それを子供の玩具として落としこんだ際にこうした機能が盛り込まれることになったんだとか。
すごいですよねこれ。
EXPERIMOTORSの大先輩がここにいた・・・って感じです!
WHIP CREAMER IIについて
さて、ホットウィールにはWHIP CREAMERを名乗る車種がもう一つ存在しています。
それがWHIP CREAMER IIです。
そういや近所の西友にあったなと思って駆けつけてみたら・・・なんと2008年のアイテムがまだぶら下がってましたw
・・・そりゃ今後の入荷がなくなるわけだ。。。(うちの近所の西友では来月からの新作入荷がなくなることになりました)
WHIP CREAMER IIのデザイナーはAlec Tam氏。
勘の鋭い方ならお気づきかもしれませんね。
なんとPaul氏とは実際の親子関係にある方がデザインしているわけです。
Alec Tam氏は2008年時点でデザインチームのディレクターとして書籍に載っていた方で、HW40周年の際にはデザイナーズチャレンジを手掛けた中心人物でした。
2世代に渡ってホットウィールのデザイナーとして活躍し、しかも父親のデビューアイテムを息子がリバイバルするなんて・・・胸熱過ぎませんか!?
しかも8th National Conventionのディナーカーではこんな感じの親子丼セットまで発売されていたそうです。
やっべえ欲しい・・・。
そんなWHIP CREAMER IIもゲットしてしまったからには後日レビューしたいと思います。
おわりに
というわけで、WHIP CREAMERのレビューでした。
現代では(当時も・・・?)見向きもされないようなアイテムだったとしても、いろいろなドラマがあるんだと思うと・・・見方が変わってきますよね。
ちなみにPaul氏デザインのモデルには他にも有名なものがあります。
OPEN FIRE(AMCグレムリンベースのオリジナルカー)なんかがそうですね。
そちらも復刻版が出ているようなので・・・いつかはゲットできたらなーなんて思う所存です。
Comment
とうもろこしにちは。このようなミニカーがあるのですか。
確かにEXPERIMOTORSないしTOOL-IN-1の先駆けっぽいですねぇ!
スライド式にオープンするキャノピーは未だに見たことがありませんが
タービンが回転!?Night Burnerを彷彿とさせるギミックですね。
バリエーション展開終了…残念。(基本的に地元のリサイクルショップには実車しかない)
Night Burner復活してくれないかなぁ。わたしもフーフーしたい。
こういうギミックたくさんのミニカーで
人々の遊び心ないし探求心がますます増えて欲しい・・・。
らちぇっとれんちさん
もろこし!コメントありがとうございます。
そうそう・・・まさにNIGHT BURNERのアレが’70年代には搭載されてたってことなんですよね。
なので大先輩だなーとw
バリエーション展開については急に復活するアイテムもたくさんありますので・・・気長に待ちましょうw
あとはWHIP CREAMER IIならリサイクルショップやちょっと古めのアイテムがある量販店で未だに見かけますし・・・そっちを狙うのもいいですよ!
>わたしもフーフーしたい。
なんだろう、この1文にすごくほっこりしたw
お晩で御座います。
一体こんなレアな一品をどなたが
リサイクル店にルースで放出されたんでしょうね!?
多分自分もこのブログを拝見していなかったら、
明らかにスルー確定品でした。いやはや、
このサイトのお陰様でHWへの知識が右肩上がりで
どんどんと増えていきます(^o^)!!、
反比例してお財布の中身はどんどんと
減っていきますが(>_<)!!・・・。
ところで上から数えて2枚目の写真、水色のレトロなカードで
気になったんですが、
2016年にTarget限定レトロスタイルシリーズが今でも
量販店で大量に売れ残っていて、一向に売れる気配が無いんですが、
人気が無いシリーズだったんでしょうか!?謎でっす。
しかも値下げまでされてました・・・。
悪魔の”乙”さん
おばんです~。コメントありがとうございます!
>一体こんなレアな一品をどなたがリサイクル店にルースで放出されたんでしょうね!?
ホットウィールコレクターさんにもいろいろ事情があると思うので、長年集めていた方が「これ、2つも3つも持ってるし・・・ルースにした1個は処分するかー」みたいなことがあったのかもしれません。
なんにせよ、僕ら新参コレクターにしてみたら昔のアイテムを放出して貰えるのは本当にラッキーですよねw
>多分自分もこのブログを拝見していなかったら、明らかにスルー確定品でした。
いやー、そういってもらえると嬉しいです!!
そして僕もいままで同じようにスルーしてきたアイテムがいくつもあります^^;
集め始めた当初には全然興味なかったモデルがあとあとですごく欲しくなったり・・・。
>2016年にTarget限定レトロスタイルシリーズ
どうなんでしょうね!?
日本には入ってこなかったので・・・果たして人気があったのかなかったのかはわからないです。
僕はかなり欲しかったんですけどね~w
値下げまでされてるとは・・・。
ちなみに日本のトイザらスでは昨年のCar CultureおよびEntertainmentシリーズがほぼ半額になっているにも関わらず全然在庫が減っていきません^^;
やはり皆さん色々と事情があるんでしょうね。
部屋にダンボール箱が段々と山脈バリに高くなってきて、
遂に部屋から出られなくなる一歩手前で売るッ!
って感じですかね(謎。
さて、ブラインドパックの「フ~、来ッ!」ですが、
2017年版のパックにも入ってるんですよ。車体濃紺ラメに
オレンジのリアスポです。
2018年版のはターコイズブルーラメに白のリアスポで非常に
素敵なカラーなんですよ。絶対にRX-7とフ~、来ッ!は
入手したいでっす。
日本のトイザラスでも似た様な売れ残り現象が起きてるんですね。
疑問です。
ちなみに、2018年のDアソ、94/365、Chill Millが1月26日の
ブログで見てから痛く気に入ってしまい、2台に増えました。
何となくトミカ45周年スイーツバスにも似てるような・・・。
悪魔の”乙”さん
>遂に部屋から出られなくなる一歩手前で売るッ!
それはもうかなり手遅れというか・・・w
でも羨ましいと感じてしまう自分がいたり。
>ブラインドパックの「フ~、来ッ!」
ライライライ!!
そういうことだったんですね~。
それにしてもなぜ日本には入れてくれないのだろう。。(売れないから・・・なんてのは言い訳にならない気がするんですが。。)
>Chill Mill
いいですよね~これ。
とはいえ実は僕、未ゲットです^^;
こういうフードトラック的なアイテムを集めて街をつくる・・・みたいなのもやってみたいんですけどね~。
トミカ45周年スイーツバスは存じませんでしたが、見てみたら確かにカラーリングやフォルムが似ていました!
なんとなく並べておいてあげたい感じですねw