ホットウィールのパーツ構成とパーツ名称まとめ
2020/08/01
ホットウィールはアメリカで$1程度で買える、とても安価な3インチミニカーです。
そのため、少ないパーツ数と少ない塗装でなんとかカッコよく見えるように頑張っています。
僕はこれこそがホットウィールデザイナーの腕のみせどころであり、ホットウィールの魅力の1つなんじゃないかと思っています。
さて、そんなホットウィールの基本的なパーツ構成とその名称を以下にまとめましたので、参考にしてみてください。
パーツ構成と名称
ホットウィール・ベーシックカーは基本的に以下5つのパーツで構成されています。
- ボディ
- ベース
- タイヤ
- インテリア
- ウィンドウ
車の外形を決める「ボディ」、支えとなる「ベース」、ベースに留められている「タイヤ(ウィール)」、この3つはだいたいどの車種の構成にも入っていますね。
残り2つ「インテリア」と「ウィンドウ」は内装パーツと窓のこと。
これらは車種によっては違うパーツに置き換えられていたり省略されていたりします。
1つずつ確認していきましょう。
ボディ (body)
ホットウィールの表情を決めると言ってもいいパーツが「ボディ」です。
メタル(亜鉛合金)またはプラで出来ており、メタル製の場合はボディにソリッドなエナメル塗装が施されたもの、キャンディ塗装が施されたもの、無塗装のもの(ZAMAC)などがあり、プラ製の場合はプラの成形色、クリアカラー、クロームメッキが施されたものなどがあります。
いずれもその上からタンポと呼ばれる印刷でペイントされ、製品として仕上がっています。
ベース (base / chassis)
車のシャーシ(シャシー)と言われる部分。
ホットウィールの土台になっているのでベースと呼ばれています。
最近のモデルだと、ボディがメタル製の場合はベースがプラ製、逆にボディがプラ製ならベースはメタル製ということが多いですね。
※プレミアムライン(高額モデル)の場合はどちらもメタル製であることが基本となっており、重厚感が違います。
カラーリングはボディと同様、メタルの場合は塗装、プラの場合は成形色、またはメッキ、クリアカラーという感じ。
ただ、メタルベースの時は無塗装であることも多いです。
ちなみにプラボディ+メタルベースのものは「Track Stars」と呼ばれ、ホットウィールのレーストラックにおいてスピードが出やすいという特徴を持っています。
ベースは通常、タイヤが組み込まれていて、インテリアパーツを挟み込んでボディと接合されています。
ボディと接合されている部分を「かしめ」と呼び、ここをドリルでグリグリやることでホットウィールを分解できるようになります。
※カシメの図
また、ベースにはそのモデルの情報が刻印されているので、購入の際の参考にもなりますね。
刻印されているのは製造国と著作年、モデル名というのが基本。
中には車種固有の番号であるトイナンバーが刻印されているものもあり、車種名などがわからなくともこれを検索することでどんな商品かを知ることができたりするのです。
ただ・・・それらの情報が記されていないモデルも多く、どういった基準で作られているのかは謎。
↑こちらにベースについてもう少し詳しくまとめました。
タイヤ (wheel)
これぞホットウィールの顔・・・「タイヤ(ホイール)」です。
大きくわけると、プラ製タイヤとゴム製タイヤ(リアルライダー)の2種類なのですが、 その中でもいろんな形状、いろんな色のものが存在しています。
↑ホイールについてのまとめはこちら。
タイヤはベースに車軸がはめ込まれるように作られているので、分解する際にはそのツメの部分を削ればOK。
構造的にはこんな感じで、車軸がタイヤを貫通した先で頭を潰されて抜けなくなっています。
車軸が回転せずともタイヤが回る仕組みになっており、トラックを速く走る理由がこういったところに隠されていそうです。
インテリア (interior)
ホットウィールのマニアが大好きなのが、インテリアパーツですね~。
ベースとボディに挟まれていて、モデルによっては外側からは見えなかったりするのに、なぜかかなり作り込まれていたりします。
分解して初めてエンジンが顔を出すなど感動のご対面を果たすこともw
あとはオマケが造形されていることもあるんですよ。
たとえばTIME ATTAXIというキャストの場合、車内にティッシュがあったり。
工具箱、ギター、犬、ネズミ・・・などなどが作り込まれていることもあります。
逆に中身がめちゃくちゃ質素なヤツもあったりして・・・この辺の温度差はいったい何なのかとデザインチームを問い詰めたい感じ。
基本的にベーシックカーのインテリアはプラ製で一色成形。
ここを細かく塗り分けてあげたりするとかなり仕上がりが変わりますので、ちょい足しカスタムにオススメ。
ウィンドウ (window)
ウィンドシールド、窓です。
クリアパーツで成形されており、インテリアが見えるような仕様になっているのが基本。
色は無色・・・が理想ですが、ホットウィールの場合は冒険的な色(クリアレッドとかクリアイエローとか)が使われることも多く、リアルなモデルを求める人にしてみたら「窓さえ普通の色なら・・・!!!!」と惜しまれる存在だったりします。
たまにクリアパーツでないウィンドウ(黒、メッキなど)もあり、その場合にはインテリアが作り込まれていません。
’56 FLASHSIDERなんかがそうでしたね~。
外から中が見えないってことで、僕は「MM号」「MM仕様」なんて呼んだりしてます。()
また、ウィンドウパーツを流用してヘッドライトを作ったり、ウィンドウパーツを塗ってグリルにしたり・・・というような組み合わせで使われることもあり、このあたりは本当にデザイナーさんの腕の見せ所かなと!
