ザマックとは?ホットウィールのZAMAC、シルバーカラー、クロームメッキの違い・見分け方。
2021/01/08
ホットウィールを集めていると「ZAMAC」という言葉をよく聞くようになると思います。
平たくいうとZAMACというのは「亜鉛ダイキャストのメタルボディを剥き出しにしたもの」を指しています。
そう聞くと「なんだよ・・・ただの銀色ボディのマシンかよ」と思うかもしれません。
・・・ただ、一口に「銀色ボディ」と言ってもいろいろあるんですよ。
そこで本稿ではZAMACの解説と、銀色ボディの違いについてみていきたいと思います。
ホットウィールの銀色ボディあれこれ
以下、ZAMAC、シルバー、クロームの違いについての解説です。
ZAMAC
まずはZAMAC。
最初にその名前を見た時には「ZAMACってなんなんだろう・・・」とワクワクしたものです。
読み方は「ザマック」で、Zinc(亜鉛)、Aluminum(アルミニウム)、Magnesium(マグネシウム)、and Copper(銅)の頭文字からネーミングされています。
ホットウィールにおいては前述したとおり、「亜鉛ダイキャスト剥きだしボディ」のモデルを指しています。
有名どころだと、Walmart ExclusiveのZAMAC Editionがありますね。
それ以前にも僕らはよくZAMACを目にしていますよ~。
例えばこのモデルのように、ボディがプラで出来ている素材の場合は底面がメタル製になっていますよね。
この塗装されていない底面部分こそがZAMACなわけです。
一般的な塗装されているメタルボディのベーシックカーだって、塗装を剥がせばZAMACです。
※ただし実際に「ZAMACモデル」として発売されているものの場合は、ここにタンポやらクリアやらが乗っています。
↑こんな感じですね。
見た目的には「金属っぽい質感の銀色」といったところ。
武骨なんだけど重量感がある印象です。
ステンレスボディのデロリアンを表現するのには最適と言えますな。
見分け方としては、その金属感や重量感というところで・・・なんか「型から抜いたままの金属っぽいヤツ」があれば、それがZAMACということですw
シルバー塗装
次にシルバー塗装。
プラおよびメタルのボディにシルバーの塗料が吹き付けられた状態のものです。
これは塗料の種類が一つではないのでなんとも難しいところではありますが、だいたいは表面が塗料の粒子でギラギラしているのが見分けポイントかと。
シルバーメタルフレークなんて呼んだりもしますね。
メタルボディにせよプラボディにせよあまり重量感を感じさせない銀色に仕上がっている特徴があります。
シルバー塗装のアイテムって、わかりやすいヤツはすっごいわかりやすいんですけど・・・中にはZAMACと見分けがつかないようなカラーリングのヤツも存在するんですよ。
なので一見ZAMACかと思ったらシルバー塗装だった・・・なんてことも起こりうるのが実際のところ。
ただまぁ・・・あくまで似ているのはカラーだけであって、こっちは基本的に必ず表面に粒子感がある(少なくとも僕が持ってるヤツは全部そうだった)ので、そこで判断できるかな。
クローム
クロームはいわゆる「めっき塗装」されたボディを指しています。
どんな銀色ボディよりも反射具合が優れていて、鏡のように仕上がっているのがポイント。
メインラインのSuper Chromesセグメントのおかげで見慣れた銀色ですよね。
鏡面なのでめちゃくちゃギンギラ。
「これぞホットウィール・・・!」って感じがします。
ホットウィールの初期モデルだとメタルボディにこうしたクロームを乗せていましたが、近年のクロームものはプラボディがベースになっていますね。
そのためか重量感がなく見えてしまうのがネックかと。
ちなみに、こうしたクロームめっきは、素人には再現することが出来ません。
なのでボディに傷がついた場合や、クローム表面が曇ってしまった時などに困ってしまう銀色ボディと言えますね。
なんとか再現できないものかと「メッキシルバーNEXT」なるアイテムも導入してみました↑が・・・塗料にしては粒子感の少ない銀色を出してくれるものの、それでもやっぱりクロームメッキには程遠かったかな。
追記
メッキが剥がれてしまったら、こいつを導入してみても良いかもですぞ~。
シルバー成形色
あともう一つ、無塗装のプラボディでもシルバー風のヤツがありますね。
写真だと「いやこれはグレー・・・」と言えなくもないですけれど・・・実物はグレーとシルバーの中間ぐらいに見えたりもするんですよ。
また、厳密にはシルバーではありませんが、ガンメタリックカラーとかも「濃い銀色」に思えなくもないかな・・・。
こういうの。(これはプラ成型色ではないけど)
広義には銀色ボディとしても良いでしょうかw
下地としての銀色
さてさて、ここからはオマケ的な話です。
こういうシルバー系の色を下地にしてクリアーカラーを噴きつける「キャンディペイント」をご存知でしょうか。
なんとも美しい深みのある色味を演出してくれる塗装方法です。
ホットウィールのキャンディペイントといえば「スペクトラフレーム」が有名ですね。
初期ホットウィールではZAMACボディにメッキ処理を施して、その上にクリアーカラーを重ねるという手法でスペクトラフレーム・・・つまりキャンディカラーにしていました。
当時もののホットウィールを見ると、やっぱり輝きが全然違うんですよ。
僕はボロボロの初期モデルしか持っていませんが、ネット画像などで綺麗な当時物を見ると見惚れてしまうほど。
これがメタル×めっき処理×キャンディ・・・という工程のおかげなのかはわかりませんが、現行モデルのスペクトラフレームでは出せない色気のようなものがあるのです。
参考までに、これが現行のスペクトラフレームカラー。
ギンギラなんだけど・・・やっぱり当時物とは違うかな・・・?
