中古で買ったDEORAを”ありえない”レッドラインにカスタムしたお話。
2019/12/18
先日、リサイクルショップでたまたまデオラに出会えた記事を投稿しました。
リツールキャストとはいえ・・・まがりなりにもDEORAはSWEET 16な一台です。
本来なら素人がカスタムに手を出すのなんて畏れ多いもの。
でも
アアアアアアアア・・・・!
やっちゃいました。
僕はこういうキャストをゲットしたらやってみたいことが一つあったんです。
それは・・・初期レッドラインっぽくカスタムするということ!
「初期ホットウィールのリツールキャストを使ったレッドライン化」って、誰もが夢見ることですよね!?
というわけで、我慢できずに手を出してしまったというお話です。
デオラのレッドライン化・素人カスタムの工程
うん、「また」なんだ。済まない。
もう何度目かにもなる、誰得な素人カスタムのお時間です。
先の記事においては「もったいない」というお言葉をいくつか頂きました。
古いキャストを冒とくしているつもりはないのですが、もちろんよく思わない方がいらっしゃるのも理解しています。
また僕のカスタムは本当に素人カスタムなので・・・今回の仕上がりもはっきりいって「お恥ずかしい」レベルです。
「よくこんなの公開できるね?」と思う方もいるでしょう。
でも、好奇心には勝てないよね・・・。
そんなわけで、大目にみてもらえると幸いです。
では、いきまーす。
元の塗装を落として磨く
レッドラインと言えばスペクトラフレームです。
スペクトラフレームは、Hot Wheels Wikiによれば
rather a transparent lacquer applied over a polished zinc plated casting.
とのことで、メタルボディの上に亜鉛メッキをしたものにラッカーのクリア塗装でもってキャンディペイント化したもの・・・というものだそうです。
以前見た文献では「メッキまたはポリッシュ」と書いてあったと思ったんですが・・・今みたら完全にメッキ加工が前提になってますね。
※ちなみにこれは初期のスペクトラフレーム塗装についての言及であり、近年ものはまたちょっと違うんだとか。
一個人が家庭でめっき加工してピッカピカにするのは難しいので・・・例によって鏡面に近い状態まで磨き上げてからクリア塗装をかけていきます。
まずは元の塗装を落とすのに、アサヒペンの塗料はがし液を使いました。
これをまんべんなく塗ってあげると、上の画像のように塗膜がぼこぼこになって剥がれ、亜鉛合金のボディが姿を現します。
次にペーパー掛けをしていきます。
僕は手元に400番の耐水ペーパーがあったので、それで”なでるように”磨いていきました。
※力を入れない方が綺麗に磨けるそうです。
本来は400→600→800→1000→・・・とやっていくべきなんでしょうけど・・・家に400と1000しかなかったのでずーっと400番で磨いてから1000番に変えてひたすら磨きます。
1000番のあとは1500番、2000番・・・とやっていくんですが、これもなかったので1000番がペンラペンラになるまで使いました。
ポイントは前の番目の傷を後ろに残さないことです。
僕はこれをよくサボってしまうので・・・1000番で磨いたあとでまた400番で磨き直し・・・みたいなのを繰り返す羽目になります。
メッキに負けないぐらいピッカピカにする
その後、3000番~4000番まで磨いたら、最後にピカールを使って「鏡か!!!」ってぐらいピッカピカにします。
これで「亜鉛メッキの下地」に負けないような状況を作るわけです。
ここまではいっつもいい感じに行くんですけどね~・・・。
レッツキャンディ
磨いたボディを石鹸で洗うなり、シンナーを使うなりして脱脂。
しっかり水気を切ったら、塗装の下地となるメタルプライマーを吹きかけます。
僕は前回、これが足りずに・・・その上に塗った塗装がガンガン剥がれました。
今回は厚めに・・・エッジ部分を特に重ねるように吹いていきます。
そして今回の真打ちがこちら。
ガイアカラーの蛍光ピンクという塗料です。
実はこれ、僕の心のお師匠であるプロモデラーの林先生がマッチボックスのカスタムで使っていたのを見て・・・「これだ!!」と思って購入したもの。
[参考]ホットウィールに滅ぼされし、ボロボロになったマッチボックスのミニカー「フォルクスドラゴン」をゲット!!! 「その② ダイキャスト地の磨き方・スペクトラフレーム風塗装編」
数か月の時を経てようやく使う機会を得ました。
・・・というかここまでは上記リンク先の記事をまんまなぞった感じになっていますね・・・。
言うまでもないですが・・・本家の方が参考になります!!
