当時物レッドライン Torero のレビュー。ついにゲットした初期ホットウィール!
2017/12/22
ついに、やっちまいました。
’69年当時モノのレッドライン「Torero」です。
コメント欄で「新年からこの勢いだと今月中には当時物レッドライン買っちゃうんじゃないですかねw」という予想をしていたツワモノもいましたが・・・本当にその通りになってしまうとは僕自身驚きです。
先に言い訳だけしておくと、バラし&レストア用にボロボロのレッドラインが欲しいと思って、以前からずっと探していました。
そして今回、適度に「程度の悪い」レッドラインがあったと思って入手したところ、意外にも程度が悪くなかったという・・・!
というわけで、せっかくなので当時モノレッドラインもしげしげと見ていきましょう。
トレーロのレビュー
Toreroは1969年にデビューしたモデルです。
ホットウィールの歴史が1968年からスタートした事からも、これが初期のアイテムであることがわかります。
1969年から1971年までUSのみで製造され、その歴史に幕を閉じました。
パッと見で「ツインミルくせー」と思ってしまったとおり、デザイナーはTwin Millを手掛けたIra Gilford氏。
Dodge Charger MarkIII Concept Carをベースとした、ホットウィールのオリジナルカーになります。
1969年にはホットウィール初となるオリジナルカーが4種デザインされましたが、その全てをIra Gilford氏が担当しており、Twin MillとToreroだけでなくTurbofireなんかも似た系統のデザインになっていますね。
※氏の好みというわけではなく、あくまで当時のコンセプトカーの流行りだったんだとは思いますが。
「Torero」とはスペイン語で闘牛士を意味し、「トレーロ」と発音するようです。
なぜか2002年のセグメントシリーズ「Red lines」においてのみ、The Demonという車種に「TORERO」という名称が使われていました。謎。
では各部見ていきましょう!
フロント・リア
フロントから見ると、当時のコンセプトカーをベースにしているというのがなんとなくわかります。
また、この流れるような曲線のデザインがTwin Millを彷彿とさせるんだと思います。
お尻は・・・なんだかよくわからないですね。
メタルパーツもめちゃくちゃくすんでますし・・・。
ボディカラーがレッドまたはオレンジの車種以外は、お尻の下部にうっすらと見えるテールライト部分が塗られていたそうです。
僕がゲットしたモデルはおそらく「マゼンタ」だと思うのでテールライトは塗られていたんでしょう。
ぼんやりとテールライト周りが赤くにじんでいるのがその名残じゃないかと思われます。
サイド
僕が当時モノレッドラインを欲した理由はいくつかありますが、そのうちの1つに「モノホンのスペクトラフレームを見てみたかった」というのが挙げられます。
ClassicsやRLCモデルなどで見てはいるのですが、あれが本当に当時のスペクトラフレームと同じなのかはかなり気になっていました。
[参考]現代版スペクトラフレームに魅了される!’67 Pontiac GTO Convertibleのレビュー
結論から言えば、別物です。
というか、僕には別物に見えます。
やっぱりClassicsやRLCのスペクトラフレームはすごく綺麗ですね。
それに対して当時の物は(僕がゲットしたものが状態が悪かっただけかもしれませんが)艶が足りないくせになぜかギラギラしている感じで魅力的です。
ただ、こればっかりはもっともっとたくさんのスペクトラフレームに出会わないとなんとも言えない部分ではありますね・・・。
ホイールは初期のUS Bearing(RL Type 1)でしたが、銀色の部分がすべて落ちちゃってます。
なので、リプレイスメント用のレプリカ品を既にオーダーしてあります。
先日のレッドラインホイールまとめは、これの伏線だったんですね~。
リプレイスメント用に何をゲットすればいいのか?を調べながらまとめたわけですw
[参考]ホットウィール最初期モデルの製造国とレッドラインホイール仕様まとめ
RL Type 1はブッシュと呼ばれる差し込み式のタイヤになっているため、簡単に取り換えることができます。