他 (others)
さて、ホットウィールのパーツ構成は基本的には上の5つであることに間違いはないのですが、たまに「6パーツ構成」になっていたり、どこかのパーツを省略する代わりに他のアイテムを作っていることもあります。
たとえばこれ。
ウィングパーツを別パーツ化して6パーツ構成になっているアイテムです。
こういうのは現在だとベーシックカーだとコスト面で折り合いがつかないのか、プレミアムラインで登場するのがほとんどですね。
ベーシックに落ちてくる時にはこの辺がうまくオミットされて、インテリア1パーツという構成に変わったりします。
あえてウィンドウパーツを無くしてインテリアをこだわった、という例も。
ウィンドウパーツがなくなる寂しさはありますが、塗装にコストを割けないような場合でもボディが複雑な色合いで表現できるなどのメリットがあるようです。
おわりに
というわけで、ホットウィールのパーツ構成と名称についてのまとめでした。
これらはあくまで基本の例に過ぎず、中には「何もかも省略して4パーツ構成」みたいなアイテムもありますし、そもそもタイヤがないなんてものも。(どこがミニカーやねん!)
なので、いろいろ探してみると面白いですよ~。
自分が持っているモデルを手に取って、よーく見たときに 「あっ、だからここでパーツ分けしてるのか・・・!」 みたいなのが見つかるとなんとなく嬉しくなりますので・・・オススメですw
Comment
こんにちは!本日の戦果はいかがでしたか?
こちらは微妙でした。(^Д^)
5アソ分見ましたが、FORD GTのSTHはありませんでした。
STD2個とNDロドスタ2個などを買ってきました。
なぜかR34とかイエローサブマリンが混じっていました。
トイザでは、フェアが2つ行われていて・・・。
①ベーシック3個買うと199円引き。
②1500円以上で金の「フォード シェルビー GR-1 コンセプト」プレゼント
何だかんだで、シェルビーも2個ゲットです。( ^-^)/カイスギ
しまさん
こんにちは!コメントありがとうございます。
5アソでもSTHってないものなんですね~・・・。
>なぜかR34とかイエローサブマリンが混じっていました。
おおー、情報ありがとうございます。
今回のトイザらス限定アソはNアソで、R34はMアソでイエローサブマリンはLアソ。
NアソのケースにはMアソが半分ぐらいとLアソが1~2台混じるっぽいので、それじゃないでしょうか。
>トイザでは、フェアが2つ行われていて・・・。
僕も行ってきました^^
このフェア情報、僕が登録したトイザらスのメルマガでも送られてこないので・・・いったいどうやって知ればいいんだろう・・・。
そして僕も金ピカシェルビーGR-1コンセプト、1台ゲットして帰ってきました!
・・・2個はすごいですねww
ふたたび。
> ・・・2個はすごいですねww
自力ゲットは1個です。( ^-^)
①私がフェアの張り紙に気がついて、みんなに知らせる。
②HW友の会のボス(?)がトラックを爆買い。4個ゲット。
③1個プレゼントしてくれた。
という流れです。ボスはいつもベーシックだけで1万円くらい買う人です。
また、こちらのトイザは変な話があって、店側で数箱在庫しているようです。
1ヶ月遅れごとに出せばバレなかったのですが、たまに間違えて数ヶ月前のアソを出してくるんです。今日は箱(マインなんとか)も2個出てきました。( ^-^)
2ヶ月くらい前に新規開店したイオンには、その1ヶ月前のアソが4箱入っていました。こちらはマテル側の在庫かな?と思っています。
しまさん
なるほど、そういう経緯でしたか。
ボス、すごいですねw
ベーシックだけで1万円・・・ざっと50台・・・
もうケースで買った方が早い気がしますw
>また、こちらのトイザは変な話があって、店側で数箱在庫しているようです。
>1ヶ月遅れごとに出せばバレなかったのですが、たまに間違えて数ヶ月前のアソを出してくるんです。今日は箱(マインなんとか)も2個出てきました。( ^-^)
トイザらスも店ごとに違ったりするんですかね~?
もし同じシステムを採用してくれてたら、僕が行くトイザらスにもそのうち数か月前のが急に出てきたりするかもしれないですね!
