ホットウィールのレッドライン(RL)とは?
2020/07/18
ホットウィールはド派手なボディサイドのペイントに目を奪われがちですが、何気にタイヤ(ホイール)もカッコいいんです。
そんなホットウィールのタイヤを語る上で欠かせないものに「レッドライン」があります。
レッドライン・・・通称”RL”と呼ばれるホイール。
いったいどんなアイテムだったのか?
以下にまとめました。
レッドラインとは?
ホットウィールが1968年に発売された当時、最初の16台に設定されたタイヤがレッドラインホイール(RL)でした。
当時のデザイナー、ハリー・ブラッドレイ氏が駐車場に停めていた車を見て、「なんてホットなウィールなんだ!!」と社長が叫んだというのがブランド名の由来と言われていますが、その車に用いられていたのが赤いラインの入ったタイヤだったそうです。
それをホットウィールの基本コンセプトの一つとしてブランディングし、当時の子供たちも店頭で「赤い線が入ったミニカーがホットウィール」と見分けるのに役立てていたのだとか。
アーティストの横山剣さんも子供の頃にホットウィールを買っていたそうで、曰く「後から出た似たようなヤツはホイールが違う」と感じていたのだとか。
↑剣さんのエピソードはこのムックに掲載されています。
つまり当時のミニカー界においても異色の存在として君臨していたわけですね。
ちなみに現在のホットウィール公式の有料ファンクラブの名称は「Red Line Club」で、おそらくはこのレッドラインホイールから名づけられたものと思われます。
レッドラインホイールの歴史
一口にレッドラインと言っても、ホットウィール50年超の歴史においていくつものバリエーションが存在しています。
中でも真のレッドラインと呼べるのは初期に使われていた「RL Type 1」と呼ばれるものでしょう。
ただしRL Type 1の中でもまたバリエーションがあったりして・・・なかなかにややこしいです。
レッドライン自体は当初からホットウィールのアイコンとして用いられてきましたが、1977年を境に使われなくなっていきました。
その後ホットウィールの人気がアダルト世代に再燃するにしたがって様々なバージョンとして再登場していくことになります。
これらのバージョンの違いについては以下の記事に別途まとめましたので、参考にしてみてください。
こうしたことから特に、1977年以前に製造されたレッドラインホイールを履いたホットウィールのことを総じて「レッドライン」(またはレッドラインアイテム)と呼ぶ傾向にあります。
赤い線が入ったタイヤは全てレッドライン?
レッドラインにも様々なバージョンがあると書きましたが、同じく赤い線が入ったタイヤでもファンの間では「レッドラインとするもの」と「そうでないもの」が存在しています。
たとえばこちらの一台。
2016年のメインライン、PONTIAC GTOなのですが・・・タイヤのところに赤い線が入っていますよね。
でもこれはレッドラインとは言えないのです。
「タイヤ(サイドウォール)に赤いラインが入っているのか、それともリムが赤いのか」というところがそれを見分けるポイント。
このGTOはリムが赤くなっているタイヤが採用されており、厳密には「Chrome Red & Black PR5」というものになります。
稀にこういったモデルが「レッドライン」として中古市場に出回っていたりしますが、コレクターの間ではレッドラインとは認められないこともあるので注意しましょう。
レッドラインの市場価値
レッドラインホイールの初期アイテムは1977年までに消えてしまっていることもあり、中古市場での価格は総じて高めとなっています。
と言ってもホイールそのものに価値があるというよりは、その上のミニカーとセットで欲されているものなので、あまりにボロボロなレッドラインであれば安価に入手することも可能です。
ただし初期レッドラインホイールにはリプレイス品も用意されているため、中古市場で購入したレッドラインホイールが偽物(というかオリジナルではない)だった・・・なんて可能性がある点にも注意。
また、初期モノでないレッドラインであればそこまでの市場価値もなく、こちらも安価に入手することができるでしょう。
※RLCアイテムは除く
おわりに
というわけで、レッドラインタイヤについてのまとめでした。
この赤いラインに特別な思い入れはなくとも、こうなってくると色々気になってきちゃうものですね。
ちなみに僕が初めて購入したレッドラインは40周年の折に発売されたSince ’68シリーズのものでした。
ただしこれは現代版のRLであって・・・当時ものという意味だとこっちのCHIEF’S SPECIALかな。
ボロボロだったのでかなり安く入手することが出来ました♪