当時のブッシュにはホワイトとピンクの二色が確認されていますが、今回の物はピンクでした。
本来は専用工具があって、それを使ってタイヤを外していくべきなんですが、精密ドライバーのマイナスで代用できそうだったのでやってみたら出来ましたw
トップ・ベース
本モデルを最初に手に取った時、一番驚いたのはクリアパーツの透明度でした。
以前、中古でゲットしたディアブロのウィンドウパーツがかなり黄ばんでいたので、程度の悪い中古品はそういう運命にあるのかと思っていたからです。
[参考]汚れたLamborghini Diabloを再生。クリアパーツの黄ばみ取りと傷消し。
でも中古で売られている当時モノって、ウィンドウが黄ばんでるものってないですよね・・・。
そう思うとクリアパーツって早々変色しないものなんだったりして・・・。
ただ、ウィンドウがクリアなのはいいんですが、やっぱりそれなりに傷はありますね。
なぜかウィンドウの内側に傷がついてますw
そしてボディも傷だらけです。
本来はもっともっとボロボロだったらいったんスペクトラフレームを落として再塗装したかったんですが・・・さすがにこれはこのまま保存しておこうと思いました。
それに対して、ベースは錆なのか何なのか、酷い状態です。
なので、磨いてあげたいですね~。
そう思うと、やっぱりバラしは免れませんね・・・。
うかつにこのまま磨こうものならボディも削ってしまう可能性があるので。
ベースには1968年の著作年とUS製であること、またUSと諸外国においてパテントがペンディング・・・つまり特許申請中であることが記されていました。
・・・それにしても汚えぇぇぇ!
エンジンフードギミック
このモデルにはお馴染みのエンジンフードが開くギミックが搭載されていました。
エンジンルーム内はピカピカで、やっぱり軽くメッキがかけてあるのかな・・・と思える色味だったりします。
また、蓋の裏側についた塗料が薄いマゼンタ(ローズっぽい)カラーで、おそらくこれを重ね塗りすることでこのボディカラーになるんじゃないかと思います。
ちなみにエンジンフードにはWynn’sのデカールが貼られていましたw
前所有者が貼ったものと思われますが、剥がすと下の塗装面にどんな影響があるかわからないのでこのままにしています。
前所有者さんからしたら「あ、おれのだ!」ってなりそうですねw
おわりに
というわけで、当時モノレッドラインのToreroをレビューしました。
これは時間をかけて綺麗にしていきたいと思っています。
また、僕は個人的な興味で当時モノの中がどうなっているのか気になっており、その為にこのモデルを買ったようなものなので、きっと近い将来バラしてしまうと思います。
トーションバーサスペンションがどんな仕組みになっているのか気になるし、パーツ構成もかなり気になっています。(検索したら出てくるでしょうけどね)
貴重な当時モノなのでバラしてしまうことを不愉快に思われる方もいるかもしれませんが、大目に見てもらえるとありがたいです。
Comment
にわかマニアさん、待望の初期レッドラインの入手、おめでとうございます!!!
いや、い~ですね~♪
色アセやキズはありますが、まるで太古の遺跡から発掘された装飾品のようで、逆に凄みがあります。
最初期モデルのスペクトラフレーム塗装はダイキャスト地にメッキをかけたうえでキャンディ塗装を施していたと聞くのですが、やはり実物は特別感があるんですね。
>また、僕は個人的な興味で当時モノの中がどうなっているのか気になっており、その為にこのモデルを買ったようなものなので、きっと近い将来バラしてしまうと思います。
トーションバーサスペンションがどんな仕組みになっているのか気になるし
私もすんごく気になります。
特によく走るように工夫されたというトーションバーサスペンションには興味津々!!!
オイルショックの影響ですぐ廃止されちゃったという話だそうですが、トミカのサスペンションのように子供が上から強い力で押し付けて走らせるときに破損を防ぐ効果とかもあるんでしょうか?
なんか質問まみれになってすいません。
でもヴィンテージモデルってテンション上がりますよね♪
分解レポート、楽しみにしてます♪
林さん
ありがとうございます!