もしかしたら現行のスペクトラはZAMACボディを磨いた上にクリアーカラーを乗せてるのかもしれません。
※当時物も資料によっては「ポリッシュ」という言葉が使われているので、ZAMACを磨き上げたギラギラ下地の可能性はありますが!
まぁ、とにかく公式側が「スペクトラフレーム」という言葉を使っても、現代版と過去モデルで一括りにはできないと思った方が良さそうです。
というか、現行のスペクトラフレームでも
HWCで展開されているアイテムだと、尋常じゃないギラギラ感(初期ホットウィールよりギラついてるんじゃないか・・・)がありますし・・・
Collector Editionの場合はもうちょっと落ち着いたキャンディっぽさが感じられます。
スーパートレジャーハントのボディもスペクトラフレームです。
これなんかもそのキャストによって色味が全然違う印象がありますね~。
あとベーシックカーには「スペクトラフレームではないキャンディ塗装」っていうのもあるんですよ。
これとかめちゃくちゃ綺麗でした。
クリアカラーの下に銀色のフレークがギラついているのもありますが、ZAMACにクリアカラーを乗せたようなキャンディのやつもあって・・・「果たしてスペクトラフレームとは!?」といった疑問が湧いてきますw
ちなみに僕も何度となくこういうキャンディペイントは試していますが・・・なかなかここまで綺麗には仕上げられませんでした。
最後に・・・下地ってわけではないですが、こんなのも紹介します。
これはゴールドクロームとかいうカラーリングです。
もともとゴールド色の鏡面に仕上げてあるもの。
キャンディペイントのような深みはありません。
これなんかもそうです。
めちゃくちゃギンギラでカッコいいんですが、ダイキャストボディにピンク色のクロームカラーが乗っているだけ。
同じ銀色ボディでも奥が深いでえ~!
※後日追記:もしかしたらこの手のヤツはクロームにクリアカラーを乗せてるだけかもです。
’55 CHEVY BEL AIR GASSER – the CANDY STRIPER -のカスタム品を作ったでー(ドナーはPearl & Chromeやでー)というお話。
↑この記事の「クロームの下地をだそう!」を参照のこと、、、
おわりに
というわけで、(後半話が逸れてしまいましたが)ホットウィールのZAMACと、銀色ボディの見分け方・・・でした。
・・・もう、どれがどれだか完璧ですね?
何かのお役に立てたら幸いです。
Comment
閃いたスーパークロームスセグメントにクリアカラー吹けば超お手軽にスペクトラフレームになるのか?
雷電さん
コメントありがとうございます!
そうなんですよ!
実は僕もそれが気になっていて・・・先日スーパークロームスにクリアカラーを吹いてみたんです。
結果・・・スペクトラフレームに近い輝きを出すことはできました!!!
ただ問題が1つありまして。
Super Chromesの車種ってメッキ塗装の上にタンポが乗ってるんですね。
そこにもクリアカラーが乗っちゃうので・・・なんか変な感じになるんです。
じゃあこのタンポだけ落とそう・・・とすると、下のメッキも一緒に落ちちゃう、と。
なかなか一筋縄ではいかないように出来てますよ~!w
世の中そんなに甘くないって事ですか。タンポさえ何とかなればですね。 最初からタンポのすかないモデルならワンちゃん有るかですかね?
雷電さん
タンポが少ないキャストだったり、マスキングが容易なデザインだったら・・・!って感じですかね~。
自分で簡単にメッキできたら最高なんですが^^