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レッドラインホイールの仕様と製造時期や国による違いまとめ

      2020/04/30  - ホットウィールの基本情報

ホットウィールを語る上で外せない「レッドラインホイール」。
一口でレッドラインホイールといっても色々な種類があり、そのバージョンについて調べてみました。

 レッドラインホイールの種類まとめ

レッドラインホイールにはその採用時期によっていくつかのバージョンがあります。

僕が確認した限りでのレッドラインタイヤは以下の9つ。

  • RL Type 1
  • RL Deep Dish (RLDD)
  • RL Capped
  • RL Dual
  • RL Type 2 (RL2)
  • RL Type 3 (RL3)
  • RL Type 4 (RL4)→Neo Classics Red Line
  • 30thのもの
  • 現代版レッドライン

特にどれを「本物」とするか?のようなものはないのですが、一般的にRL Type 1~RL Type 2までの5種の時期に出たアイテムを総じて「レッドライン時代のホットウィール」と呼ぶ傾向にありますね。

1つずつ特長を見ていきましょう。

RL Type 1

rltype1RL Type 1は最初期のホットウィール(1968年~1970年)に採用されていたものです。

ブッシュ式という「取り外し可能」なタイプで、現在のホットウィールのように車軸がタイヤを貫通していません。

US工場および香港工場の両モデルに採用されており、同じRL Type 1でも工場によるバリエーションがあった模様。

ちなみに車軸とタイヤの間にある「ブッシュ」にもホワイトのもの、ピンクのものの二種類があったそうです。

rltype1-2 たまにRL Type 1でこんな感じのものを見かけることもありますが、おそらくは中央のメッキタンポが剥がれてしまっただけで、バリエーションではないでしょう。

RLDD

RL Type 1の亜種で、ホイールがリムから数ミリ内側に沈んでいるもの。
いわゆるDeep Dish(深リム)ですね。

最初期(1968年)の香港工場のものだけに採用されていました。

RL Capped

こちらもRL Type 1の亜種。
見た目は同じですが、ブッシュ式ではなく貫通した裏蓋のタイヤに表側のタイヤをキャップ方式でかぶせるようになっていたもの。

Hot Wheels Wikiによれば1970年~の採用となっています。

RL Dual

同じくRL Type 1の亜種で、主に大型車種の後輪などに使われていたタイヤが2連になっているもの。

こちらも1970年からの採用だそうです。

RL Type 2

rltype2 1973年の香港モデルから徐々に使われだしたもの。
第二期レッドラインホイールと言えそうですね。

タイヤの中心には穴が開いており、車軸が貫通するタイプに変更になりました。

1974年には全ての車種がRL Type 2になっており、1977年まで採用されました。
※その後徐々にBW(Black Wall)に移行していきます。(BWはRLの赤いラインがなくなったもの)

ちょうど日本で「ミニカ」として売られていたモデルがこの年代のものなので、「ミニカのレッドラインはすべてRL Type 2」と言えますね。

マテルのミニカ(赤箱ホットウィール)まとめ。

前述したとおり、このType 2までが初期ホットウィール「レッドライン時代のもの」と位置付けられます。

RL Type 3

paddywagon6 RL Type 2によく似ていますが、25thモデル(1993年)に使われたものをRL Type 3と位置付けるようです。

Type 2との違いは中心の円部分にメッキタンポがないところ。
あとはレッドラインがType 2の場合はエンボス(ウォールにレッドライン用のミゾがある)仕様なのに対し、こっちは赤い線が印刷してあるだけ、という点も違います。

25周年モデルだけでなく、25周年シリーズの一環としてリリースされた1994年のVintage Collectionに採用されていたのもこれですね。

ホットウィールのVINTAGE Collectionについて。Paddy Wagonのレビューも。

RL Type 4 (Neo Classics Red Line)

neo-pontiac5

2002年からスタートしたRLC / HWCモデルに採用されたレッドラインタイヤがRL Type 4です。
Neo Classicsシリーズで主に使われたことからNCRL (Neo Classics Red Line)とも呼ばれます。

そのコンセプトが初期レッドラインの復刻みたいなところだったので、とてもRL Type 1にそっくりに作られていますね。
ただしメッキタンポが当時ものよりもピッカピカです。

※といっても、当時の新品を見た事がないのでわかりませんが・・・。

RL Type 1に倣ってブッシュ式になっており、もしかしたら初期レッドラインのリプレイス品として使えるかもしれません。

30thのもの

rl

ちょっとマイナーなところだと、30th Anniversary(1998年)で登場した初期レッドラインのレプリカ品にもType 1を模したタイヤがついていました。

ホットウィールの30周年記念モデルについて。フラッグシップとなったTwin Millのレビュー。

世代的にはRL Type 3.5ぐらいですね。

Type 1を忠実に再現しているというよりは、どことなく不安になる感じの比率でデザインされており・・・なんだか禍々しさを覚えるタイヤかもw

このタイヤも貫通式ではなくブッシュ式で、裏面にはホワイトカラーのブッシュがついていました。

現代版レッドライン

since68-8

最後に、最近のメインライン、サイドラインに使われるレッドラインホイールがこちらです。

写真のものは2008年のSince ’68シリーズのものですが、2000年代前半のメインラインや、2015年ぐらいのサイドラインでも同じようなものが採用されていました。

ベースになっているのはBW風のホイールで、そこに赤い線が印刷されています。

また、僕は持っていませんが普通の5SPや7SPに赤いラインが入っているものも存在しているようです。
(2005年にスタートしたClassicsシリーズなんかに採用されていました)

