1968年最初の16台。THE ORIGINAL 16、SWEET 16について
2020/04/30
ホットウィールが産声をあげたのは1968年のこと。
当時「世界最速のミニカー」として登場したホットウィール最初の16台のことを「Original 16(オリジナル・シックスティーン)」または「Sweet 16(スウィート・シックスティーン)」と呼びます。
今日はそんな最初の16台についてまとめました。
THE ORIGINAL 16について
ホットウィールのOriginal 16とは以下の16車種を指しています。
- BEATNIK BANDIT
- CUSTOM BARRACUDA
- CUSTOM CAMARO
- CUSTOM CORVETTE
- CUSTOM COUGER
- CUSTOM ELDRADO
- CUSTOM FIREBIRD
- CUSTOM FREETSIDE
- CUSTOM MUSTANG
- CUSTOM T-BIRD
- CUSTOM VOLKSWAGEN
- DEORA
- FORD J-CAR
- HOT HEAP
- PYTHON
- SILHOUETTE
カリフォルニアルック(カリフォルニア風カスタムスタイル)と銘打たれた16台は全てが実車ベースのカスタムカーでした。
ホットウィールの基本コンセプトは当時のデザイナーHarry Bradley氏が所有していたカスタム・エルカミーノから得られています。
前傾姿勢、赤いラインの入ったタイヤ、マグホイール・・・これをカリフォルニアルックと名付けてブランディングしていったわけです。
※件のカスタム・エルカミーノは「CUSTOM FLEETSIDE」という名称で商品化されました。
Original 16の仕様
Original 16は基本的にメタルボディ×メタルシャーシという仕様で、ボディカラーにはスペクトラフレームというキャンディ塗装が用いられました。
※ただし一部アイテムにはエナメルカラーの設定もあったようです。
現在のようなタンポ印刷はまだ当時は採用されておらず、ボディグラフィックスに代わりにゼッケン風のシールなどが付属していた模様。
また、カリフォルニアルックに則り、全車種にレッドラインの入ったマグホイール風タイヤが採用されています。
こうしたスペクトラフレーム×レッドラインタイヤというのは今でこそホットウィールの上級モデルにしか用いられない仕様になっていますが、当時の子供にしてみたら「ギラギラしたボディ」「赤いラインの入ったタイヤ」というのがホットウィールを見分けるアイコンになっていたんだとか。
ちなみにカラーリングは各キャストに対して10色以上用意されており、当時は色の濃淡もそこまで厳密になっていなかったこともあり・・・現在ではほぼ無限大に存在しているカラーバリエーションも貴重なコレクターアイテムとなっています。
製造国による違いも
記事執筆時点のホットウィールは基本的にマレーシア、タイ、インドネシアの工場で生産されていますが、どの工場で作られたものであってもキャスト上の違いはありません。
Original 16が作られていた当時はUS工場とHong Kong工場が同時に稼働しており、同じ商品をそれぞれの工場で作っている状態でした。
当時の生産工程がどういうものだったのかは想像の域をでませんが、面白いことに2つの工場では「同じ商品」なのに「違う仕様」の商品が出来上がっていたのです。
例えばUS工場のアイテムはウィンドウが無色なのに対し、香港版はクリアブルーであったり。
インテリアのハンドル部分もUS版は白なのに香港版は黒だったり。
もうそもそもダイキャストの金型自体が別物で、分割ラインが違う、ボディの長さが違うなどもあったようです。
オリジナル16の入手について
さて、そんなOriginal 16・・・ホットウィールコレクターならいつかは入手してみたいアイテムの一つだと思います。
ですが、Original 16は基本的に1968年に設定されたアイテムしか存在せず、以降のバリエーション展開というものがありません。
※厳密には今とは販売方式が違っていたため、1969年以降も生産は続いていた模様。
もしOriginal 16を入手したいと思ったら以下2つの方法が挙げられます。
中古市場で当時ものを探す
当時ものでも中古市場をさがせば比較的簡単に入手することが可能です。
リサイクルショップやフリマなどで掘り出し物を見つけることもあるかもしれませんが、ヤフオクやebayを駆使した方が早いですね。
ただ、元々子供向けの商品ということもあり、中古市場に出回るものも当時の子供たちが遊び倒したボロボロの状態のものがほとんどです。