そういえば以前いただいたコメントでも「トイザらスが在庫を出してきた!」ってのがありましたし、昨日も「イオンが再入荷した」って情報を頂きました。
出し惜しみしてるのかな・・・?
ちなみにマインクラフトはこっちのトイザらスにも3台ありましたw
こんにちは!
パーツ構成とか・・・またずいぶんマニアックなネタですね(w)
そういえば、先日入手したグランツーリスモの32GT-Rを、FEの32GT-Rと一部交換してみたいと思って双方バラして合わせたところ・・・ あれ? 合わない。
具体的には、プラシャシーの幅、インテリアパーツの車軸押さえ部、同じくインテリア後方のウイング固定部。
驚いて交換せずに戻しました・・・
生産地の違い(今回のはFEがマレーシア、GTがタイ)もあったのかもしれませんが、最初の設計で何種類も型図面起こすとは考えにくいので、おそらく何らかの要因があっての改修なのだと思いますが、まさかこんな見えない部分まで違うとは・・・
CR-Xもサイドライン時のものとレギュラーとでは、全くと言って良いほど違っていますし、ミニクーパーもボディ外せるギミックが無くなったり、他にも色々・・・最近は本当に金型改修多いですね。
なんか残念です。
トルネオさん
こんにちは!コメントありがとうございます。
>パーツ構成とか・・・またずいぶんマニアックなネタですね(w)
インテリアパーツが外にはみ出していたり、クリアパーツでマフラーが再現されていたりするモデルを見ているうちに、「このパーツ構成は神がかってる!!!」と思ってしまい、是非みなさんに共有してほしいと思いましたww
>先日入手したグランツーリスモの32GT-Rを、FEの32GT-Rと一部交換してみたいと思って双方バラして合わせたところ・・・ あれ? 合わない。
これは面白いですね!
プラシャシー幅までサイズが違うとなると、何かしらの意図があって変更しているんですよね、きっと。
一時期パーツに使われていた素材に人体に影響があるものがあったとかで金型が一新された、といったような話は聞きましたが・・・。
その際に図面も起こしなおしているのでしょうか。
>CR-Xもサイドライン時のものとレギュラーとでは、全くと言って良いほど違っていますし、ミニクーパーもボディ外せるギミックが無くなったり、他にも色々・・・最近は本当に金型改修多いですね。
全くと言って良いほど違うというのは、逆に気になります。
なんとなくFEと最新を集めていろいろ比べたくなりましたw
ギミックが無くなるのは残念ですね。
スペクトラフレーム廃止の時のように、やっぱりコスト面で折り合いがつかないなどが理由だったりするのかな。
こんにちは!
>全くと言って良いほど違うというのは、逆に気になります
すみません、少し盛りました(w)
元々がコレクティブルなサイドラインの物だったのでコストがかけられた事もあるのでしょうが、HWとしては登場から3年半くらいでこんなに金型変わったのも珍しいかと。
大きく変わっていたのが、カシメの位置。
以前はフロントとリアというオーソドックスな2箇所だったのが、レギュラーになってフロントとセンター(座席とリアエンジンの間くらい)に変更されました。
そしてボディ構成は、上半分がメタル、下半分が樹脂、シャシーがメタルという、HWでも珍しい三層構造で作られていましたが、これもレギュラーではボディはメタル一体となり、シャシーが樹脂になりました。
そして一番の変更点は「顔」(w)
ボディ一体化になった事で、通常ならそのまま顔も一体化で終わるハズが、レギュラーでは一変してリアルな形状に作り変えられていました。(以前はちょっとカスタムされたような形状でした。)
これには本当に驚きました。レギュラーになる事で様々な部分が省略される中、こういったサプライズはファンには嬉しい限りです。
これはホンダ好きで知られるHWデザイナーRyu Asada氏だからこその拘りが発揮された、とても良いアイテムだと思います。
…すみません、書きすぎました m(_ _)m
でも、こういった拘りがあるからこそ、HWは不動の人気なのだと思います。
トルネオさん
>すみません、少し盛りました(w)
www
でも、十分気になります!
もともとのボディ三層もかなり気になりますが、メタルで一体になったということは、完全に金型を起こしなおしてますよね。
仰る通り3年半でこれを変更するのにはどういう経緯があったのか・・・調べたくなりますねw
というか、そういう状態なのであれば、当初のモデルはFinal Runしなきゃいけないんじゃないのかと思うのですが・・・w
顔の違いもかなり気になります。
実物を見ないとなんともいえないですね、これ。
>これはホンダ好きで知られるHWデザイナーRyu Asada氏だからこその拘りが発揮された、とても良いアイテムだと思います。
なるほど!!
デザイナーさんが「納得がいかなかった」ということでしょうかw
面白いですね~。
>でも、こういった拘りがあるからこそ、HWは不動の人気なのだと思います。
今朝ふと、「なんでホットウィールは発売日に並んでまで買いたいんだろう・・・?」と自問自答していたのでタイムリーですw