Hot Wheels Classicsシリーズについてのまとめ。

ちなみに、あくまでタイヤのサイドウォール部分に赤いラインが入っているものがレッドラインであって、近年のモデルにあるようなホイールのリムが赤いものはレッドラインとは呼びません。

逆にリアルライダーでもサイドウォールに赤いラインが入っていればレッドラインとみなされ、「RLRR(Red Line Real Riders)」などのように定義づけられています。

製造時期と製造国とレッドラインの関係

それでは各レッドラインホイールは、いつどんな風に使われていたのでしょうか。 製造年と製造国と一緒にまとめました。

Year Made Wheel
1968 US & Hong Kong RL Type 1
Hong Kong RL Deep Dish
1969 US & Hong Kong RL Type 1
1970 RL Type 1 RL Capped RL Dual
1971 RL Capped RL Dual
1972 Hong Kong RL Capped RL Dual
1973 RL Capped RL Type 2
1974 RL Type 2
1975
1976
1977 RL Type 2 BW

1968年

ホットウィール元年の1968年はUS工場と香港工場共に稼働しており、どちらもRL Type 1を採用していました。

※最初期ホットウィールである16種のミニカーはすべてUSと香港の両工場で生産されています。

一部香港モデルのみRL Deep Dishが採用されていましたが、1968年の生産分のみで姿を消しているようです。

1969年

1969年のモデルはすべてRL Type 1であったと考えられます。

ミニカー自体はUSと香港両方で造られていたモデルもあれば、USのみ、香港のみというモデルもありました。

1970年

1970年にはブッシュ式のType 1だけでなく、キャップ式の方が採用されはじめます。

またDualタイプが出たのもこの時期から。

1971年

1971年モデルにはブッシュ式のものはなくなっていたようです。

US工場での生産はこの年が最後となりました。

1972年

1972年からは香港工場のみで生産が始まります。

RL Dualはこの年のモデルまで採用されていたようです。

1973年

1973年にはRL Type 2が登場します。

ただし、前輪はType 2、後輪はType 1といったような使われ方をしているモデルもあったようで、唯一Type 1とType 2が混在していた時期なのかもしれません。

1974年~1976年

1974年から1976年はすべてのモデルにType 2が採用されています。

前述のとおり、日本でミニカの赤箱が入ってきたのが1974年モデルからだったため、ミニカのレッドラインものはすべてType 2となっていました。 
※ミニカにはBWのモデルもあり。

1977年

1977年はType 2採用のモデルと、BWホイール(Type 2から赤いラインが消えたもの)を採用するモデルが混在していました。

どうやら徐々にBWに切り替えていったようです。
(RLが足りなくなったら順次BW・・・のような形だったのではないかと思われる)

 その為ミニカには「パッケージはレッドラインだけど中身はブラックウォール」みたいなアイテムが存在していました。

この年が事実上初期レッドラインの終焉ということになります。

おわりに

レッドラインとはなんぞや?というのは以前に軽くまとめましたが、今回のはそのバリエーションや製造年などに関してのまとめとなりました。

ホットウィールのレッドライン(RL)とは?

といっても、やっぱりすべてのレッドラインを把握しているわけじゃないですし、全て実物を見たわけではないので・・・どこかしら抜けている部分や間違っている部分があるのも否めません。
お気づきの点があればお知らせください。

こういう情報はムック本などである程度は補完できると思います。
こちらの記事も参考までにどうぞ。

ホットウィールの情報が得られるサイト・書籍の一覧

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Comment

  1. harunam より:

    こんにちは、デュアルはヘビーウェイツシリーズのトラックの後輪として使われましたね。僕は持っていませんが…ちなみに、僕はレッドラインはtype1の当時物US made、当時物HONG KONG made、type2(確かこれは香港製しかないはず)、type4(RLC)、復刻版type2(Since’68)、そしてにわかマニアさんはお忘れのようですが、電動ホットウィールシリーズのシズラーもレッドラインです!シズラーも当時物メキシコ製と復刻版と持っているので、全部で七種類ですかね?シズラーはとても速く、かなり楽しいホットウィールなので、復刻版ならまだネットで入手出来なくもないので、オススメです!

    • にわかマニア管理人 より:

      harunamさん

      こんにちは!コメントありがとうございます。
      僕の勉強不足で「ヘビーウェイツシリーズ」というものをよく知りませんでした!
      なんか重そうな車両の後輪についてるなーぐらいの認識で・・・。今度よく調べてみます。

      >type2(確かこれは香港製しかないはず)

      Type 2が登場したのが1973年で、香港工場に完全移行したのが1972年だと思うとすべて香港製でしょうね~。

      >シズラー

      あっ、完全に忘れてましたw
      いつかは手を出してみたいところですね~。

  2. harunam より:

    手持ちのは、Rltype3も含めて8種類でした!間違えてました

    • にわかマニア管理人 より:

      harunamさん

      Type 3って、Hot Wheels Wikia的には25thシリーズに採用されていたもの、ってところなんですが、Vintageコレクションのヤツもやっぱり同じと考えていいんですかね?
      そしてType 2との明確な違いってharunamさん的にはわかりますか?

      • harunam より:

        ごめんなさい、実は僕はホットウィールのタイヤの名前に関してはにわかマニアさんに出会うまで何一つ知らなかったので、それは僕も分からないです、というかにわかマニアさんの方がよくご存知だと思いますよ!

        • にわかマニア管理人 より:

          harunamさん

          あ、そうなんですか!
          それは失礼しました・・・w

          >というかにわかマニアさんの方がよくご存知だと思いますよ!

          いやいや、やっぱりモノホンを持っている人に聞くのが一番正しいかなと思いまして・・。
          僕なんて半分以上「調べただけ」の知識だったりしますので。

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