そうしたものをリペア前提で入手する人も少なくなく、市場の相場も年々上がっている感じ。
状態が悪いもので1,500円程度から、状態が良い物なら4,000円ぐらいから上限なし(言い値)・・・ぐらいかな。
前述したバリエーションによってレアリティが変わることも多く、たとえばエナメルホワイトのCUSTOM CAMAROなんかはハイレアアイテムとして取引されていたりします。
復刻版を入手する
基本的にバリエーション展開はないと書きましたが、2020年現在だとHWC/RLCなどの上位車種において復刻版のOriginal 16も展開されています。
ただしこれらは完全なる復刻品というわけではなく、リツールが入った新しいモデルです。
また価格も定価で$20程度~と高価。
メインラインでの展開もなかなか望めなさそうな点がネックですね。
※ちなみに現時点では新規のHWC Original 16アイテム販売も積極的ではないので、こちらも中古市場を頼ることになるかもしれません。
後日追記:Original 16、入手しました。
その後僕もコレクターを続けていくうちにOriginal 16を入手致しましたので紹介します。
最初に入手したのがこちら。
香港版のボロボロのSILHOUETTEをかなり安価に購入し、リペアしました。
次にボロボロのCUSTOM ELDORADOを入手し、こちらもリペア。
あとはCUSTOM CAMAROの少し傷があるアイテムを有志の方から頂いております。
あ、エルドラドとカスタム・カマロの間にFORD J-CARもゲットしてました!
これは初期ホットウィールなのにスペクトラフレームではなくエナメル塗装の一台ですね。
HWC ORIGINAL 16 CUSTOM ELDORADOのレビュー!まるで宝石のような輝きのレプリカレッドライン![FNC25]
あとは復刻版のHWC Original 16にも手を出してます。
カスタムエルドラドは辛抱溜まらず買ってしまった一台。
その後、復刻版のカスタムカマロもRLCメンバーシップカーとして入手しました。
あとはこれ。
Original 16のうちで唯一と言っていい、メインラインでの復刻版があるアイテム「DEORA」です。
もしかしたらこれが一番入手しやすいOriginal 16かな~。
Comment
管理人さん こんばんは
”こんな記事も読まれています”のリンクを適当にたどっていたらこの記事にたどり着きました。
パープルのPython持ってました。
単品ではなく、あのオレンジ色のトラックのセットについていたものです。
小学校に入るかどうかという頃でしたので、おそらくHW誕生直後だと思います(歳がばれるな)。
途中30年ほど(永いwww)インターバルがあったとはいえ、半世紀HWと付き合ってきたんだなぁ。
(再会してからでも、もう20年近い)
当時、HWと違ってトミカは全然走らないな(トミカは垂直ループを回れませんでした)と思っていたので他にもHWを持っていたはずですが、覚えているのはPythonだけです。
時期的に他のもOriginal 16のどれかっだったのだと思いますが、Pythonだけを覚えているのはボンネット上に突き出たエンジンの一部(スーパーチャージャーかな?)や、左右非対処のフロントノーズなど、そこらを走っている車とは全く異なる異次元的なカッコよさのためだったのでしょう。
中学に上がる前に知人の息子さんにトラックごとあげてしまいましたが、もし今でも持っていたらと思うと…。
しかし、私の思い出の中には当時の姿が今でも鮮明に焼き付いています。
(ビュンビュン走っています)
八面蛙さん
こんばんは!コメントありがとうございます。
Python、現役で持っておられたんですか!
というかなんとなく自分と同年代のような接し方をしてしまってましたが、かなり先輩ですね!
今まで失礼な物言いをしていたら申し訳ありません。
HW誕生直後に小学生・・・うん、もう年齢言ってるようなものですw
そしてその当時の記憶があるというのはかなりうらやましいですね・・・。
そしてそして、やっぱり当時の小学生から見てもホットウィールの異次元的なカッコよさというのは感じ取れるものだったんですね!!!
文献では読んでましたが、まさか当時のリアルな意見を聞くことができるとは・・・すごいです。
>中学に上がる前に知人の息子さんにトラックごとあげてしまいましたが
ああー、いいですね~!
僕はおもちゃってこうあるべきだと思うんですよw
今はやれプレミアだなんだと大人は騒ぎ立てるものですが、中学生に上がる頃の子供の感覚って、僕のころでもそんな感じだったよなーと。
手元に残らなかったからこそ、記憶が鮮明に残っているのかもしれないですね!