この蛍光ピンクを1:1.5ぐらいに希釈して・・・イージーペインターなるアイテムを使って薄く薄く塗り重ねていきました。
こんな感じに。
ううむ・・・この時点で発色具合が参考例と全然違いますね。。。さすがプロは違うな・・・。
ちなみにイージーペインターは前回のVELOCITAの記事でも触れていますが、99工房のエアータッチを使ったOEM品。
エアータッチは実際の車のオールペンDIYに使っている人もいるそうなので・・・誰かいつか試してみてくださいw
乾いたら上からトップコートをかけて塗膜を保護してあげます。
レッドライン風ホイールを作る
さてさて・・・ここまでは前回の記事と何ら変わりありません。
塗装を剥がしてスペクトラフレーム風塗装を施しただけです。
でも今回はあくまで「レッドライン化」が目標でした。
そこで、ホイールもレッドライン風にしたいところです。
以前僕はこんな感じのリプレイスメント用レッドラインホイールを購入したことがあります。
今回もこれでいこうか悩みましたが・・・これ、なにげに結構高いんですよ!!
1セットで今回のデオラが5台ぐらい買えちゃう値段してますし・・・USからの送料も馬鹿にならないし。
そこで・・・
おゆまるさんに型取りをして、簡易的な複製ができないか試してみました。
これ、何もレッドラインに限らず、たとえばリアルライダーとかだったとしても同じ方法で「なんちゃってホイール」が作れそうなのでオススメです。
まずはおゆまるに複製したいホイールを押し付けて型を取りましょう。(上の写真)
その型にポリパテを薄く塗って・・・
こう!
元のホイールをブチュッと押し込みます。
固まったら型から抜いて・・・ちょっと形を整えたら・・・
こんな感じです。
おお・・・レッドラインのマグホイールだ!
で、あとは黒く塗ってからホイールを銀にして、まわりに赤い線を引けばいい・・・と。
「こういう複製って著作権とかどうなるの?」って思いましたが、個人で楽しむ分には問題ないようです。
型を抜いて作ったレッドラインを販売してやろうとか考えたらアウトみたい。(考えるだけならいいけどw)
こんな感じで、あとは組み込んでいけばOKですね。
ありえないデオラができたでー
といったわけで、完成したのがこちら!!
ばばーん!
どうですかお客さん!
なんとなく初期レッドラインっぽいデオラに生まれ変わりましたよ!!!
これ、リサイクルショップやオークションで並んでたら一瞬「おおっ!?」ってなりそうじゃないですか??w
ただですね・・・初期デオラってUS版も香港版も「スペクトラフレームピンク(ラベンダー)」がありえなかったそうなんですよ。
なので・・・これもう思いっきりパチモンなんですねw
しかもこのリツール版キャストはUS版のボディを元に作られているのに、ウィンドウが香港版の特徴であるブルーになっているとか・・・いろいろツッコミどころ満載です。
・・・結局タイヤの赤いラインも描かなかったしね・・・。
でもまぁ、カスタムした本人がそこそこ満足したので良しとしましょう!!!!
※ここまで書いて気づいたんですが、工程のところで書き忘れていることがいくつかありました。
ベースパーツもしっかり磨いたこと、ウィンドウもコンパウンドをかけたこと、荷台やフロントマスクをフラットブラックで塗ったこと・・・などです。
おわりに
DEORAは2018年のHWCモデルにおいて、例の「初期ホットウィールのHWC復刻版」が発売されるということがアナウンスされています。
なので・・・今回一足お先に楽しんじゃった感じですね!w
試しにモノホンのスペクトラフレームと比べてみたところ・・・やっぱりなんか方向性が違う気がしました。
当時モノはどっちかっていうとキャンディペイントよりもメタリック塗装(クロームとか)に近いような・・・そんな感じなんですよねえ。
ただまぁ・・・繰り返していくうちにちょっとずつコツを掴んでいけているのも事実なんですよ。
今回も次回に向けた課題が見えてきましたし・・・。
そしてなにより楽しいですし、これからもヘタクソなりにチャレンジを続けていきたいところです!
追記
僕がいろいろやってたのを見て、3歳の息子が「ぼくもやりたい!!」とカスタムに乗り出しました。
むぐぐ・・・貸してあげてたハズの貴重なホットウィールがあああ・・・!!
・・・でも、好奇心には勝てないよね。
※本当に貴重なヤツは確保してますw
Comment
鏡か!
からの
キャンディ塗装!!
カッコウィール!!!!!!
poncha2016さん
コメントありがとうございます!