>色アセやキズはありますが、まるで太古の遺跡から発掘された装飾品のようで、逆に凄みがあります。
ヴィンテージアイテムって、そういう色気があるんですよね~。
ちなみに僕がオークションで競り負けた68年のレッドラインはもっともっとボロボロでした。
>最初期モデルのスペクトラフレーム塗装はダイキャスト地にメッキをかけたうえでキャンディ塗装を施していたと聞くのですが、やはり実物は特別感があるんですね。
メッキまたはポリッシュ加工・・・のようにどこかで書いてあった覚えがあります。
特別感・・・もしかしたらプラシーボかもしれませんが、僕が持っている近年のスペクトラフレームとはどうも違う気がするんですよね。
いつかSTHをゲットした暁にはSTHの輝きとも比べてみたいものです。
>トーションバーサスペンション
もう、ほんと、これとスペクトラフレームの確認のためだけに買ったといっても過言ではないです。
>オイルショックの影響ですぐ廃止されちゃったという話だそうですが、トミカのサスペンションのように子供が上から強い力で押し付けて走らせるときに破損を防ぐ効果とかもあるんでしょうか?
オイルショックの影響で廃止されたんですか!!!それは初耳ですw
そしてトミカのサスペンションにはそういう裏事情があったんですね。こっちも初耳w
>なんか質問まみれになってすいません。
いえいえ・・・質問には全然答えられてなくて申し訳な・・・って、全然質問にまみれてませんよ!!www
>分解レポート、楽しみにしてます♪
まだ先になるとは思いますが、待っててくださいね~!
こんにちは〜
実は私も1週間程前にあるルートからジャンクのTNT-Birdを安く入手しました。
値段が値段だったので塗装は剥げ、車軸も曲がっており平面に置くと左前輪が浮いています。我が家にはジャンクのミニカーも沢山あり、そういった物ばかりが集まったスクラップヤードのようになっている場所があります。なのでジャンクには見慣れているのですが、それでもなんともいえない凄みがありますね。とてもボロボロではあるものの貴重なものなので特に手は付けないでおこうかなと考えていましたが、足回りだけでも直してあげようかな…
5踏みさん
こんにちは!コメントありがとうございます。
>実は私も1週間程前にあるルートからジャンクのTNT-Birdを安く入手しました。
うお・・・まさか競ってた相手が5踏みさんだったりして・・・w
>値段が値段だったので塗装は剥げ、車軸も曲がっており平面に置くと左前輪が浮いています。
僕は当時モノの価格相場がつかめていないので、いくらぐらいなら安いのかがわからなかったりします。
でもジャンク品でも日本で1,000円以下ってことは基本的にないですよね。
>スクラップヤード
あああ・・・いいですね。漁りたいw
>とてもボロボロではあるものの貴重なものなので特に手は付けないでおこうかなと考えていましたが、足回りだけでも直してあげようかな…
なかなか悩みどころですよね~。
価値は気になりませんが、「当時の状態」が消えてしまうのは惜しいというか。
当時モノは専用工具を使えばバラさずとも車軸が直せるとかなんとか・・・。
私はオークションではなくとあるショップで税抜800円で購入したので競り合った相手ではないですよ〜。
そこには500円でもジャンクのレッドラインがいくつか並んでおり、そちらも購入するか迷いましたがスルーしました。そのスルーしたものがsweet 16の1台であるPythonだと後に知って後悔しております。
5踏みさん
ショップで税抜800円でレッドラインですか!
ちょうどそういうヤツが欲しかったんですw
磨いて、塗装しなおして、タイヤ乗せ換えて・・・みたいな。
それでいて「ここまでボロボロだったら素人が手を加えても許されるよね・・・」みたいなヤツがw
500円でPython・・・あるところにはあるんですね~。
> 子供B「あっ!シャア・ザクだ。」
> 母親B「違うでしょ!ツノが付いてないでしょ!」
> 子供A「ママ、アレは中隊長マークって言うんだよ!」
ちょw しまさんザクじゃないですよw
ランバ・ラル「ザクとは違うのだよ!ザクとは!」
ちょw (ノД`)/ やめてw
・・・今日はこれくらいでカンベンしてやる。( ^-^)
しまさん
コメントありがとうございます!
なんか、存在しないコメントに返信してるし、ラル大尉出てきちゃうし!w
子供B「ルウム戦役の時にはシャアザクにもツノがなかったんだよ」
母親B「ちょwwwwマwwニwwwアwックwwww」