カッコウィール!wwwwwww
やばい、流行らせたいww
毎度ご苦労様です。
キャンディ塗装が綺麗にキマっていて工程の楽しそうな感じが画像から伝わってきます。
内心そろそろエアブラシ導入を検討中ではないですか?
あと、こういうカスタムを「よく思わない」人がいるんですね。
非常に驚きました。大きなお世話もいいとこです。
今回のカスタムで一番の注目はやはり「タイヤにレッドラインをどうやって入れるのか?」
だったと思うんです!
私は実車にはまずないレッドラインよりホワイトウォールの方が好みなんですが
再現に手間がかかるのはどちらも同じことであって、もし今回レッドラインを入れていたとしたらどうやってやるつもりだったのか、そこに関心があります。「きれいにラインを入れる」ことに加え「4つ同じに揃える」のがまた大変なんですよね。次回の宿題として勝手に楽しみにさせていただきます!
sk8erさん
コメントありがとうございます!
>こういうカスタムを「よく思わない」人
いやこれ、僕の書き方がよくなかったです。
たとえば歴史建造物とかを大富豪が私物化してアートしちゃったら面白くない人って多いと思うんですよ。
それに近い感覚で嫌悪される方がいてもおかしくないですし・・・ましてや素人の僕が「入手困難かもしれないモデル」に手を出しちゃったら・・・そりゃよく思われなくても仕方ないかと・・・。
というか、特に文句を言われたわけではないですよ!?
「うわぁ、もったいねえ・・・」みたいな感じだと思います。
>タイヤにレッドラインをどうやって入れるのか?
ううう・・・ですよねw
僕も直前までは「プラパイプに朱肉の要領で押し印して再現・・・」とか考えていたんですが・・・、最後の最後に手を抜きました^^;
レッドラインが入っていなくて何が「レッドライン化」かと。さらなるお叱りを受けるかもしれませんw
>「きれいにラインを入れる」ことに加え「4つ同じに揃える」のがまた大変なんですよね。
たしかに・・・そこまで考えてませんでした。
入手しやすい復刻初期ウィールって他にも結構あるので・・・いつかまたレッドライン化する時には試していきたいところです!
にわかマニアさんこんにちは!!!
おお!!! ついにレッドラインカスタムにチャレンジですね!!!
私の記事も紹介してくれてありがとうございます!!!
本家に敵わない! とか言いますけどちょいフラットな感じがエナメルペイントの初期ホットウィールみたいでめっちゃいい雰囲気です!!!
そしていきなりタイヤをポリパテで複製してるし(笑)
複製は趣味でやるぶんには全然問題ないですよ!!! 私も仕事でしょっちゅうやってます。
気泡とか出るのでなかなか綺麗に行かないこともありますよね……
そして息子さんのペイント!!!
ぜひ息子さんの作品も記事にしてください!!!
って、塗ってるのサーフィンスクールバスですよね。
今だとなにげに貴重なホットウィールじゃないですか!!!
どう生まれ変わったのか、ぜひとも見てみたいです。
林さん
こんにちは!!!コメントありがとうございます。
ガイアカラーの蛍光ピンク・・・ずっと試したかったのがようやく出来て嬉しいです。
ただ目指していた林さんのドラゴンビートルのようなギンギラ具合が出なかったのはかなり悔しいですね・・・。
前回の教訓通り、メタルプライマーはかなり厚めに吹きました。
そして林先生の参考通りにEXクリアも塗り重ねてみたんですが・・・どうにもあのギンギラ感が出ない。。。
こういうのってトライ&エラーの繰り返しでしか解決できないですよね??
>そしていきなりタイヤをポリパテで複製してるし(笑)
いやー、以前にもおゆまるをつかった複製をしていたので、なんとか元のホイールを生かせないかと考えた結果ですw
貧乏性なので「使わないホイールは捨てる」みたいなのが出来ないんですよ・・・。
>複製は趣味でやるぶんには全然問題ないですよ!!! 私も仕事でしょっちゅうやってます。
ちょっ・・・この一文はなかなか問題発言なんじゃないですか!?www
でも趣味ならやっぱり問題ないんですね。良かったですw
>塗ってるのサーフィンスクールバスですよね。
おおっ・・・こんな小さい画像なのに一発で見抜くとは・・・!
そうなんです。これもリサイクルショップで100円だったので、カスタムペイント用にと思って買っておいたところ・・・息子にねだられてあげたアイテムでした。
まさか数日で息子カスタムの餌食になるとは思いもしなかったです。。
実はですね、これ以外にもマスタングコンバーチブルを塗ってまして・・・それを祖父母の家に忘れてきちゃったらしく、それが戻ってきたらアップするかもしれませんw